Xperia Z5 SO-01H(カラー:Green) |
第1回となる今回の記事ではパッケージ、外観、付属品のチェックから入ることにし、第2回以降で機能やパフォーマンス、アクセサリー等も紹介していくことにする。
<基本仕様のおさらいと簡単な感想>
まずは、Xperia Z5の基本仕様をおさらいしたい。
主なスペック |
OSはAndroid 5.1、ディスプレイは約5.2インチのフルHDトリルミナスディスプレイ、CPUはQualcomm MSM8994オクタコア(2.0GHzクアッド+1.5GHzクアッド)、メモリは3GB RAM、32GB ROM、バッテリー容量は2,900mAh、ネットワークは「PREMIUM 4G」の下り最大225Mbpsに対応し、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠、メインカメラには約2,300万画素のセンサーを採用し、インカメラは約510万画素、防水・防塵対応、おサイフケータイ対応、ワンセグ/フルセグ対応、VoLTE対応、指紋認証センサー搭載、ハイレゾオーディオ対応、デジタルノイズキャンセリング対応、S-Forceバーチャルサラウンド対応ステレオスピーカー搭載、「PS4 リモートプレイ」対応など、仕様上はほぼ完璧なスマートフォンとなっている。
二世代前の「Xperia Z3」が評価の高い人気機種だった一方で、その次の「Xperia Z4」は発熱問題等で酷評されていた。それだけに、今回のXperia Z5がどのような進化を果たし、そしてXperia Z4での問題を解消できたのか? 期待されつつも気になる点が多いと思う。
レビューの最終回で詳しい感想を紹介するつもりだが、まずはちょっとした感想を先に述べておきたい。旧機種のユーザーへの話だが、Xperia Z3のユーザーは機種変更する必要はないと思う。Xperia Z4のユーザーも理由は違うが必要ないと思う。Xperia Z2以前のユーザーの場合は、待てる場合はXperia Z6を待った方がいいと思うが、待てないのならXperia Z5シリーズに機種変更してもいいと思う。
Xperia Z3ユーザーに機種変更しないよう薦めるのは、Xperia Z3の方が体感的なパフォーマンス、基本的な操作中のストレスが少ないと思うからだ。Xperia Z5はベンチマークスコアは高いくせに体感的なパフォーマンスはスコアからイメージされるほどではない。ベンチマークアプリの「AnTuTu」で57,000以上のスコアを出しても、意外と日常使用している中で重くなるシーンがあるからだ。しかも、発熱はXperia Z4ほどではないにしろ、やはりある。結局、バランスはXperia Z3の方がよく、大抵の用途ではストレスはXperia Z3の方が少ないだろう。一方、Xperia Z4ユーザーについては、Xperia Z4よりも良いと思うが、Z4の発熱にケースを使用するなどして耐えられているのであれば、我慢できるなら次以降まで待った方がいいのではないか? と思うからだ。Xperia Z2以前及びその時代の他社製品を使っている方の場合は、Xperia Z5に移行しても悪くないと思う。
ここまでの感想だけで、Xperia Z5がオススメしにくい機種だと感じた方もいると思うが、決してそうでもなく、発熱と動作のひっかかりなどを除けば、結構いい端末だ。発熱は我慢できないレベルではない。もちろん最高に熱くなったときに触ると熱いので、触らない。我慢できないことはない、というのは、側面フレームには熱がほとんど来ないことと、発熱エリアが背面上部にほぼ限定されるからだ。そこを触らなければいい、ということ。そして、その熱もケースを付ければ手に伝わる温度をある程度軽減できる。
処理が重くなったり引っかかったりすることについても、我慢できないレベルではない。常に重いわけではなく、メモリの空きを増やした時や、インストールアプリが少ない人は多少引っかかりがあっても本当にサクサク動く。それでいてオーディオ、映像等のAV機能は優れているし、カメラもいいし、PS4のリモートプレイはゲーマーにはやはり嬉しい。少なくとも筆者は機種変更してまずまず満足している。
<パッケージ、付属品>
最近の各社のパッケージと同様、そして今までのXperiaシリーズのパッケージと同様、非常にシンプルだ。フタを開けるとXperia Z5本体がお目見えし、その下に付属品が入っている。
パッケージはシンプル
パッケージに入っているのはXperia Z5本体、ワンセグ/フルセグ用のアンテナケーブル、クイックスタートガイド、安全上/取り扱い上のご注意、保証書だけ。USBケーブルとUSB-ACアダプタは同梱されていないので、市販のものを購入するか、すでに持っているものを利用したい。
