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【端末レビュー】Galaxy S6(SC-05G)とS6 edge(SC-04G)をチェック! 第2回:Galaxy S6 edgeのレビューと総評

第1回ではNTTドコモ(以下、ドコモ)向けAndroidスマートフォン「Galaxy S6 SC-05G」と「Galaxy S6 edge SC-04G」の概要、そしてGalaxy S6のレビューをお届けしたが、今回はGalaxy S6 edgeについて見ていきたい。

Galaxy S6 edge SC-04G(Green Emerald)


<Galaxy S6 edge SC-04G>

■デザイン

基本的なデザインテイスト、質感はGalaxy S6と同じだが、エッジスクリーンを採用したことで与える印象は完全に異なる。個人的な感想になってしまうが、明らかにGalaxy S6 edgeの方が近未来的でカッコいい。スクリーンが両サイドの厚みの半分くらいのところまで来ているので、サイドフレームがGalaxy S6と比べて細くなっている。サイドのエッジスクリーンとフレームのバランスも良く、全体的に相当良いデザインに仕上がっていると思う。

曲面ディスプレイを採用したことで他にはない独特のデザインを実現している

Galaxy S6 edgeの前面。前面にはロゴが一切ない。

ちなみに、両サイドのメタルフレームが細いので、SIMカードスロットはGalaxy S6のように右側面ではなく、上面に移されている。

 両サイドのフレームが細くなっていることが分かる。サイドには電源キーとボリュームキーのみ。

下面と上面。SIMカードスロットは上面に設けられている。Galaxy S6では右側面。

また、細かい点だが、「docomo」のロゴがGalaxy S6 edgeでは背面に移されている。Galaxy S6の場合は前面上部にある。


光の反射が美しいのはGalaxy S6 edgeも同じ。
S6 edgeは「docomo」と「Galaxy」ロゴが両方とも背面にある(※クリックして拡大)。

カラーバリエーションはGreen Emerald、Gold Platinumの2色。

カラーバリエーションは2色。

ホームキーやマルチタスクキー、戻るキーなどはGalaxy S6と同じ。

マルチタスクキーと戻るキーが光る仕様もGalaxy S6と同じ。やはり美しい。ホームキーは指紋認証に対応している。


■基本性能と操作感

Galaxy S6と同じく、こちらもパフォーマンスは十分。サクサク動き、重いゲームアプリなども余裕で動かしてくれる。Chromeで多くのタブを開くことも問題ない。

ベンチマークアプリの「AnTuTu Benchmark」でのスコアも64bitテストで68,205、32bitテストでは60,667というスコアを出した。何度かやると実際には数千程度のバラツキはあるが、Galaxy S6とほぼ同じレベルで、高いスコアを記録する。体感パフォーマンスも十分。

電池の持ちも同様に良い。指紋認証も指を上に乗せるだけでいいので楽だし、基本性能と基本機能が良いのはGalaxy S6と同じ。

ただ、操作感はGalaxy S6とGalaxy S6 edgeでは若干異なる。

エッジスクリーンがネックになっている部分がある。片手で持って親指を遠くまで伸ばして操作するときに親指の付け根あたりで誤タッチしてしまうことがある。これはケースを付けずに裸のままスマートフォンを使う方の場合に起こりやすいと思う。もちろん、人によって持ち方の癖が違うので、問題ない方もいると思う。ケースを付けると、その分触れにくくなるので、誤タッチは減った。

エッジ部がカーブしている分、どうしても指の付け根が触れやすい。

そして、サイドのメタルフレームが細く、スクリーンが曲がっていることで、Galaxy S6よりも少し持ちにくい。Galaxy S6の方がメタルフレームが太く、しっかりと指に掛かり、ホールドできる感じだ。

それ以外では操作感でGalaxy S6との違いは特に感じられなかった。


■機能

個人的にはGalaxy S6 edgeはフルセグに対応している点が嬉しい。やはり今さらワンセグ画質では見たくなく、たまに外出先でテレビ視聴することがある方にはフルセグ対応機の方がいいと思う。ちなみに、両機種ともテレビアンテナは内蔵していないので、オーディオ端子にイヤホン等の外付けアンテナを付ける必要がある。普通のイヤフォンで構わないので、外出時には持っていた方がいいだろう。

基本的な機能はGalaxy S6と同じだが、Galaxy S6 edgeの独自機能としてエッジスクリーンを使ったものがある。

それが「Edge lighting」「People edge」「情報ストリーム」「ナイトクロック」だ。


エッジスクリーンの機能について


「Edge lighting」は着信や通知があったときにエッジスクリーンを点灯するという機能。小さなLEDよりも大きいので通知に気付きやすい。「People edge」は重要な連絡先からの未読の通知をチェックできる、という機能。「情報ストリーム」は画面がオフの時(スリープ状態)にエッジスクリーンにニュースなどの情報を表示できる、という機能。「ナイトクロック」は「情報ストリーム」と同じくスリープ時に表示する機能で、エッジ部分に時計を表示する。

正直に言って、4機能とも無くても構わないという、ちょっとしたおまけ的な内容だ。

もう少し工夫した機能が欲しかったところだが、「Edge lighting」と「ナイトクロック」は地味に便利なので、オンにしておいた方がいいと思う。また、「ナイトクロック」は機能を有効にする時間帯を設定するようになっていて、一日のうち最大で12時間しかオンにできないので注意したい。

