禅太郎と並び、ZenFone 2を手にポーズをとるJonney Shih氏 |
プレゼンはASUSTeK Computer Inc.会長のJonney Shih(ジョニー・シー)氏がいつものように陽気に行い、途中でマスコット・キャラクターの“性能怪獣”「禅太郎」(ZenTaro)も登場した。
ZenFone 2 |
まず、Shih氏は日本市場において2015年1月から3月までの間に5つのカテゴリーでASUSが1位を記録したことを明かし、その感謝の言葉を述べた。5つのカテゴリーとはマザーボード、2in1ノートパソコン、SIMフリースマートフォン、タブレット、ビデオカード。マザーボードは国内の自作PC市場ではやはりトップメーカーの座を堅持しているしビデオカードも同様。
そして、SIMフリースマートフォンについてはZenFone 2の前モデルとなる「ZenFone 5」(数字が大きいのでややこしいが5が旧モデルで2が新モデル)、タブレットは「ASUS MeMO Pad」シリーズでそのポジションを確立した感がある。
Shih氏は続いて、拡大しているSIMフリースマートフォン市場について言及。
GfKジャパン調べの調査によれば、MVNOのSIMカードを使っていない方を対象としたアンケートで、少なくとも58%の方が「比較検討してみたい」以上の回答を示し、MVNO及びSIMフリースマートフォン市場に関心があることが分かっている、という。実際、MVNO市場は拡大を続け、ZenFone 5も人気を博した。
その後継機種が今回発表されるZenFone 2で、Shih氏は「性能怪獣」のZenFone 2で「他ではできない体験」をしてもらいたい、とPRしている。この性能怪獣のくだりで、マスコットキャラクターの「禅太郎」が登場。
ZenFone 2は性能怪獣
価格、スペック、実使用時の体感パフォーマンスなど、様々な要素がバランス良くまとまった機種だったZenFone 2からスペックを向上させ、ワンランク上の端末へと進化している。その中には、メモリが4GBになるなど最高を追求した点もある。
ボディは人間工学に基づくデザインで、手のひらにフィットする快適なカーブを背面に形成し、人差し指で自然に押せる位置に音量のボリュームボタンを配置した。ZenFone 5ではボリュームボタンは右側面に配置されていたが、ZenFone 2では背面のメインカメラのレンズの下にある。LGエレクトロニクス製端末でも見られる配置だが、この位置だと右手で持っても左手で持っても押しやすいことは確か。
また、側面のエッジが僅か約3.9mmになっている。カーブしているので、背面中央部は盛り上がっているが、エッジに関してはかなり薄い。
ディスプレイも進化している。ZenFone 5では約5インチサイズで解像度が1,280×720ドットだったが、ZenFone 2は約5.5インチで解像度が1,920×1,080ドットのIPS液晶にグレードアップ。それに伴ってボディのサイズと重さも増えてはいる。
約152.5×77.2×3.9-10.9mm、重さ約170gだ。
話をShih氏のプレゼンに戻すと、やや大柄なボディながら、前面の全体の面積に対する画面の占有率は72%と、「iPhone 6 Plus」の68.2%と比べてもコンパクトなのだという。
パフォーマンス面も向上し、上位2モデルではIntel Atom Z3580(2.33GHz)、下位モデルでもAtom Z3560(1.83GHz)を採用し、快適な性能を実現。さらに世界初となるモンスター級の4GBメモリを搭載。複数のアプリを同時に使っても快適だという。快適さの一つのポイントとしてタッチレスポンスも60ms。
また、位置情報に関しては5つの衛星ナビゲーションシステムに対応。GPS、GLONASS、BDS、QZSS、SBASをサポートする。
メインカメラに「PixelMaster 2.0」を採用し、逆光に強いスーパーHDRモード、暗い場所でも鮮明に写せるローライトモードなどが特徴。
HDRモードの比較としてXperia Z3とiPhone 6 Plusの例が出された |
撮影例の一つ |
自撮りパノラマ |
バッテリー容量が3,000mAhと大きく、かつ急速充電に対応していることもアピールされた。39分間の充電で約60%の充電が完了するという。他社スマートフォンと比べた場合でも相当速いとプレゼンされた。
大容量バッテリーと急速充電が特徴の一つ |
また、日本語入力システムに「ATOK」を採用していること、「ZenMotion」「SnapView」「片手モード」「キッズモード」「簡単モード」などの機能も紹介された(※後編参照)。
ATOKや各種便利機能について
周辺機器ではモバイルバッテリー「ASUS ZenPower」(10,050mAh、3,950円)、フリップ式のカバー「View Flip Cover Deluxe」(2,950円)も発表された。
純正アクセサリー |
ZenFone 2のラインナップは3モデル。CPUとメモリ(RAMとROM)違いだ。最上位モデルがAtom Z3580、4GB RAM、64GB ROMで50,800円(税抜)、中位モデルがZ3580、4GB RAM、32GB ROMで45,800円、下位モデルがZ3560、2GB RAM、32GB ROMで35,800円。予約受付は中位、下位の2モデルが既に開始済みで発売日は5月16日、上位モデルは5月下旬以降発売予定で、予約受付は準備ができ次第、とのこと。
ZenFone 2のラインナップは3モデル |
ZenFone 2は本体のみでの発売のほか、MVNO各社からも販売される。IIJ、geanee mobile、DMM mobile、TNC、NifMo、楽天モバイル、U-mobile、Y!mobileで取扱う予定で、すでに予約開始済みの事業者もある。
例えばニフティのNifMoでは5,000円キャッシュバック付き、楽天モバイルでは最大2,000ポイント還元ですでに予約受付中だ(※U-mobileとDMM mobileでも開始された)。
→NifMo
→楽天モバイル
→U-mobile(U-NEXT)
→DMM mobile
また、ASUS公式オンラインショップ、Amazon.co.jp、ヨドバシカメラ、ビックカメラなどでも予約受付中。
後編ではZenFone 2の実機レポート、アクセサリー編では周辺機器・アクセサリーを紹介したい。それぞれ26日に公開予定。
【情報元、参考リンク】
ASUS公式オンラインショップ ZenFone Shop