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【長期使用レビュー】4980円と安価&4ヶ月充電不要の完全防水ウェアラブル端末「Misfit FLASH」

米Misfit(以下、ミスフィット)が7月末に日本市場でも販売開始した低価格のウェアラブル端末「Misfit FLASH(ミスフィット フラッシュ)」。本記事では、このMisfit FLASHを約1ヶ月半使ってみたレビューをお届けしたい。

 Misfit FLASH。クリップタイプとリストバンドタイプのアタッチメントが付属する。

筆者がMisfit FLASHを使い始めたのは、同社が日本市場向けに製品発表会を行った7月9日から。参加したプレス陣にサンプル品が配布されたので、それ以降、身につけて生活している。

同種の活動量計といえば、以前は「Fitbit One」を身につけて生活していたが、Fitbit Oneはある日突然壊れてしまい、その後は面倒くさくてこの手のデバイスは日常利用はしていないので久しぶりになる。

Misfit FLASHは円形のデバイスで、TPU/ポリカーボネート製。重さは約6gで、厚みは約8mm。とても軽いので装着していてストレスは無い。装着方法は主に2種類で、腕時計スタイルのアタッチメントパーツと、クリップ型のアタッチメントパーツ、どちらかを利用する。私は腕に装着するのは嫌なので、クリップ型のアタッチメントを使ってズボンのポケットの縁に引っ掛ける形で装着している。当初はズボンのウェストの縁に付けていたが、お風呂に入るときなど着替えの際にしょっちゅう落としてしまうので、付ける場所をポケットに変えた。

電源はCR2032電池で、自分で交換できる。電池寿命は約4ヶ月。スマートフォン・タブレット等とのデータのやり取りはBluetoothで行う。Androidは4.3以降のOSでBluetooth 4.0以降、iPhone/iPadはBluetooth 4.0以降対応のiOS 6.1.3以降のOSを対象としている。

Misfit FLASHのパッケージ

クリップタイプ(左)とリストバンドタイプ(右)のアタッチメントに取り付けたところ。

本体の裏面にはMisfitのロゴ。横から見ると厚みがあることが分かる。約8mm厚だ。

装着位置は様々。

この1ヶ月半、何度も落としたし、水没させてしまったこともあるが、元気に動作している。Misfit FLASHはかなりタフなように思う。防水は30mまで、とのことなので、プールなどでも全く問題ない。

価格は4,980円で、カラーバリエーションはオニキスブラック、フロストホワイト、コカ・コーラレッド、オーシャンブルー、フューシャピンク、フォレストグリーンの6色。

左が通常状態、右はLEDが点灯した状態。

測定できるデータは歩数、消費カロリー、移動距離、睡眠サイクル、各種運動ログで、他に体重のデータを記録・管理することもできる。

装着して過ごすことで歩数、消費カロリー、移動距離、軽度の運動を自動記録してくれる。さらに、Misfit FLASHは睡眠も自動記録してくれる。いちいちボタンを押したり、モードを切り替える必要がないのが魅力の一つだ。

活動量は時間別表示もできる。

基本的に私のようなズボラな人間に向いたウェアラブル端末だと思うが、実は睡眠判定が甘いので、その点は残念だ(※コメントを頂きましたが、装着場所によるかもしれません。私の場合は、と捉えて下さい)。当初は睡眠すら自動記録してくれて何て便利なんだ! と感動していたが、実はあまり動かない時間が長く続くと睡眠判定されてしまう。例えば帰宅後、家で寝転がってテレビを見ていたとする。その時間も睡眠と判断して記録されてしまったりするわけだ。その場合、後からスマートフォン向けアプリでデータを修正しなければならない。睡眠開始時間、終了時間を訂正すれば正しい記録に直せるが、意外と毎日のように直すハメになるので、ちょっと厄介だ。

ただ、他社のデバイスでは睡眠開始時に睡眠モードに移行させ、起床時に通常モードに戻す、という操作が必要なものもあり、それも面倒。

結局、時間の訂正とモード切替のどちらが自分にとって面倒か、という問題になる。人それぞれだと思うが、とりあえず睡眠記録を自動でしてくれ、後から訂正するスタイルの方が私には向いているような気がする。

