イベントはオンキヨーのショールームで行われた |
本記事ではそのレポートと、HTC J butterfly HTV31、そしてサンディスクの新製品も紹介したいと思う。
HTC NIPPON 玉野社長 |
開催場所がONKYOのショールームということもあり、今回のイベントの主な訴求ポイントがHTC J butterfly HTV31のサウンド性能にあることは一目瞭然。それは招かれたゲストが野村氏、麻倉氏であることからも分かる。
さて、そんなHTC J butterfly HTV31だが、玉野氏は最初にRobert Downey, Jr.(ロバート・ダウニー・ジュニア)を起用したPR動画の紹介から入った。
今や「トニー・スターク」、そして「アイアンマン」として広く知られる彼だが、HTCのPR動画にいくつか出演している。そのRobert Downey, Jrが、最新のPR動画では、ナレーションに留まらず、自らセリフまで書き下ろしている。その動画は下に掲載したもの。
「アイアンマン」、「アベンジャーズ」、ひいては「マーベル・シネマティック・ユニバース」作品のファンとしては、もはやトニー・スタークの声にしか聞こえないが、とてもカッコいいデキになっている動画だ。正直な話、日本向けのテレビCMでも彼を起用して欲しいと思う。最近トヨタのテレビCMにヒュー・ジャックマンが起用され、とても雰囲気のある作品に仕上がっているが、この二人のスーパースターは格好良く、ダンディーだ。今後の日本でのCMにも期待したいし、トニー・スターク、いやロバート・ダウニー・ジュニアがHTCのスマートフォンを手に格好良く操作している姿を見せるだけで、大きなプロモーションになる気がする。
HTCの製品の歴史 |
さて、そんなHTCだが、創業は1997年と、まだ20年経っていない若い会社だ。しかも、「HTC」ブランドが登場するのは2007年と創業からしばらく経ってから。それまではOEMとして他社ブランド向けに作ってきた。そのため、実のところHTCブランドのスマートフォンはそれほど長い歴史があるわけではなく。最近のことなのだ。それでも、海外メーカー製のAndroidスマートフォンといえばHTCの名が真っ先に浮かぶほど、HTC製Androidスマートフォンは日本でも馴染み深いものとなっている。やはり、国内最初のAndroidスマートフォン「HT-03A」やソフトバンク向けの「HTC Desire」などは記憶に深く残っているし、乃木坂46をPRキャラクターに起用した初代「HTC J butterfly」なども強い印象を残している。
筆者も初代HTC J butterflyは予約の上、発売日に購入した口で、バッテリーの持ちが厳しいことを除くと基本的に気に入っていて、長く使っていた。そのため、今回のHTC J butterfly HTV31も注目の機種の一つだった。
基本スペックや特徴 |
玉野氏は、世界の携帯電話の台数に言及。国連統計によると全世界の人口は約72億人で、それに対して、携帯電話の台数は約36億台に上るという。ここまで市場が拡大し、そして各社が数多くのスマートフォンをリリースする中で違いを出すのは大変な状況にあるという。
そんな中で登場するHTC J butterfly HTV31の大きな魅力は主に3点。
一つは「セルフィー」。いわゆる「自分撮り」のこと。最近はメディアで「自撮り」ではなく「セルフィー」という言葉が使われているが、日本では「自撮り」の方が馴染み深い。インカメラに約1,300万画素のCMOSセンサーを採用したことで、従来機種や他社製品と比べて高画質の自撮り写真を撮影できる。しかも、4K動画の撮影にまで対応する。
例として紹介された画像を見ても分かるが、高画素カメラなので、奥の方の人も精細に撮影できている。
高画素カメラのおかげで精細な写真をインカメラでも撮れる。 |
2つ目はサウンドへのこだわり。HTCはずっと音にこだわってきたとのことで、今回はHTC BOOMSOUNDとDolby Audio、そしてハイレゾ対応が大きなポイントになっている。
フロントのステレオスピーカーの迫力は必聴の価値あり
