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【端末レビュー】iPad mini似のAndroidタブレット - MSI製「Primo 81」 第1回:概要、パッケージ、本体等

PC自作派にとってはマザーボードやビデオカードなどでよく知られるメーカー「MSI」(日本法人はエムエスアイコンピュータージャパン)だが、実はAndroidタブレットも世に送り出している。過去には「Enjoy 71」「Enjoy 10 Plus」などがあり、他社ブランドでのOEM供給も数多い。

そのMSIが11月になって新たに発売したタブレットが、「Primo 73」と「Primo 81」だ。

Primo 81

Primo 73は初心者向け、ファミリーユース向けの端末で、販売価格は13,800円前後。約7インチ・ディスプレイを搭載するAndroidタブレットで、詳細はこちらの記事を参照してほしい。一方のPrimo 81はPrimo 73よりも若干大きな、約7.85インチのIPS液晶を搭載した端末で、スペックもPrimo 73より高い。

Primo 73。Primo 81とは画面のサイズ、縦横比、その他様々な点でスペックの異なる端末。


今回はこのPrimo 81のレビューをお届けしたい。第1回目では概要、パッケージ、同梱品、本体等について、第2回目でディスプレイ、機能・ソフトウェア面、動作性能や実際の感想を紹介する予定だ。

なお、最初に注意事項としてお伝えしておきたいこととして、今回レビューした端末は発売前にメーカーからお借りした端末のため、パッケージ等、仕様が若干異なる可能性があるのでご了承頂きたい。


≪概要≫

Primo 81は素に近い、シンプルなAndroidタブレットだ。プリインストールアプリが少ないので、低価格でシンプルな端末を欲するユーザー向きの端末だといえる。その反面、Android端末が初めてという方や、IT機器に苦手意識のある方の場合、敷居が高い端末といえる。特にプリインストールされている日本語入力アプリが「IQQI」であり、このアプリはあまり使いやすいとは言いにくいため、標準的なUIの日本語入力アプリをGoogle Playからインストールしなければならない時点でやや敷居があることになる。

とはいえ、この辺りはある程度Androidの操作に慣れている方や、IT機器への苦手意識が低い方の場合は特に問題ないと思う。

さて、ハードウェアの基本的な仕様は次の通りだ。

OSはAndroid 4.2.2。プロセッサはAllwinner A31s(クアッドコア)、内蔵メモリは1GB RAM、16GB ROM、ディスプレイは約7.85インチのIPS液晶で解像度は1024×768ドット、背面のメインカメラは約200万画素で、前面のサブカメラは約30万画素、ネットワークはモバイルデータ通信(3G/LTEなど)には非対応でWi-Fi(無線LAN)のみ。Wi-FiはIEEE802.11b/g/n準拠、バッテリー容量は3,500mAh、本体サイズは約200.2×135×7.82mm、重さ約330gといったところ。なお、残念ながらBluetoothには対応していない。それを補う意味でもパッケージにはUSB-OGBケーブルが同梱される(※後述参照)。

本体に用意されたボタン、外部入出力端子類は、電源ボタン、ボリュームキー、オーディオ端子、microUSB端子、Mini HDMI端子、microSDカードスロットだ。Mini HDMI端子を備えているので、市販のHDMIケーブルを使って手軽に映像の外部出力ができる点は大きな魅力の一つ。充電はmicroUSB端子から行う形なので、付属品だけでなく市販のUSB-ACアダプタやPCのUSB端子も使えて、利便性が高い。

このようにMini HDMIケーブルを挿せば、手軽に映像の外部出力ができる。

デザインは、記事タイトルにも挙げたように、米Appleの「iPad mini」に似ているが、細かく見ていくと様々な点で違いが見つかる。サイズ自体はほぼ同じで、側面・背面がアルミ素材であることも同じだ。表面にはサンドブラスト加工が施されており、意外と滑りにくい。ただし、アルミボディの表面の色合いや質感はiPad miniとは完全に同じではなく、若干違う。前面の印象も違う。というのも、iPad miniの場合はホームボタンの存在感があるが、Primo 81の前面にはボタンが全くない。本当に、プレートのようなシンプルな印象を与えるデザインだ。

価格が比較的安価なこともあり、Google Playを利用できるか気になるところだが、問題なく使える。アプリの追加インストールなどは一般的なAndroid端末と同じく可能だ。

そして、想定実売価格は19,800円前後となっている。


≪パッケージ、同梱品≫

パッケージは写真の通り。Primo 81本体、USBケーブル(micro-フル)、USB-ACアダプタ、USB-ACアダプタのコンセントプラグパーツ、クイックスタートガイド、USB-OTG(On-the-Go)ケーブルが同梱されている。

パッケージと同梱品

micro-フルのUSBケーブルは充電時に使う。USB-ACアダプタはコンセントプラグと一体型ではなく、脱着式だ。各国のコンセントプラグに手軽に対応できるよう、プラグのパーツだけが別になっているので、使用する前に組み立てる必要がある。出力は5V/2Aなので、比較的短時間で充電可能だ。

 クイックスタートガイド等とUSBケーブル、USB-ACアダプタとコンセントプラグ。

USB-ACアダプタとコンセントプラグ。 

USB-ACアダプタ、コンセントプラグ、USBケーブルをドッキングさせた状態。


USB-OTGケーブルは、USB接続タイプのマウスやキーボードをPrimo 81で使うときに使用する。Primo 81はBluetoothに非対応なので、Bluetooth接続型のキーボードやマウスは使えない。そこで、USB-OTGケーブルを予め同梱し、USB接続型の周辺機器を使いやすくしている。Primo 81のmicro USB端子にこのケーブルを接続し、その先に周辺機器を繋げば利用可能だ。

左:USB-OTGケーブル。ケーブルをPrimo 81のmicroUSB端子に接続したところ。
この先にUSB接続型の周辺機器を接続すればいい。


≪本体≫

ボタンや端子類は概要の項で述べた通りだが、ボタンは上部、端子類は下部にまとめられている。iPad miniの場合はボリュームキーが側面にあるが、Primo 81では上部に配置されている。上部の場合、両手で持っていても指が届きにくいかもしれないが、Primo 81の場合は他にも音量調整の方法が提供されているので問題ない。ナビゲーションバーにボリュームキーが表示されているので、端末の下部を手にした状態でもスムースに音量の調整が可能だ。そして、ボリュームキーを上部に持ってきたことで、端末の左右の側面にはボタンも端子も何もなく、実にシンプルだ。

Primo 81の前面と背面。

下部には左から順にマイク穴、microSDカードスロット、Mini HDMI出力端子、microUSB端子、オーディオ端子があ並ぶ。

上部には左から順に電源ボタン、ボリュームキーが並ぶ。ボタンの材質は樹脂。

背面上方に有効画素数約200万画素のメインカメラを搭載する。

側面にはボタン、端子類はない。


次回はディスプレイ、機能、ソフトウェア面、動作性能や感想を紹介したいと思う。




下はAmazon.co.jpでの商品リンク。



【情報元、参考リンク】
MSI/Primo 81製品紹介ページ

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