Google Playの「Eyefi Mobi」アプリのページを表示する筆者 |
そして、「Eyefi クラウド」というのは、Eyefi社が始めたサービスで、写真を容量無制限でアップロード、保管できる。しかも、マルチプラットフォーム対応なので、AndroidやiPhone、PCなどで「Eyefi クラウド」上の写真を閲覧できる。
「Eye-Fi Mobi」アプリ |
さて、その「Eyefi クラウド」を利用するには年間5,000円の料金がかかるのだが、初めて使う場合には90日間無料で使えるので、試用してみた。これは、「Eyefi Mobi」というSDカードを買えば90日間の無料利用権が貰えるからだ。
「Eyefi クラウド」を利用するには、まずは「Eyefi Mobi」カードが必要になる。現在、Eyefiの製品ラインナップにはパソコンでも、スマホ、タブレットでも、ダイレクトでもルータ経由でも接続できる基本的な「Eyefi Pro X2」カードと、スマホやタブレットなどとダイレクト接続できるだけの「Eyefi Mobi」カードがある。「Eyefi クラウド」を使えるのは、この「Eyefi Mobi」カードのみだ。
「Eyefi Mobi」カードをセットしたデジカメで撮った写真は、ワイヤレスでスマートフォン、タブレットに転送できる。
■インストールとセットアップ
最初に「Eyefi Mobi」アプリをインストールする。このアプリは新しく開発されたもので、従来の「Eye-Fi」アプリとの併用はできない。「Eye-Fi」アプリがすでにインストールされている場合は、アンインストールする必要がある。
起動するとセットアップ画面が表示されるので、「Eye-Fi Mobiカードを使う」をタップするとアクティベーションコードの入力画面が表示される。ここで「Eyefi Mobi」の登録用のアクティベーションコードを入力して、画面下の「Mobiカードを使う」をタップする。
セットアップ画面でアクティベーションコードを入力する |
すると待機画面になるので、カメラに「Eyefi Mobi」カードを挿して写真を撮ると、正常にセットアップされていれば自動的に画像が転送される。
そして、画像の転送が終わると、クラウドサービスのユーザー登録を促す画面が表示される。「新規登録」をクリックしてユーザー登録する。
登録画面では名前、メールアドレス、パスワードの3項目を入力し、「新規登録」をタップすればユーザー登録できる。
この後、自動的に画像がクラウドに転送される。
■転送処理は?
僕は古い「Eye-Fi Pro X2」カードも持っているのだが、こちらは処理が複雑なのか? デジカメからの画像転送にはやや時間がかかるという印象がある。ただ、僕の持っている「Eye-Fi Pro X2」カードがちょっと古い、Class 6対応のものであることも関係しているのかもしれない。現在販売されている「Eyefi Pro X2」カードはClass 10対応と進化しており、転送速度、処理が高速化している可能性が高い。
これに対して、「Eyefi Mobi」カードはルータを介さず、スマホとダイレクトで接続することもあってか、デジカメでの撮影からの転送開始がより速い印象がある。やはり速いにこしたことはない。
デジカメから転送された写真 |
デジカメから転送された画像は、さらにクラウドに転送される |
デジカメからスマホに転送された画像は、アプリ内の設定で「Eyefi クラウド」を使用する設定になっていれば、自動的にクラウドにアップロードされるわけだが、この処理も比較的スムーズだ。最近の高速なスマホで、他に何か重い処理をしていなければ、速やかに転送がおこなれる。
そして、「Eyefi クラウド」にアップロードされた画像は、PCなどからもWebブラウザでクラウドサービスにアクセスして見ることができる。
http://jp.eyefi.com/products/cloud
PCのブラウザからも「Eyefi クラウド」へアクセスできる |
クラウドへアップロードされた写真 |
■写真にタグをつける
この「Eyefi クラウド」では、写真にタグを付けて管理することもできる。このタグ付けの操作は残念ながら現時点ではパソコンのブラウザではできず、スマホで行う必要がある。
スマホの「Eyefi Mobi」アプリで、長押しして画像を選択し、メニューから「タグを追加」を実行すれば、タグを入力することができる。タグ入力画面では、すでにその画像にタグがある場合は、そのタグが表示される。
スマホでタグをつけられる |
PCで確認 |
■他のスマホで写真を見る
さて、パソコンの場合はウェブブラウザで「Eyefi クラウド」のページにアクセスしてユーザーIDとパスワードでログインすればOKなわけだが、他のスマホでも「Eyefi クラウド」の画像を見ることができる。
他のスマホ(AndroidあるいはiPhone)で画像を見たい場合にも、「Eyefi Mobi」アプリをインストールする。あとは登録したユーザー名とパスワードでログインすればいい。
デジカメからのダイレクト転送は最初に紐付けた機種とだけ行われるが、写真の閲覧は他の端末でも可能だ。
iPhoneアプリもある |
■なぜ「Eyefi Mobi」なのか?
なぜ「Eyefi Pro X2」では使えず、「Eyefi Mobi」だけなのか? という疑問はあるが、最近ではスマホやタブレットで使うユーザーが多いということなのかもしれない。
「Eyefi クラウド」はこの種のサービスの中では比較的スムーズに動作するという印象があり、デジカメで撮影したすべての画像を自動的にバックアップしたいユーザーには便利かもしれない。
気になるのは年間使用料金が5,000円というところだが、それが許せるなら悪くないサービスだろう。最終的には自分がどれくらいの容量を保存する可能性があるのかを考えつつ、料金が妥当かどうか判断することになるはずだ。
(記事:一条真人)
下はAmazon.co.jpでの商品リンク。
【情報元、参考リンク】
・Eyefi クラウドについて
・Eyefi公式サイト
・Eye-Fiカードのアイファイ、デジカメで撮った写真もスマホの写真も全自動で一括管理できる容量無制限の「Eyefi クラウドサービス」を提供開始。新製品も発売へ