HTC BOOMSOUNDはHTCが長年かけて熟成してきたスピーカーの技術で、中がコーンのような形状をしていて、音の厚みが出るようになっている。こんなに薄い筐体ながらデュアルフロントスピーカーへのこだわりが大きなポイントだ。もちろん、小さいため限界はあるものの、サウンド品質は高く、さらに、今回はDolby Audioにまで対応しているため、迫力ある5.1chバーチャルサラウンドを楽しむこともできる。
この写真では分からないが、スピーカーにはこわだりが |
Dolby Audioに対応しているモバイル機器としてはAmazonのKindle Fireシリーズが比較的有名だと思うし、筆者もFire HDXでちょくちょくHuluを試聴するが、Dolby Audioは動画試聴時にとても嬉しい。HuluやYouTubeなどのステレオ音声の動画でもバーチャルサラウンドで、かなりの迫力で聴かせてくれるので、小さい画面ながら満足度の高い動画試聴ができるからだ。今回のHTC J butterfly HTV31の大きな魅力の一つだと思う。実際、スピーカーから発せられるサウンドの迫力はかなりあった。
Hi-Res AUDIOマークを取得。 |
そして、ハイレゾ対応だ。野村氏、麻倉氏のセッションでも、ハイレゾに関する言及があったが、今や数多くの機種がハイレゾに対応しているが、あくまでも対応しているだけで、ハイレゾをハイレゾ品質として、しっかりと聴かせられる機種は限られるのだという。単にハイレゾ音源のデータを再生できるだけでは確かにハイレゾならではの価値を楽しめていることにはならない。その点、HTC J butterfly HTV31はサウンド品質にこだわり、真のハイレゾ対応を行ったことが大きな魅力になっているようだ。
しかも、デュアルフロントスピーカーとヘッドフォン/イヤフォン向けには別系統のアンプを用意している。この辺りの設計もサウンドへのこだわりだ。
家で聞いている綺麗な音を外出時にも、を実現。 |
3つ目は着せ替え。「HTC Sense 7」では、様々な着せ替えが手軽に楽しめるようになっている。
HTC Sense 7では壁紙、アイコンなどを手軽に切り替えられる。 |
他にもいくつか特徴はあるが、実はmicroSDカードが最大で200GBに対応している点もその一つ。ハイレゾ音源のデータはサイズが大きいため、多くの楽曲を持ち運ぶには大容量ストレージが必須だ。そこで、HTC J butterfly HTV31では内蔵ストレージこそ32GBと普通だが、microSDカードスロットは最大で200GBのカードにまで対応している。
microSDXC 200GBに対応する。 |
200GBのカードは今年の3月にサンディスクが世界で初めて発表したもので、海外では既に販売開始となっている。例えば米Amazon.comでは現時点で249.99ドルだ。日本での発売日などは未定とのことだが、200GB対応のスロットは嬉しい。
ここでサンディスクの新製品を紹介しておきたい。
長瀬氏と、新製品の紹介スライド。
途中でサンディスクの長瀬氏が登壇し、新製品を紹介し、会場の参加者に配ってくれた。「ウルトラ デュアル USBドライブ3.0」という製品で、microUSBとUSB3.0コネクタを搭載したUSBメモリだ。両方のコネクタが付いているので、スマートフォンとパソコン間でデータをやり取りする際に便利だ。写真程度ならオンラインストレージ経由でパソコンにバックアップしてもいいが、動画のように大きなファイルの場合は、外部メモリを使うことが多いと思う。microSDカードは取り外しが面倒だが、USBメモリならmicroUSB端子に繋げるだけなので手軽。しかも、プリインストールのファイルマネージャーでコピーできるし、パソコンでも繋げるだけ。キャップを使うタイプではないので、キャップを失くす心配もない。かなり便利な製品だと感じた。
こんな感じでスマホに直結できる。microUSB端子は長いので、ケースなどがあっても干渉する心配がない。
下はAmazon.co.jpでの商品リンク。
後編に続く。
前編/後編
【情報元、参考リンク】
・HTC J butterfly HTV31製品ページ
・GAPSIS/(実機レポート)ドルビー対応の高音質フロントスピーカーと高画素カメラで攻める「HTC J butterfly HTV31」をチェック!
・ITmedia/「HTC J butterfly HTV31」ブロガーイベントリポート