▲サムスン電子ジャパン デザイングループの永田昌一氏と営業グループ部長の阿部崇氏 |
本記事では、GALAXY S6 edgeとGALAXY S6、そしてそれらをセットして利用するバーチャルリアリティ(VR)ヘッドマウントディスプレイ「Gear VR Innovator Edition for Galaxy S6」(以下、Gear VR)の実機レポートを中心にお届けしたい。
まず、GALAXY S6 edgeはNTTドコモ(以下、ドコモ)とKDDI及び沖縄セルラー電話(au)、そしてGALAXY S6はドコモより2015年4月23日に発売となる。また、4月8日から4月15日の期間に全国の「Galaxy SHOP」(※Galaxy SHOPの店舗リストは記事末尾参照)でGALAXY S6edgeおよびGALAXY S6を予約するとワイヤレス充電台がプレゼントされる。また、全国のドコモショップやドコモオンラインショップでも予約受付が開始されている。
「Galaxy World Tour 2015 TOKYO」で行われたプレゼンでは、まずはGALAXY S6 edge及びGALAXY S6が、サイドにメタル素材、前面・背面に強化ガラスを採用し、これまでとは一線を画すデザイン変更が行われたことについて解説された。また、スペックに関しても、14nmプロセスによるオクタコア 64bit CPUの処理能力の向上と消費電力の低減、RAMにDDR4 メモリー(容量は3GB)を採用することによる高速化について触れられ、レスポンスの良さとゲームをプレイする際の快適性がアピールされた。
さらに、メインカメラおよびサブカメラにF1.9の明るいレンズを搭載し、「リアルタイムHDR」機能によって明暗差の激しい場所での撮影にも強い点をAppleの「iPhone 6」との比較を交えて説明した。
他にも、カメラについては、ホームボタンを2回押すことで画面ロック状態からすぐにカメラが起動できるなど、デジカメ以上の使い勝手の良さがあると紹介された。
▲デザインについてプレゼンをする永田氏 |
▲64bit 14nmプロセスのオクタコアプロセッサ「Exynos 7420」は、 20nmプロセス製品よりも20%パフォーマンスがアップしている |
▲アウトカメラもインカメラもiPhone 6よりも明るく綺麗に写真そして動画が 撮れることを比較サンプルでアピールした |
▲GALAXY S6 edge |
GALAXY S6 edgeのデュアルエッジスクリーン専用の機能は「ピープルエッジ」と「エッジライティング」のみ。
エッジスクリーンで多彩な機能を利用できた「GALAXY Note Edge」と比較すると控えめとなるが、立体的な広がりを感じさせるスクリーンにはGALAXY S6 edgeらしさを感じることができた。
ディスプレイは5.1インチのQHD(1440×2560ドット) Super AMOLEDディスプレイ(有機EL)で、明るくメリハリのある高精細な表示が特徴となる。ボディは狭額縁設計によって幅が約70mmで、厚みも約7mmと薄いこともあって、手にフィットする。
▲立体的な側面の盛り上がりと、奥の面のエッジが見えないことからディスプレイが飛び出して見える |
側面のメタル素材と前面・背面の強化ガラスによって剛性感が高まり、高級感のある仕上がりとなっている。強化ガラスには従来製品より50%強度を増したCorning社製「Gorilla Glass 4」を採用し、傷や耐衝撃性に強い点が特徴なのだという。
ボタン類は、右側面に電源キー、左側面にボリュームキー、下面にイヤフォン端子、microUSB端子があり、上面にはSIM用のトレーがある。
▲下面のインターフェイス部分。ホームキーは指紋認証センサー搭載、 またタッチセンサー式のナビゲーションキーも健在だ |
▲左側面のボリュームキー、手前にはSIMトレーが見える |
▲右側面には電源キーがある |
▲背面も強化ガラス製。ガラスの光学フィルムが金属や塗装とは違う光の反射をする |
▲カメラは本体よりも飛び出している。右に見えるのはLEDライトと心拍数センサー |
ホームボタンに搭載される指紋センサーは、なでるのではなく、触れるだけで認証するタイプで、説明員によれば精度と速度が特徴なのだという。iPhoneでは指を乗せるだけで認証できるが、同じような使い方になり、利便性が向上している。
▲GALAXY S6 |
フラットな形状をしているGALAXY S6は、デュアルエッジスクリーンがないだけで中身はGALAXY S6 edgeと基本的に同じものだ。ただし、GALAXY S6 edgeがフルセグにも対応しているのに対して、GALAXY S6はワンセグのみなど、一部機能や細かい部分での仕様違いはある。
