GCM10を使ってDUALSHOCK4にセットしたXperia Z5 |
今回もXperia Z5本体についてではなく、番外編として「PS4 リモートプレイ」、すなわちPlayStation 4をXperia Z5で遠隔プレイするときに便利なアクセサリー「GCM10」を紹介したいと思う。
GCM10のパッケージ |
パッケージの中身。マニュアルとGCM10のみ。 |
「PS4 リモートプレイ」はXperia Z5、Xperia Z5 Compact、Xperia Z5 Premiumだけでなく、以前のモデルでも利用できるほか、「PlayStation Vita」や「PlayStationVita TV」でも利用できる機能で、すでにヘビーに常用中だというゲーマーも多いと思う。
PS4のアンチャーテッドコレクションを表示したところ |
「PS4 リモートプレイ」は部屋に設置したPlayStation 4に遠隔でアクセスし、PS VitaやXperiaなどでプレイできてしまう、という機能。外出先からでも家のPS4にアクセスし、ゲームをプレイできるので便利だ。
アクセスの仕方はいくつかある。大前提としてPS4がインターネットに繋がっている必要があり、電源が入った状態かスタンバイ(※詳しくは公式サイトで確認してほしい。スタンバイの状態からの起動も遠隔操作でできる)にしておく必要がある。PS4とネットの接続はホームルーターを使ってWi-Fiで接続してもいいし、有線LANケーブルで接続していてもいいが、可能なら有線の方が安定する。
では実際に遠隔プレイする際に使うPS VitaやXperiaとどう繋ぐかと言えば、PS VitaとPS Vita TVの場合は、PS4と直接Wi-Fiで繋ぐことができる。これはXperiaではできない。PS Vita、PS Vita TVを使っていて、PS4を設置した部屋や隣の部屋くらいの距離で「PS4 リモートプレイ」をするなら直接接続がオススメだ。
1階と2階など、ある程度離れると直接接続が不安定になったり繋がらなくなるので、ホームルーターなどのWi-Fiルーターを介した方がいい。PS4と同じWi-FiネットワークにPS VitaやXperiaを繋げば、ルーターを介してアクセスできる。
もう一つはインターネットを介したアクセス。外出先でドコモやau、ソフトバンク、WiMAXなどのモバイルデータ通信を使ってアクセスしたり、公衆無線LANなどを利用してアクセスすることもできる。このときは長時間プレイによるデータ通信量の増大には注意した方がいい。
ちなみに、これら3つのアクセス方法はユーザーが意識しなくてもソフトウェア側で勝手に順々に試していってくれる。
「PS4 リモートプレイ」の紹介が長くなったが、Xperiaでプレイする際、できればPS4用コントローラーの「DUALSHOCK4」を使いたい。DUALSHOCK4がない場合でも、Xperia単体だけで「PS4 リモートプレイ」はできる。その場合は、画面上に表示されるソフトウェアキーを使う。しかし、さすがにアクションゲームなどはツライので、できればコントローラーを使いたい。
アンチャーテッドのようなアクションゲームも十分プレイできる。 多少遅延が生じたりするが、キャンペーンモードでシナリオを進めるプレイ程度なら気にならない。 |
DUALSHOCK4とXperiaはBluetoothで繋ぐ。XperiaへのDUALSHOCK4の登録はPSボタンとSHAREボタンを同時押しするだけで済むので手軽。一度Xperiaに登録したDUALSHOCK4をもう一度PS4で使う場合は、PS4で再度登録する必要があるのだが、USBケーブルで繋げばいい。
筆者は「PS4 リモートプレイ」自体はかなり前から使っていて、基本的にはPS Vitaで利用していた。しかし、ゲームタイトルによってはR1/R2、L1/L2をキチッと使える環境でプレイしたいので、そういう時にはDUALSHOCK4を使っていた。だが、これまではGCM10を使わず、Xperiaは適当に立てかけていた。ところが、今回、今更ながらGCM10を購入して感動した。
絶対にあった方がいい。
GCM10は「Game Control Mount」の頭文字を取ったもので、意味も文字通りそのまま。
DUALSHOCK4とはGCM10は固定用クリップで固定し、Xperiaは真空吸盤で固定する。
GCM10。 |
裏から見るとこんな感じ。microUSB端子部はちゃんと開いている。 |
Xperiaはこの吸盤にセットする。 |
DUALSHOCK4との固定はしっかりしていて、コントローラー充電用のmicroUSB端子もちゃんと塞がずに使える。
DUALSHOCK4を固定する部分。クリップを開いた状態。 |
クリップを閉じて、こんな感じで固定する。GCM10は操作の邪魔にはならない。 |
真空吸盤はXperiaの背面に押しつけ、ロック用のパッドレバーを倒せば空気が抜けて密着する。
ロック用のパッドレバーが吸盤の後ろにある。これを倒せば空気が抜けて密着する。
右の写真が倒した状態。
右の写真が倒した状態。
ソフトケース表面への吸着力はあまり強くないので落下に注意。本体背面に直接付ける場合ならもっと強い。 |
注意したいのは、今回の筆者の端末のようにソフトケースを装着している場合だ。Xperia本体の背面パネルに直接真空吸盤を付ける場合は、かなりしっかりと固定されるのだが、ソフトケースの場合、そこまで固定されない。そのためXperiaの落下には注意したい。いずれにしても、真空吸盤は吸着面に汚れがないようにし、しっかりと吸盤を押し付けながらレバーを倒すようにしよう。そうしないとちゃんと固定されない。
パッケージには4インチから8インチのディスプレイのXperiaスマートフォンやタブレットに対応すると記載されているが、「PS4 リモートプレイ」に対応するXperiaシリーズは全て使える。とはいえ、もちろんだが大きな端末ほど重いので、DUALSHOCK4でプレイするときに疲れるかもしれない。
長時間プレイすると、スマホが重く感じて結構疲れるが、PS Vitaでのリモートプレイよりも操作しやすい。 |
GCM10自体の重さは67.3gなので、GCM10を付けただけでは特に重たくはない。
Xperiaを固定する真空吸盤のスタンドの角度はかなりの範囲動くので、好きな角度でプレイしよう。スタンドのヒンジはそれなりに硬いので、Xperiaの重さでスタンドが徐々に傾いてしまう、というようなこともない。
Xperia Z5を写真の状態でセットして一番立てた角度。 |
スタンドを逆側にした場合。こんな状態でプレイする人はいないと思うが。 |
GCM10を購入した結果、これまでXperiaを適当に立てかけてプレイしていたのがバカバカしくなってしまった。PS VitaでもR1/R2、L1/L2の使い分け、操作は十分にできるが、やはりDUALSHOCK4には敵わない。そして、GCM10を使えば、もはや「Xperia+GCM10+DUALSHOCK4」は小型PS4だ。PS4ユーザー、ゲーマーにはオススメだ。
なお、DUALSHOCK4とスマートフォンを固定できるホルダーはソニー純正のGCM10のほか、サードパーティー製の製品もある。AmazonでGCM10で検索すると、それらの製品も関連して表示されると思うので、比較検討してみてほしい。
次回はさすがにXperia Z5本体のレビューの続きに戻る予定だ。
・Xperia Z5レビュー第1回:基本仕様、感想、パッケージ、付属品、外観など
・Xperia Z5レビュー番外編:アクセサリー(液晶保護ガラス、ケース)
・Xperia Z5レビュー番外編2:PS4リモートプレイ時に便利なゲームコントローラマウント「GCM10」
【情報元、参考リンク】
ドコモオンラインショップ/Xperia Z5 SO-01H製品ページ