「Passtock」アプリの実演をする横畠氏(左)と福山氏(右)。 |
■便利機能について
(シャープ 福山氏、横畠氏)
便利機能について説明する横畠氏。 |
AQUOSの中にはとても多くの機能が搭載されているので、初めて使う方には分かりにくい部分もあるかもしれない。今回、各機能の理解を助けるためにガイド&設定アプリの「体験しよう!」を用意している。このアプリには力を入れていて、各機能がどういったものか実際に体験し、その場で設定を行うこともできるようになっている。
「体験しよう」アプリについて。
「体験しよう!」アプリ。左右の三角アイコンをタップすると、他の機能も表示される。 |
次に「ワンハンドアシスト」。
画面サイズが大きいと、どうしても片手での操作が難しい。しかし、片手操作をしたいシーンはあるはずなので、サポート機能として「ワンハンドアシスト」機能を導入している。この機能は画面下から指を斜め上になぞることで起動できる。起動すると、画面全体が縮小し、端に寄って表示されるので、片手でも操作しやすくなる。
画面下から斜め上になぞれば起動できる「ワンハンドアシスト」。 |
このように画面全体が縮小して端によるので、片手でも操作しやすくなる。 デッドスペースが生じるので動画視聴時などは通常モードの方がいいだろう。 |
「グリップマジック」機能も進化している。
「グリップマジック」機能は、端末の左右側面に設けたセンサーを活かしたもので、例えば、端末を握っている状態では画面をオンにし続けることようなことができる。今回はこの機能が拡張されている。
端末を持っている間は画面を縦横回転させないこともできる。 |
例えば、通常は着信が来たかどうかを確認するには画面を見る必要があるが、スマートフォンをポケットから出せない状況もあるはず。そういう時でも、端末を握ると、バイブレーションによって着信があったか確認できるようになっている。スマートフォンを出しにくい場所では重宝する機能となりそう。
端末を握るまで、電話の相手の名前が表示されない。 |
また、着信時の簡易シークレット機能も搭載された。電話の着信があったとき、普通なら電話帳に登録した相手からの場合は、登録名が表示される。しかし、「グリップマジック」では、握っていない状態では番号しか表示せず、握った時に登録名を表示する、ということができる。スマートフォンを机やテーブルの上に置いているときに電話が掛かってきて、人に相手の名前を見られたくないときに重宝する機能。
これらの機能は側面に設けられたセンサーを使っているので、普段カバーケースを付けている人は上手く機能させられるのか? という疑問がある。しかし、全く問題ないようだ。シャープでは、開発段階から数種類の厚みのカバーを用意し、カバーが装着された状態でも機能するように調整しているのだという。
厚みの異なるケースをいくつか用意し、検証しながら開発が進められている。 |
■au向けの「Passtock」アプリについて
au向けの「AQUOS SERIE SHL25」には、ドコモとソフトバンク向けのAQUOSには搭載されていない独自機能「Passtock」アプリが用意されている。このPasstockは、スマートフォンとタブレット、もしくはスマートフォンとスマートフォンのデータ連携機能。
Passtockアプリについて。 |
主に4つの機能があり、1つ目は、メールの添付ファイルをPasstockを使って手軽にタブレット側に表示させることができるというもの。例えばExcelファイルなどが添付された場合、さすがにスマートフォンの画面では見にくい。そこで、Passtockアプリを使えば、手軽な操作でタブレットに表示させることができる。
2つ目はLINEの通知をタブレットでも見れる機能。LINEのアカウントは2台の端末で共有することができないが、Passtockを使えば、Bluetoothを介してタブレット側にスマートフォンのLINEの通知を表示させることができるので、タブレット使用時でLINEの通知を確認できて便利だ。
スマートフォンへのLINE通知をタブレットにも転送できる。 |
3つ目はスマートフォンで撮った写真をタブレットに表示させられる機能。一緒にいる友人などに写真を見せたい時に便利。
写真をタブレットで表示する機能。 |
スマートフォンで撮った写真をほとんど即座にタブレットで表示できる。
4つ目はスマートフォン同士の連携機能で、写真やGoogleマップなどのデータを友人に見せたいときに便利。Passtockアプリから写真を選び、送りたい友達を選ぶと、端末を振る動作をするだけで相手のスマートフォンに写真を表示させることができる。
スマートフォン同士の連携機能。 |
《質疑応答》
イベントにはシャープから各分野ごとの担当者が勢揃いし、専門的な話を聞くことができた。 |
■Q:従来はコンパクトモデルもラインナップされていたが、今夏はない。コンパクトモデルを見送った理由は?