また、外出中、一定時間継続的に歩数がカウントされたときには、「軽度の運動」という記録もされる。もちろん自動的に行われる。これも、何となく運動したぞ、という気にさせてくれて嬉しい。

一定基準を超えたウォーキングをすると軽度の運動として記録されるようだ。

ウォーキングやランニングなどを行ったときには、後からスマートフォン向けアプリで「タグ付け」という操作を行う。もしくはそのアクティビティを始めるときにMisfit FLASHの前面ボタンを長押して運動タグの開始を記録し、終了時にまた長押しする。

Misfit FLASHでは各種運動の記録は「タグ」で仕分けるようになっていて、正しい種類を設定することで最適な消費カロリーが計算されるようになっている。用意されている運動の種類は下記。


  • ウォーキング
  • ランニング
  • サイクリング
  • スイミング
  • サッカー
  • テニス
  • バスケットボール
  • ヨガ
  • ダンス

ただ、どうも運動タグを付けた記録は、その時間帯にMisfit FLASHを装着していないと消費カロリーがキチンと表示されないようだ。Misfit FLASHを外してプールで泳いだとき、後からアプリで泳いだ時間とスイミングのタグを付けたとき、やはり消費カロリーは表示されなかった。泳いだ時間からざっくりと消費カロリーを表示するかと思ったが、そうではなかった。

他には、他社のサービスとの連携が可能となっている。例えば、前面ボタンを押してお気に入りの「Spotify」のプレイリストを再生/一時停止させたりすることができる。また、「Runkeeper」や「MyFitnessPal」「Walgreens」「IF by IFTTT」「MapMyFitness」などと連動させることも可能だし、ソーシャル機能として、Misfitコミュニティに参加して友人と競争したりすることもできる。

前面全体がボタンになっている。LEDで時刻を表示したり、
目標活動量に対する達成率を表示する。長押しで連携機能の起動や運動アクティビティの記録もできる。

ちなみに、アプリはAndroid版とiOS版が用意されていて、複数のデバイスにインストールしても構わない。データは最終的にサーバ上にアップロードされるので、同時に複数のデバイスを使っていて問題ない。ただ、アプリの使い勝手はAndroid版とiOS版で若干異なる。

結論としてMisfit FLASHはどうか? となると、4980円という価格を考えても、かなりいいと思う。睡眠の自動記録はいい加減だが(※コメントによれば、腕に装着した場合には正確なようです)、個人的にはモード切替の方が面倒なので、切替操作が不要なのはありがたい。そして、バッテリーが約4ヶ月持つというのも大きいし、結構タフにできているのもいい。残念なのはリストバンドを使って腕に装着して使う場合、見た目が安っぽいことだが、気にしない方には問題にならないだろうし、私のようにクリップを使ってポケットなどに装着する場合はデザインはどうでもいい。

上位モデルのMisfit SHINE。アルミ素材でできており、薄く、スタイリッシュな本体だ。

デザインが気になる場合は、上位製品の「Misfit SHINE」が薄くてデザインも高級感があるので、そちらがいいだろう。ただ、Misfit SHINEは約1万円する。1万円出す場合は他社製品も選択肢に入ってくると思うので、デザイン、機能をしっかりと比較検討した方がいいと思う。

下はAmazon.co.jpでの商品リンク。左がFLASHで、右がSHINE。カラーはリンク先のページで選べる。

 

【情報元、参考リンク】
Misfit公式サイト
Misfit FLASH取材&試用レポート記事

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:2 件
  1. 装着してる場所で睡眠の時間の精度が変わりそうですね。
    私は右手首につけっばなしですが、睡眠の開始、終了は正確ですね。

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  2. コメントありがとうございます。腕に装着した場合は正確なんですね。記事内に注記を入れておきました。考えてみると、ズボンのポケットの方が動きが少ないですね。睡眠の質の記録も装着場所で変わりそうですね。

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