参考画像。左:矢印の方向にプレイヤーモンスターを飛ばすと敵に当たって攻撃できる。
右:筆者の現在のメインデッキ。
「モンスト」と略されることも多いモンスターストライクのジャンルをミクシィは「ひっぱりハンティングRPG」と説明しているが、実際にその通りで、モンスターを引っ張って飛ばして攻撃して倒していき、クエストが終了すると報酬として敵モンスターを入手できるので、「ひっぱりハンティング」だろう。ただし、戦闘システムの基本要素はビリヤードだ。
プレイヤーは入手したモンスターの中から最強のデッキを構成し、各クエストへ挑戦する。各クエストは複数ステージから成り、画面内に複数の敵モンスターが配置される。このモンスターとの戦いがビリヤード的なのだ。
プレイヤーは自分のモンスターキャラクターを画面上をドラッグするような感じでひっぱり、離すことで弾くことができる(左上図参照。矢印の方向に飛んでいく)。弾いたモンスターは敵や壁に当たって跳ね返ったり、味方に当たったりするわけだが、この時に攻撃が発生し、敵モンスターにダメージを与える。そのため、その時のモンスターの配置状況次第でひっぱる方向が重要になってくるが、面白いのはモンスターには貫通タイプと反射タイプがあることだ。貫通タイプはモンスターに当たったときに跳ね返らずに貫通しつつ攻撃を与える。一方、反射タイプは跳ね返る。さらに味方モンスターに当たったときには、「友情コンボ」と呼ばれる味方モンスターの攻撃を誘発させることもできる。
様々な要素が含まれているため、デッキの組み方、各ステージでのひっぱり方に多少考える要素が出てくるところがモンスターストライクの面白さに繋がっている。
さらに、モンスターストライクは、マルチプレイを楽しむことができる点も大きな魅力だ。一定範囲内にいる他のプレイヤーと最大4人までのマルチプレイが可能だ。クエストに参加できるデッキは最大4モンスターまでなので、仮に4人で遊ぶときは一人一人が持ち込むモンスターは1体になる。2人のときは2体ずつ持ち寄る形だ。
最近は「合い言葉」の設定までできるようになったので、現実の友達とスマートフォンを持ち寄って一緒にマルチプレイすることもしやすくなった。
このマルチプレイが本当にとても手軽に、何の気兼ねもなくできるのがモンスターストライクの魅力に繋がっている。
また、モンスターストライクは最近の多くのスマートフォン向けゲームと同様、遊ぶためにはプレイヤーのステータスである「スタミナ」を必要とする。各クエストには消費スタミナが設定されていて、1回遊ぶためには設定された分のスタミナを使うのだ。大抵は2クエストほど遊ぶと、1~2時間程度は遊べなくなってしまう。スタミナは3分ごとに1回復する。
ところが、モンスターストライクの場合、マルチプレイにおいて他のプレイヤーがホストになっているゲームに参加するときにはスタミナを消費しないのだ。そのため、他のプレイヤーがホストのゲームが多く立ち上がっている時には、スタミナ消費を気にせず、ずっと遊べてしまう。
この結果、実際のお金を掛けずに十分以上に遊べてしまうのが魅力だ。
また、SNS「mixi」を運営するミクシィのゲームだが、mixiアカウントは必要ないので気軽にインストールできる。
ちなみにモンスターストライクはゲームクリエイターの岡本吉起氏とミクシィが組んで制作されたゲーム。岡本氏と言えばコンシューマーゲームのファンには有名なクリエイターで、カプコン所属時代は「ストリートファイターII」シリーズ、「ファイナルファイト」などで知られる。カプコンを退社し、設立したゲームリパブリックでは「ドラゴンボールDS」「ドラゴンボール改 アルティメット武闘伝」「FolksSoul -失われた伝承-」などの作品を制作しているが、現在はゲームプロデューサーとして活動し、今回の大ヒット作品「モンスターストライク」を生み出した。
筆者も遊んでいるが、実際にモンスターストライクはかなり面白いのでオススメだ。
戦闘システムは別として、ゲームの基本システムはガンホー・オンラインエンターテインメントの「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)とほぼ同じなので、パズドラのユーザーであればすぐに理解できる。また、最近は多くのゲームがパズドラと同じ基本システムなので、それらのゲームを一つでも遊んだ方であればすぐに馴染める作りとなっている。
ただ、筆者に関しては「獣神玉」というアイテムがなかなか出ず、モンスターの進化が長いこと止まっていることもあり飽き始めてはいるが……。それでもまだ遊んでいない方にはオススメだ。お世辞抜きでとても良くできていて、本当に面白いゲームだ。
【情報元、参考リンク】
・Google Play/モンスターストライク
・App Store/モンスターストライク