本体を収めたトレーの下にアンテナケーブル。 |
Xperia Z5のパッケージの中身。本体、マニュアル類、アンテナケーブルのみだ。 |
しかし、できればだが、Xperia Z5は「Quick Charge 2.0」と呼ばれる急速充電規格に対応しているので、Quick Charge 2.0対応のアダプタを購入して使いたい。短時間で充電できてしまうので、慣れると戻れなくなる。
アンテナケーブルはXperiaシリーズでお馴染みのケーブルで、オーディオ端子に接続して使う。ワンセグ/フルセグ視聴時に使うもので、これだけを接続した状態だと音は内蔵スピーカーから流れる。アンテナケーブルの先にヘッドホンやイヤホンを付けると、音はそちらから出る。
ワンセグ/フルセグ視聴用のアンテナケーブルとXperia Z5本体。 |
ちなみに、ワンセグ/フルセグ視聴時にヘッドホンやイヤホンを直接Xperia Z5のオーディオ端子に繋げても構わない。アンテナケーブル無しでも、ということだ。その場合は音はもちろんヘッドホン/イヤホンから出る。
背面フィルムにはSIMカードスロット等に関する説明が書かれている。 |
<Xperia Z5本体外観>
前面だけ見るといつものXperiaという感じだが、背面を見るとZ5だということが一目で分かる。従来の光沢あるパネルと違い、今回のXperia Z5とXperia Z5 Compactではフロストガラスと呼ばれる、マットな質感のパネルを採用している。そのため、見た目の印象が全く異なり、とても落ち着いた佇まいだ。
前面 |
背面パネルにはフロストガラスを採用。サラッとした手触りだ。 |
背面パネルはマットな質感とはいえ、滑り止めの効果はなく、サラッとした表面だ。あくまでも見た目がつや消し、ということだ。個人的にはこのフロストガラスは気に入っている。
表面の処理はとてもカッコいい。 |
側面は金属フレームで、衝撃にはあまり強くない印象だ。購入時から背面側にほんの小さな打痕があったが、ちょっと何かにぶつけただけでも打痕がつきそうな感じだ。傷をつけたくない場合は慎重に扱うかケースをつけよう。ただ、見た目はカッコいい。
フレームの背面側、下辺に最初から打痕があったが、どうせ使用中に傷が付くからいいかと諦めた。 |
右側面には電源キーとボリュームキー、カメラキーがあり、電源キーには指紋認証センサーが搭載されている。表面に指を当てるだけで認証してくれ、認証はほんの一瞬で行われるのでとても便利だ。カメラキーは二段階で押せるようになっていて、相変わらず便利。スリープ状態のときでもカメラキーを押せば一発でカメラが起動するので、カメラの使用頻度が高い方には本当にオススメだ。
右側面には電源キー、ボリュームキー、カメラキー。 ボリュームキーがここまで下にあるのは珍しいが、慣れてしまった。 |
左側面にはSIMカードとmicroSDカードを収めるスロットがある。キャップを外すとスロットにトレイが入っていて、SIMカードとmicroSDカードは一つのトレイに並べて載せるようになっている。キャップはしっかりしているので、よほどいい加減に閉めない限り、水が入ることもないだろう。
左側面にはSIMカード/microSDカードスロットがあり、下側には「XPERIA」の刻印がある。 |
SIMカード、microSDカードスロット |
上面にはオーディオ端子、下面にはmicroUSB端子とストラップホールがある。端子はどちらもキャップ無しで防水仕様になっているので嬉しい。
上面にはオーディオ端子。 |
下面にはストラップホールとmicroUSB端子。 |
ディスプレイは約5.2インチのフルHDのトリルミナスディスプレイだが、かなり美しい。Xperiaのディスプレイはやはり解像感に優れ、美しく、動画視聴やゲームなどにはとても向いている。
本体は表面がサラッとしているので手が乾燥していると落下させてしまいやすいと思うが、形状は持ちやすい。ただ、後ほどケースを紹介するときに書く予定だが、角があまり丸くないので、実はハードケースが外しにくい。もちろんメーカーや製品によるが、ケースを頻繁に付けたり外したりする方は、ソフトケースの方がいいと思う。
次回は機能面を紹介する予定だが、もしかしたら先にアクセサリーを紹介するかもしれない。
・Xperia Z5レビュー第1回:基本仕様、感想、パッケージ、付属品、外観など
・Xperia Z5レビュー番外編:アクセサリー(液晶保護ガラス、ケース)
・Xperia Z5レビュー番外編2:PS4リモートプレイ時に便利なゲームコントローラマウント「GCM10」
【情報元、参考リンク】
ドコモオンラインショップ/Xperia Z5 SO-01H製品ページ