両方のモデルが発売されるドコモでは選択に迷いそうだが、説明員が動画や写真を楽しむなら映像への没入感のあるGALAXY S6 edgeがオススメだと教えてくれた。
▲側面のフラットな部分にボリュームキーがある。こちらは左側面 |
▲右側面には電源キーとSIMトレーがある。なお、両製品ともにmicroSDカードには非対応だ |
▲下面のレイアウトはGALAXY S6 edgeと同一 |
▲背面だけではGALAXY S6なのかGALAXY S6 edgeなのかわからない。 GALAXY S6も同様に強化ガラスの下の光学フィルムが美しい輝きをする |
基本的に両モデルともキー配置は同じで、SIMトレーの位置がGALAXY S6では電源キーのある右側にレイアウトされていた。デザインのテイストがiPhone 6やソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z2」に近いものがあるが、どちらの端末もGALAXY S6と同じサイズ感がないため、手にしてみると新鮮な印象を受けた。
なお、ネットワーク性能に関しては、ドコモ向けのGALAXY S6 edgeとGALAXY S6はどちらも「PREMIUM 4G」、すなわち下り最大225MbpsのLTEに対応している。一方、au向けGALAXY S6 edgeも4G LTEの下り最大225Mbpsに対応し、WiMAX 2+の下り最大220Mbpsもサポートする。
Wi-FiもIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠 HT80対応 MIMO対応と現時点では申し分ない性能なので、家でWi-Fiルーターに繋ぐ時も、同じく最新のルーターであれば高速での通信が可能になるはずだ。
OSはいずれもAndroid 5.0(Lollipop)採用で、メモリも3GBと多い。ストレージ容量はドコモ向けGALAXY S6 edgeが64GB、GALAXY S6が32GB、au向けGALAXY S6 edgeが32GBもしくは64GBとなっている。また、今回の端末はおくだけ充電(ワイヤレス充電)に対応していることも特徴の一つ。
型番はドコモ向けGALAXY S6 edgeがSC-04G、GALAXY S6がSC-05G、au向けGALAXY S6 edgeがSCV31だ。
GALAXY S6 edgeはドコモ向けとau向けでカラーバリエーションが異なるので、好みのカラーがあるキャリアを選ぶ、というのも一つの選択の仕方だろう。
▲ドコモ向けGALAXY S6 edgeは2色 |
▲au向けGALAXY S6 edgeは3色 |
▲ドコモ向けGALAXY S6 |
また、展示会場内には、今回発売が発表となったゴーグル型のヘッドマウントディスプレイ Gear VRの展示や専用ケースの展示も行われていた。
▲Gear VR。このようにGALAXY S6シリーズをセットして使う |
▲各社から発売されるアクセサリーの展示 |
Gear VRは自分の向いている方向への映像の追従性もよく、目の前に広がる大スクリーンへの没入感が凄く感じられた。ゲームコンテンツによっては3D酔いしそうなものもありそうだが、スマートフォンの映像とは思えない体験ができるのには十分価値がありそうだ。ちなみに写真からも分かるように、Gear VRは、GALAXY S6 edgeかGALAXY S6をセットして使う機器なので、どちらかの端末が必須だ。
Gear VRは家電量販店のオンラインショップで4月23日より予約開始となり、5月上旬より出荷となる。販売価格は24,800円(税抜)となるようだ。なお、Galaxy SHOPで8日より体験が可能なのだという。
Galaxy SHOPのリストは下記の通り。
- エディオン:豊田本店
- ビックカメラ:新宿西口店、名古屋駅西店、なんば店、有楽町店
- ヤマダ電機:LABI1日本総本店(池袋)
- ヨドバシカメラ:新宿西口本店、マルチメディアAkiba、マルチメディア梅田、マルチメディア川崎ルフロン、マルチメディア吉祥寺、マルチメディア京都、マルチメディア錦糸町、マルチメディア札幌、マルチメディア仙台、マルチメディア博多、マルチメディア横浜
(記事:mi2_303)
【情報元、参考リンク】
・GALAXY S6 edge SC-04G(ドコモ)
・GALAXY S6 SC-05G(ドコモ)
・GALAXY S6 edge SCV31(au)
・Gear VR