■A:キャリアが機種を絞って展開している中でシャープは4モデル(Disney Mobile含めて)も採用して頂いているという状況があり、各機種にはそれぞれに特徴がある。キャリアのラインナップ構成が限られている中で、シャープからもう一機種というのは難しい部分もある。また、春モデルとして発売したコンパクトモデルは今でも人気があり、発売してまだ日が浅いということもある。
■Q:ドコモ向けのAQUOS ZETA SH-04Fだけ側面にボリュームキーがあるが、何か理由があれば教えてほしい。他は
■A:最終的な仕様はキャリアとの相談の上で出来上がったものであり、AQUOS ZETAの仕様についても、ドコモさんとの相談の上での結果ということになる。
■Q:ドコモ向けのカラーがジャイアンツカラーなのはなぜ?
■A:カラーバリエーションの可能性は非常に数多いが、お客様が手に取られたときに何か変化を感じられるものとして採用した。ソフトバンク向けについてはゴールドが特徴的だが、金属素材が一番映えるものを、ということで選んでいる。
■Q:他社のスマートフォンには「WhiteMagic」と言う、屋外などでも見やすい明るい液晶がありますが、IGZO液晶の優位性とはどのようなもの?
■A:WhiteMagicも良い技術。では、IGZO液晶は? というと、IGZO液晶の魅力は省エネ性能。IGZO液晶では表示が止まっているときには電力消費を限りなく抑えられるので、非常に優れた省エネ性能を誇る。
■Q:「EDGEST」は縁が狭いことで、握る部分、指を掛ける部分が減ってしまい、逆に誤操作が起きそうだが?
■A:もちろん、狭額縁設計に伴う誤操作対策も採っている。例えば、端末を握っている指の腹が画面に触れてしまい、意図せず2点タッチが起きたときには、握っている方の指の腹のタッチを無視するなどの処理を行っているので、誤操作は起きにくくなっている。
■Q:「画質モード」における「リラックス」モードの処理はブルーライトのカットだと思うが、なぜ「ブルーライトカット」モードという名ではないのか?
■A:実際にはブルーライトのカット以外にも処理を行っているので、「リラックス」と呼んでいる。
■Q:「画質モード」において、「ダイナミック」設定だと色合いがキツく、目が疲れてしまうのだが、標準設定は「ダイナミック」になっている。モードには「標準」があるのに、どうして「ダイナミック」が標準設定になっているのか?
景井氏 |
■Q:4K解像度の動画撮影ができるのに、MHLには対応していない。どうやって4K動画をテレビなどで見ればいいのか?
■A:MHLは3機種とも対応していないので、テレビなど外部モニターで視聴する際にはデータを転送する必要がある。しかし、スマートフォン上で4K動画を見る、ということにもしっかりと魅力がある。4K解像度の動画であれば、拡大してもきめ細かい映像で見ることができるので、例えば撮影時には気づかなかったことを動画再生時に拡大することで気づいたり、といったことも可能になる。
■Q:マナーモード設定中でも画面キャプチャを撮るときにシャッター音が鳴ってしまうのは何かポリシーがあるのか?
■A:ポリシーではなく、ただの配慮不足だと思うので、検討したい。ちなみにau向けの機種では、「スクリーンショットシェア」という機能を使えば音なしで撮ることができるようになっている。
【情報元、参考リンク】
・AQUOS ZETA SH-04F製品紹介ページ
・AQUOS SERIE SHL25製品紹介ページ
・AQUOS Xx 304SH製品紹介ページ