夜にふと起きた時や朝に時間を確認したい、という用途なら、例えば午後9時から午前9時あたりで設定しておけばいいだろうし、日中、端末がスリープ状態の時でもサッと時間だけ確認したい、という用途であれば午前7時から午後7時あたりに設定すればいい。

「情報ストリーム」ではこのような形でニュースフィードを表示できる。フリックで表示内容切替。


■気になる点

気になる点は先に述べたように、裸の状態だと少し持ちにくい、扱いにくいことの他、二点ある。

一つは熱。人に聞いたり、ネット上の口コミを見る限り、意外と気にしている方が少ないようだし、端末の個体差もあるかもしれないので、その点を了承の上で読んでほしいが、Galaxy S6とGalaxy S6 edgeの熱を比べたとき、Galaxy S6 edgeの方が右サイドのメタルフレームが熱くなる印象だった。熱くなる、というのはもちろん重い処理を行ったときのことで、普段ちょっと使ったときのことではないので注意してほしい。

Google Playで複数のアプリを連続してアップデートするときや、ゲームを長時間遊んだときなどだ。

Galaxy S6とGalaxy S6 edgeはどちらも背面のメインカメラのレンズ周りと、右側面の電源キーの上あたりのメタルフレームが熱くなるエリアのようだが、Galaxy S6 edgeはメタルフレームが細いため熱が拡散しにくいのか、電源キーの上あたりがGalaxy S6よりも熱くなる印象だった。世の中にはディスプレイ前面が熱くなる機種もあるので、それに比べたらケースをすれば防げるだけマシかもしれないが、携帯電話を持つときに熱を気にする方、またはケースを付けないで使う方はGalaxy S6とGalaxy S6 edgeで迷ったとき、Galaxy S6の方が良いと思う。

ちなみに、前述したようにケースを付ければこの問題は緩和される。

重い処理を行ったとき、右側面の電源キーの上あたりが熱を発する

もう一点はエッジスクリーン自体。

通常は両サイドのエッジ部分も含めて一つのスクリーンとして表示する。

常に左右のエッジ部が曲がった状態で画面を見なければならないので、何となくエッジ部が気になる。両サイドのエッジ部の表示がほんの少し湾曲して見えるので、最初の一週間くらいはこのことに慣れず、どうしてもエッジ部近くに表示された文字などが見難かった。これは動画視聴時も同様。端末を横向きにしてフルスクリーンで表示したとき、今後はエッジが上下に来る。どうしてもエッジ部分の湾曲が気になり、動画視聴に集中しにくい感じだった。

ただ、不思議なもので、しばらくすると慣れてきた。

この写真だけで伝わるかは分からないが、エッジ部は表示が湾曲しているので、最初は気になるかもしれない。

慣れるとはいえ、画面の見やすさに関しては普通のフラットなスクリーンを採用したGalaxy S6の方が明らかに上なので、日常利用する上での見易さを重視するならGalaxy S6をオススメする。

結局、Galaxy S6 edgeのエッジスクリーンは良くも悪くも独特なので、良い点と気になる点を天秤にかけて判断することになると思う。エッジスクリーンのおかげでボディのデザインはカッコいいが、表示は少し気になる、この辺りは実際に店舗で実機を触ってみて確認してほしい。どう感じるかは人それぞれだと思う。



<総評>

Galaxy S6、Galaxy S6 edgeのどちらを選ぶか、というのは重要視するポイントの違いや好みによるが、基本的には両機種ともよくできたスマートフォンだ。

Android 5.0搭載、ハイパフォーマンスを実現するスペック、ディスプレイ表示の基本的な綺麗さ・精細さ、PREMIUM 4Gへの対応など、最新のスマートフォンとして押さえるべき点を満たしている。パフォーマンスは本当に素晴らしく、サクサク動き、パワフルだ。一昔前のサクサクとは一段階違うレベルのサクサク感になっているので、本当に快適だ。また、電池の持ちも悪くないので、その点も魅力だ。

前にも述べたが、「おくだけ充電」への対応も地味に嬉しい。いちいちmicro USBケーブルを繋がなくても充電できるので、家ではこちらの方がいい。

ちょうど、この記事が公開される今日、ドコモの夏モデル発表会が開催されるので、どの機種を選ぶか、というのは夏モデルも含めてになると思うが、オーソドックスで良く出来ているのは確かだ。特にGalaxy S6は、フルセグ非対応と32GB ROMに納得できればオーソドックスで良い出来なのでオススメしやすい。

Galaxy S6 edgeはエッジスクリーンの判断が人によると思うので、先ほども言ったように実機を触って確認してみてほしいが、スペック及び機能面では64GB ROM、フルセグ対応など、Galaxy S6よりも上なので、その2点を重視する場合にはGalaxy S6 edgeだろう。


次回の記事では、SpigenのGalaxy S6及びGalaxy S6 edge用ケースをそれぞれ3種類ずつ紹介するので、そちらも参考にしてみてほしい。


第1回:概要とGalaxy S6のレビュー
第2回:Galaxy S6 edgeのレビューと総評
第3回:Galaxy S6用ケース3種類を紹介
第4回:Galaxy S6 edge用ケース3種類を紹介


【参考リンク】
ドコモオンラインショップ/Galaxy S6 SC-05G製品ページ
ドコモオンラインショップ/Galaxy S6 edge SC-04G製品ページ
Galaxy S6及びGalaxy S6 edge発表イベント取材レポート

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