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【端末レビュー】Galaxy S6(SC-05G)とS6 edge(SC-04G)をチェック! 第1回:概要とGalaxy S6のレビュー

NTTドコモ(以下、ドコモ)が4月23日に発売したサムスン電子製Androidスマートフォン「Galaxy S6」(SC-05G)と「Galaxy S6 edge」(SC-04G)。ドコモのスマートフォンとしては一番最初にAndroid 5.0(Lollipop)を搭載した機種であり、下り最大225Mbpsの通信サービス「PREMIUM 4G」に対応した最初のスマートフォンでもある。

左がGalaxy S6 SC-05G(Gold Platinum)、右がGalaxy S6 edge SC-04G(Green Emerald)

本記事では、この2機種及びケースのレビューをお届けしたい。


<概要>

どちらもOSにAndroid 5.0を採用し、オクタコアCPU「Exynos 7420(2.1GHz+1.5GHz)」、3GB RAMの大容量メモリ、LTEで下り最大225MbpsのPREMIUM 4Gへの対応、約5.1インチで解像度が1,440×2,560ドットと精細な有機ELディスプレイを採用すること、メタルフレームと背面のガラス素材(化学強化ガラス「Gorilla Glass 4」)によって質感の高いデザインを採用しつつ強度を確保していること、ワイヤレスで充電できる「おくだけ充電」への対応、約1,600万画素のメインカメラ、約500万画素のサブカメラを搭載することなどが特徴の、「GALAXY」シリーズにとって今年のフラッグシップモデルだ。ちなみに防水・防塵仕様ではない。

どちらも約5.1インチ、解像度1,440×2,560ドットの有機ELだが、Galaxy S6 edgeは両サイドが曲面になっている。

Galaxy S6の画面だが、1,440×2,560ドットと高精細ディスプレイはWebサイト閲覧時にも綺麗だ。

メインカメラのレンズ部は飛び出ている。レンズ右にあるのはLEDフラッシュと心拍数センサー。
中央に目を向けると「qi」のマークが。ワイヤレス充電に対応している。

Galaxy S6とGalaxy S6 edgeの違いはいくつかあるが、ベースは同じ。

Galaxy S6はフラットスクリーン、Galaxy S6 edgeは両サイドのエッジ部が曲面になったスクリーンだ。そして、それに伴ってサイドフレームがGalaxy S6 edgeは細くなり、ボディの厚みも若干異なる。厚みはGalaxy S6はフラット部が6.8mm、Galaxy S6 edgeは7mm。約0.2mm、Galaxy S6の方が薄い。フラット部が、と記したのはどちらもメインカメラ部が飛び出しているため。

Galaxy S6 edgeはご覧の通り、左右のサイドが曲がっている。

ディスプレイが側面にまで及んでいるため、
Galaxy S6 edge(上)のフレームはGalaxy S6(下)のフレームよりも細い

メモリに関して、RAMは3GBで同じだがROM(ストレージ)が異なる。Galaxy S6は32GBだが、Galaxy S6 edgeは64GB。

バッテリー容量はGalaxy S6は2,550mAhだが、Galaxy S6 edgeは2,600mAh。

機能及び各種サービスへの対応に関しては、Galaxy S6 edgeは「NOTTV」、ワンセグ、フルセグに対応しているが、Galaxy S6はNOTTVとフルセグには非対応で、ワンセグのみとなっている。

後述するがGalaxy S6 edgeのエッジスクリーンについては正直なところデザイン上はカッコいいと思うが、常時両サイドが曲面だというのは、気になる方は気になり続けるのではないかと思う。もちろん、気にならない方は大丈夫だろうし、筆者の場合は1週間ほどで慣れてしまった。

側面から見るとこんな感じ。Galaxy S6 edgeならではのカッコ良さがある。

エッジ部も含めて一つのスクリーンとして表示するので、
両サイドのエッジ部の湾曲表示が気にならないと言えば嘘になる。

その点を除くと、スペック及び機能上はGalaxy S6 edgeの方が上だ。

メモリ、NOTTV、フルセグ対応といった点だが、たまにでもスマートフォンでテレビを見る方はフルセグの方がいいだろうし、写真・動画・音楽といったデータ量の大きなファイルを多く保存する方や、ゲームなどの大容量アプリを多くインストールする方は64GB ROMを積んだGalaxy S6 edgeだろう。microSDカードがあれば32GB ROMでも問題ないのでは? と思いたいところだが、Galaxy S6、Galaxy S6 edgeは残念ながらmicroSDカードスロットは搭載していないので、どちらを選ぶかは購入前にキチンと考えた方がいい。特にゲームを多く遊ぶ方と動画を撮る方、音楽データを大量に入れたい方は、どれくらいの容量が必要なのか計算しておこう。



<Galaxy S6 SC-05G>

■デザイン

高級感という点で見るとGalaxy S6はかなりのレベル。メタルフレームの質感も、前面及び背面のガラス、そして光の反射も美しく、さらには「戻る」「マルチタスク」といったメインキーが光ったときのガラス内での反射具合も美しい。この辺りにはこだわりを感じられる。

反射光がとても綺麗だ(※クリックして拡大)。

「マルチタスク」キー、「戻る」キーのライティングとガラス内での反射も美しい(※クリックして拡大)

光学フィルムを配しているとのことで、光の反射具合がとても美しい(※クリックして拡大)

カラーバリエーションはGold Platinum、White Pearl、Black Sapphireの3色で、どのカラーも美しい仕上がりになっている。

カラーバリエーションは3色

ホームキーは少し出っ張った感じで、押しやすく、指紋認証も可能となっている。iPhoneシリーズと同様に、指を上に乗せるだけでスリープ解除ができるので、慣れるととても便利だ。


