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【実機レポート】ソフトバンク向け「AQUOS Xx」。美しくなった液晶、スーパースロー撮影カメラなど【ソフトバンク2015夏モデル】

先日開催されたソフトバンクモバイルの発表会で、「SoftBank(ソフトバンク)」ブランド向けのシャープ製スマートフォン「AQUOS Xx」を触る機会があったので、そのファーストインプレッションをお送りしたい。

AQUOS Xxのカラーバリエーションは3色。

AQUOS Xxは昨年モデルの「AQUOS Xx 304SH」の後継機種にあたるスマートフォンで、6月下旬に発売予定だ。

カラーバリエーションはホワイト、レッド、アーバンブラックの3色。

左から順にホワイト、レッド、アーバンブラック。


■ボディ、画面、基本スペック

まず、ボディを持つと、やや大きくなったことに「おや?」と思う。304SHは5.2インチだったが、今回のAQUOX Xxは何と5.7インチのディスプレイを搭載している。フラッグシップ機という感じではあるが、さすがにスマートフォンとしてはマックスという感じだ。とはいえ、フレームが狭いシャープ得意の「EDGEST」ボディのおかげで、ボディの上下は短く、左右も限りなく狭められていて、大画面の割にコンパクトだ。

正直、スマートフォンのディスプレイの拡大もそろそろこのぐらいにして欲しいと思った。

さて、今回のAQUOS Xxでは、ディスプレイがインプレッシブだ。

僕の経験では、ソフトバンク向けのシャープの端末は、ただでさえ他キャリア向けのものよりもディスプレイのクオリティが高く感じるが、今回のディスプレイの美しさもなかなかのものだ。

この端末写真では分かりにくいが、実際にはかなり綺麗な表示性能を持っていた。

しかも、その印象は単なる感覚的な問題ではなかった。何しろ、シャープ得意のIGZO液晶ではないのだ。シャープといえば近年は「IGZO」だったのに、今回は「S-CG Silicon液晶」を採用している。その利点は画質。IGZO搭載端末よりも発色がいいし、色のバランスがいい。

IGZOの画質も年々向上してはいるものの、やはり、高画質を追求した普通の液晶システムはそれよりも優位性を持っているようだ。さらに今回は「S-PureLED(エスピュアレッド)」というバックライトシステムによって、カラーバランスを高い次元で取っているという。

解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)だ。

ボディを見て気になったのは背面の仕上がり。

ちょっとテラテラしすぎなのではないか? と思うが、もちろん感じ方や好みは人それぞれだ。それでも、もっと高級感の演出が欲しかった。そういえば、最初のEDGESTスマートフォンも妙にテラテラしていて安っぽかったことを思い出す。

ホワイトモデルの背面。

よく見ると分かるが、ラメが入ってキラキラと光る。

EDGESTスタイルなので、上、左右の額縁部分が狭い。

オーディオ端子とmicroUSB端子はむき出しだが、防水仕様。

フラッグシップモデルなので、基本的なスペックも高い。

基本スペック(クリックして拡大)

OSはAndroid 5.0.2で、CPUはオクタコアのQualcomm MSM8994(2.0GHz+1.5GHz)、メモリは3GB RAM、32GB ROM、バッテリーは3,000mAh、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)対応でBluetoothは4.1、ワンセグ・フルセグ、おサイフケータイにも対応する。

ネットワークは、4G LTEでは下り最大187.5Mbps、4Gでは下り最大165Mbps(アップデートで対応)に対応し、「VoLTE」も利用できる。

メインカメラの画素数は約1,310万画素で、サブカメラは約210万画素。

端末情報(展示機の時点の情報なので製品版では異なる可能性あり)


■カメラ

今回のカメラ機能では、スローモーション撮影に対応したのが売りだそうだが、その機能を活用できるのはどんな人なのか? と疑問を感じてしまった。もっと多くの人が楽しめる機能を搭載したほうがいいのではないだろうか?

スロー撮影(最高210fpsで撮影できる)とスロー再生

ただし、画質に関しては、リコーの「GR Certified」を取得しているということで、かなり期待できそうだ。

「GR certified」というのは、リコーイメージングの単焦点デジタルカメラ「GRシリーズ」の開発メンバーによる画質改善認証プログラムにおいて、レンズや画像処理について複数の画質認定項目を全てクリアしたことを意味している。要するに、高い品質の写真を撮影できるカメラが取得できる一つの証ということだ。

また、カメラの撮影モードの選択では、分かりやすい画像を使ってモードの特性を表現しているのがいい。

撮影モードの選択。ユーザーに優しい選択画面。


■エモパー2.0

スマホがしゃべるというユーザーサポートのパートナー的アプリ「エモパー」もバージョン2.0ということで強化されている。

最大のポイントは、従来は家以外の場所(GPSで場所を確認している)ではしゃべらなかったのが、2.0ではイヤフォンを付けていれば外出先でもしゃべるようになったことだろう。

エモパーにも気持ちがある。

選べるキャラクターも追加されたのだが、やはりまだ何かイマイチ人工的な感じを受けてしまう。もちろん、人工知能らしさを演出しているのであれば、それでいいわけだが。


■演出を考えて欲しい

AQUOS Xxはハイエンド端末であり、高画質ディスプレイやカメラなど、その機能としてはいいものを持っている。

しかし、高級感の演出が足りないような気がする。何か白物家電的なのだ。もっとも、シャープは高級感の演出など、考えてもいないのかもしれないが。とはいえ、もちろん、演出面、デザイン面は好みによる。

最後にアンバーブラックとレッドの写真も掲載しておきたいと思う。

<アンバーブラック>




<レッド>




(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
ソフトバンクオンラインショップ
シャープ/AQUOS Xx製品ページ

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