香港の高層マンション |
<香港の生活環境>
※2015年7月23日現在の為替レート:1香港ドル=16円
(1) 公共料金について
香港の公共料金は、日本のように毎月の支払いではありません。電気代とガス代は2ヶ月に2度請求書が郵送されてきます。
電気代は季節にもよりますが、夏はクーラーを使うので500ドル以上かかる場合も。10月からはエアコンを使わなくても生活できるため、150ドルに達しないと請求がなくなり、繰り越しになります。私は、11月から2月まで150ドルに達しなかったため、2回分4ヶ月間請求がありませんでした。ガス代が一番高いと思われ、私の家はシャワーのみガスを使用するのですが、2ヶ月に1度500ドルくらいは請求がきます。水道代は、4ヶ月に一度と言われていますが、正直なところデポジットの支払い請求しかみたことがないような気がします。電気、水道、ガス代はそれぞれ最初の月にデポジット500ドル~600ドルが請求されます。支払い方法は、Auto Pay(自動引き落とし)やATMでの支払いもありますが、私はセブン-イレブンで支払いをします。香港での支払いはセブン-イレブンでの支払いが一番確実で手っ取り早いです。
電気代。150ドルに達しなかったため、この月は繰り越しとなりました。 |
(2) 携帯代
私は、香港にずっと住み続けるつもりはないので1年前からずっとプリペイドSIMを使っています。ご存知の通り旅行や出張で海外に行った際に携帯のデータローミングなんて使おうものなら莫大なパケット料金が掛かって大惨事になってしまいますよね。そういう意味で、短期にせよ長期にせよプリペイドSIMは非常に便利です。
香港でプリペイドSIMは、各事業者の店舗やコンビニエンスストアなどで購入することができます。香港ではプリペイドSIMの購入に身分証明書の提示やユーザー登録が不要です。SIMのリチャージもセブン-イレブンでできます。私は、通話はほとんどせず、LINEで家族と平均1日10通のやり取りをするだけなので月100ドルもかかりません。
プリペイドSIMを使って、月100ドルもかかりません。 |
(3) 食費
食品は日系デパートなどで輸入品を購入せず、市場やスーパーなどを利用すれば安いです。私は、お酒も飲まないし、大食いではないので、食費は朝3ドルのパン、昼約30ドル、夜約30ドルくらいのテイクアウトで済ませます。
パン屋 |
パン屋で買える菠蘿包(ポーローバウ)やエッグタルト。
香港の定番の朝食。魚団子(英語名はFish ball)ですが、4個で5.5ドルくらいです。 |
お昼は会社では出前を頼むことが多いです。香港のレストランは、電話1本で出前もします。近くなら徒歩で、少し離れたところへはバイクでお届け。30ドルくらいです。
お昼はテイクアウトが多いです。
休日の下午茶。香港の飲食店の多くには「下午茶」という時間帯が存在します。ランチタイムの人が引けた後、午後2時に始まるサービスタイムで、昼食メニューよりも安いものがセットで頼めます。通常メニューに飲み物をサービスしたり、オリジナルメニューを出したりとお得感を打ち出して集客を競っています。午後6時くらいまでが下午茶タイムで、費用は20~30香港ドル程度になります。
通常、レストランや下午茶のメニューのあるファーストフード店は、午後6時すぎから夕飯メニューが始まります。
香港には、パックに入った寿司を売っている店もありますし、日本食レストランもありますが、コンビニのおにぎりやパスタなどの温めるだけで食べられる簡単手ごろな食べ物がないのが一人暮らしで日本の便利な生活に慣れている者にとっては辛いところです。飲茶は、数ヶ月で飽きました。
お寿司パックの販売や、日本食のレストランもあります。 |
ちなみに、お酒はコンビニやスーパーマーケットで当然のことながら売られています。中でもポピュラーなのが、カールスバーグやハイネケンなどのヨーロッパもの。値段は1缶5~10ドルです。
カールスバーグやハイネケンなどがポピュラー。 |
(4) 交通費
香港の交通費は素晴らしく、バス、地下鉄、タクシーすべて安いです。バスは、4.5ドルくらい。香港の地下鉄は、MTR社が提供する全7路線あります。香港地下鉄の料金と運賃は、地下鉄で最長のTsuen Wan線の九龍のCentralから新界のTsuen Wanまででも20ドルくらい、総じて5~26ドルで乗れます。タクシーは、初乗りが20ドルくらいです。
香港での交通費は全て安いです。
(5) 住宅
日本のバブルを連想させる投機的な高騰が激しく、大きさで比較すると賃料は東京以上です。
ただしプールやジムなどの設備がある建物も多く、高層マンションが一般的です。ワンルームでも小奇麗な場所に住みたいのであれば、10,000ドル超えは覚悟しなくてはいけません。共同生活に抵抗がないのであれば、シェアハウスに住んで家賃を節約するのがお勧めですが、私は人と住むことに抵抗があるため、支出の中でもかなりの額を毎月家賃につぎ込んでいます。
(1)-(5)を含め、だいたいですが、香港で1ヶ月生活するのに必要な金額は以下のようになります。
家賃 | 7,000 HKD |
電気、ガス、水道 | 750 HKD |
プリペイドSIM | 100 HKD |
食費(外食中心) | 2,000 HKD |
交通費(バス利用) | 200 HKD |
雑費 | 500 HKD |
合計:10,350 HKD(約165,600円)
ちなみに医療ですが、香港の医療費は一般的に高いといえます。一回の診察料は150~200ドルが平均的。日本語の通じるドクターや専門医は通常より高く、一回300~1,000ドルかかります。多くの企業が従業員に医療保険を付与しており、ほとんどの医療費は保険でカバーされますが、歯科や専門医の診療は保険が適用されないことが多いようです。
気候は、亜熱帯に属する香港では夏が長く冬が短いので、4月から10月は半袖で過ごせるうえ、11月でも海水浴に適した日があります。夏場の湿度は高く、90%以上になります。寒さが厳しいのは2月の旧正月前後の2週間ほどで、暖房器具が必要なほどです。8月から10月は台風が多く、台風警報や大雨注意報が出ます。台風のシグナルは8以上で主要交通機関がストップするため、学校や会社は休みとなります。大雨暴雨警告は黄色、赤、黒と強度が増します。これらの警報はテレビやラジオで確認します。
いかがでしたか?
生活環境は、決して楽とは言えない香港ですが、毎日を充実した生活にするかどうかは海外にいても自分次第なのではないでしょうか?
記事執筆者プロフィール
EXPANSYS
ウェブサイト、Twitter:@EXPANSYSJapan、
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EXPANSYSは、1998年に創業。SIMフリーのスマートフォン/タブレット、アクセサリを販売するオンラインショッピングサイトを運営する世界的なリーディングカンパニーです。現在では120を越える国々へ商品の発送を行っています。(50か国/地域のサイトで販売を行っており、12のパートナー会社で200を越えるサイト運営をしています。その数は今も尚増え続けています。)本社はイギリスで、EXPANSYS PLCは、ロンドン市場(AIM)に上場しています。コラムは香港よりEXPANSYS Japanの日本人スタッフがお届けしています!
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