 サイドのメタルフレームも美しくできている。
背面のメインカメラのレンズ部は残念ながら出っ張っているので、
ケースを付けずに裸で使う際には、テーブルの上などに置くときに注意したい。


■基本性能と操作感

おそらく今年の夏モデルは多くの端末が同様だと思うが、オクタコアCPU、3GB以上のメモリを積み、さらには各社とも年月をかけ、Android端末の製造にこなれてきているので、このクラスのスペックの端末ならば皆、快適なパフォーマンスを与えてくれると思うが、Galaxy S6もサクサクサクサク動き、ストレスを感じるシーンは特にない。特に、Google Playで複数のアプリを連続してアップデートする際などに快適で、素晴らしいパフォーマンスだ。

また、私はニュースサイトを閲覧する際など、Chromeで一気にタブを開いてから順に見ていくスタイルなので、数十個のタブを同時に開く。このとき、スペックの低い端末や、作り込みの悪い端末だとどうしても重くなるのだが、Galaxy S6では60個程度のタブを開いても特に問題なく、快適にWebサイトを閲覧できた。

また、ゲームも処理落ちなくスムースに動かせるパワーを持っているので、ゲーム機としても十分以上の性能を持っているように感じる。

例えばベンチマークアプリの「AnTuTu Benchmark」では64bitテストで69,810、32bitテストでは64,756というスコアを出した。

AnTuTu Benchmarkのスコア例(左が64bit、右が32bit)

実際にはベンチマークスコアは体感性能とは必ずしも相関しないので、一概に高いスコアだから良いとは言えない。例えば「ASUS ZenFone 5」のように2万を切るスコアでも体感パフォーマンスは文句無し、という機種がある一方で、3万程度のスコアを出しながらも普段の挙動がモッサリ、という機種もあるからだ。

とはいえ、Galaxy S6のパフォーマンスは体感的にも速い。基本パフォーマンスでストレスを感じるシーンはほとんどないと思う。

電池の持ちも悪くない。あまり使わない日が続いた場合、2、3日持つ印象だ。朝昼晩と普通に使っても1日は余裕で持つ感じだ。

通信速度に関しても、PREMIUM 4Gに対応していること、そしてWi-Fiの感度もよくWi-Fiでは11acもサポートしているので、かなり満足できるはずだ。


■機能

他社製端末になくてGalaxy S6だけ、というような特徴的な独自機能というのはあまり見当たらないが、カメラも綺麗だし、基本的な機能は揃っている。ただ、たまにでも外出先でテレビを見ることがある方は注意した方がいい。「フルセグ」非対応なので、「ワンセグ」しか視聴できない。超高精細ディスプレイながらワンセグしか見ることができないので、少し悲しいところだ。

歩数などのアクティビティを記録できる「S Health」や「Sプランナー」などのサムスン電子純正アプリもいくつかあるが、際立って独自的かというとそうでもない。しかし、「S Health」の心拍数を測れる機能はちょっと面白い。日々のアクティビティ記録を付けることに関心がある方には重視できる点かもしれない。

「S Health」アプリはウィジェットもあり、ホーム画面で歩数も確認できる。心拍数も測れる。

心拍数を測るセンサーは背面のLEDフラッシュの下にある。ここに指を当てればいい。

便利なのは「マルチタスク」キーを長押し(1、2秒触れた状態をキープする)ことで「マルチウィンドウ」機能を使えること。Windows PCやMacなどのように複数のアプリを画面に同時に表示でき、操作できる、というもの。ChromeとGmail、Galaxy Apps、Eメール、Facebookなどのアプリを同時に表示できるので、何かの情報を同時に見たいとき、並べて比較したい時などに便利だ。

「マルチウィンドウ」機能では複数アプリを同時表示できる。ウィンドウサイズも変えられる。

ただ、Galaxy S6はASUS等のメーカーのSIMフリースマートフォンと似て、かなりオーソドックスなスマートフォンかもしれない。あまりごちゃごちゃと余計なアプリを入れるというよりは、基本的な機能に絞ってまとめている感じだ。

ちなみに、ソフトウェア面での機能ではないが、「おくだけ充電」への対応はありがたい。久しぶりにおくだけ充電を使ったが、やはり「置くだけ」というのは楽だ。


■気になる点

Galaxy S6 edgeも同じだが、防水・防塵仕様ではないこと、microSDカードスロットを搭載していないことがやはり気になる。通信キャリアの近年のラインナップでは防水・防塵がほぼ標準化しているので、お風呂やキッチン、雨の中でも安心して使いたい、という場合にはネックになるかもしれない。

また、前述したようにmicroSDカードスロットがないことは大量のデータを持ち運びたい方にへネックだろう。多くのデータを入れる可能性がある方は、64GBストレージのGalaxy S6 edgeの方がいいと思う。

もう一点は先にも述べたようにフルセグに非対応なことだ。

他には特に気になる点はないので、ハイパフォーマンス端末が欲しい方には良い選択肢の一つになると思う。


次回はGalaxy S6 edge、その次の回ではケースを数種類紹介したいと思う。


第1回:概要とGalaxy S6のレビュー
第2回:Galaxy S6 edgeのレビューと総評
第3回:Galaxy S6用ケース3種類を紹介
第4回:Galaxy S6 edge用ケース3種類を紹介


【参考リンク】
ドコモオンラインショップ/Galaxy S6 SC-05G製品ページ
ドコモオンラインショップ/Galaxy S6 edge SC-04G製品ページ
Galaxy S6及びGalaxy S6 edge発表イベント取材レポート

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