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【au春モデル・レポート】曲面ディスプレイを搭載した大画面シアターファブレット「G Flex LGL23」

KDDIが先日開催した今春モデルの新商品発表会でお披露目され、25日より発売となった「G Flex LGL23」。既に海外で発売されているモデルの「G Flex」をベースに地デジ(フルセグ)やおサイフケータイに対応させた6インチ・ディスプレイを搭載するファブレットだ。

▲曲線デザインの「G Flex LGL23」

G Flex LGL23の第一印象は「大きい」だ。見た目はスマートフォンであるためそのインパクトが凄い。この第一印象が強いためディスプレイが弧を描く曲線デザインも「確かに曲がっているねえ」程度なのだが、手にして操作してみるとなんとも不思議な感覚になる。

▲見た目は普通のスマホだが、手にするととにかく大きい

縦にしても横にしても指によるタッチ操作が自然に行え、この曲面ディスプレイがユーザーインターフェイスとしても理に適っていることに気付く。もちろん、顔のラインにフィットする形状による通話のしやすさも想定されている。縦方向に長いディスプレイを、いかに使いやすくするかという一つの答えがここにある。

曲面ディスプレイのもう一つのウリが横画面でみる動画だ。スマートフォンを手にしながら動画やテレビを視聴する場合、顔に近い位置で視聴するスタイルとなるわけだが、ディスプレイが包み込むような弧を描いているため映像空間への没入感がいい。曲面ディスプレイの効果は間近で見ても視線を大きく動かすことなく全体を見れることだと実感ができた。

この曲面ディスプレイは720×1280ドットの薄いフィルムのような「Real RGB OLED」有機ELディスプレイで、会場でもそのディスプレイだけを取り出して実際に曲げて確かめることができた。現状は無理だがディスプレイ部分だけを取り外して持てるようになるとスマートフォンも新しい使い方が出来そうだと感じた。

▲フィルム状の有機ELディスプレイユニット

G Flex LGLG23に搭載されているReal RGB OLEDは他社のペンタイル式の有機ELとは違い、液晶ディスプレイのように「RGB」3画素を一つのドットとして表現するもので、色の分離がよく有機EL独特のコントラストの高さと相まって実に綺麗だ。HD解像度であるため、表示の精細さに関して心配だったのだが、液晶パネルのようなざらついたドット感を感じることなく悪くない印象。

3Dディスプレイではないのだが独特の奥行き感を感じる新感覚のディスプレイである。これは写真や動画では実感できないので、店頭で是非体験してみて欲しい。

久々の新しいデバイスの登場に嬉しくなってしまうところだが、基本性能はフラグシップモデルである「LG G2」と同様なものとなっている。チップセットはQualcommの「MSM8974」を搭載し2.3GHzで駆動するクアッドコアCPUが搭載されている。RAMは2GB、内蔵ストレージ(ROM)は32GB、microSDカードスロットは持たないが付属のマイクロUSB接続のリーダーライタで128GBまでのmicroSDXCが利用できる。

動作に関しては特に不満点はないのだが、これだけ大きなボディーであるにもかかわらずmicroSDカードスロットがない点が残念だ。

ボタン類はこちらもLG G2同様に背面にボリュームボタンと電源ボタンが配置されている。右手持ちでも左手持ちでも操作がしやすい。画面のオン/オフを画面上のタッチ操作だけで行えるノックオン機能も継承されており、背面に手を回さずに操作可能だ。背面は光沢仕上げとなっており指紋が目立つが、この表面はスクラッチリカバリー加工されており多少のキズなら自己修復できるという。

▲背面にはボリュームボタンと電源ボタンがある。
背面からみると独特の曲線デザインがわかりやすい

バッテリーは専用デザインの3500mAhの大容量タイプを内蔵する。交換は不可能だが、バッテリーの実物の展示も行われていた。本体の曲線に合わせてわずかに曲がった特徴的なバッテリーを確認できた。

▲バッテリーもわずかに曲がっている

24bit/192KHzのFLAC形式のハイレゾオーディオ再生に対応するほか、新たに地デジ(フルセグ)の視聴も可能となった。このディスプレイはテレビ視聴に最適であるためフルセグ機能の搭載は喜ばしい。ただし、ストレージの容量の都合なのか他機種でできる番組の録画には対応していない。

▲フルセグ用のアンテナは下部にある。アンテナは長め

カメラ機能はメインカメラは約1320万画素、サブカメラは約240万画素のCMOSセンサーを搭載する。LG G2にあった光学式手ブレ補正(OIS)は非搭載だ。動画では新たに4K(3840×2160ドット)動画撮影に対応する。LG G2の手ブレ補正は良くできていたので非搭載は残念だが、4K動画の映像に期待したいところ。ただし内蔵ストレージの容量を圧迫しそうなので、画質より圧縮率を優先するのではないか心配でもある。

▲動画は4Kのサイズまで撮影可能

▲電話機として簡単に操作できるモードも用意されている

▲au +1 collectionのフリップカバー。中窓にインフォメーションが表示される

▲au +1 collectionのフリップカバー。カバーもやはり曲がっている

大画面だからこその曲面ディスプレイを搭載するG Flex LGL23、auのえらべるスマートフォンの一つとしてどのような層に受け入れられるのかが気になるところだ。

(記事:mi2_303

【情報元、参考リンク】
G Flex製品紹介ページ

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