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【端末レビュー】Amazonのタブレット Kindle Fire HDX 第2回:純正ORIGAMIカバーを動画と写真で徹底チェック! 縦横置き可能&音も強化!

アマゾンの最新タブレット「Kindle Fire HDX」シリーズのレビューをお届けしているが、第2回では純正のカバー/ケースである、「ORIGAMI」を徹底チェックしたい。

このORIGAMIカバーはKindle Fire HDXの前面、側面(一部)、背面を覆うもので、本体を傷などから守ってくれるほか、カバーの開け閉めだけでスリープ状態の解除とスリープ移行ができる利便性、そしてサウンド強化という能力を持つ純正アクセサリーだ。

ORIGAMIカバーを取り付けたKindle Fire HDX(7インチ)

今回は7インチモデル用のORIGAMIカバーを紹介したい。

7インチ用ORIGAMIカバーのラインナップは合皮製のものが5色と、本革製のものが3色となっている。Amazon.co.jpでの販売価格は合皮製が4,980円、本革製が6,980円と、なかなかの値段設定となっている。Kindle Fire HDXは内蔵ストレージが16GBのモデルで24,800円なので、本体価格が比較的安価であることを考えるとカバーで約5千円というのは高く感じてしまう。

とはいえ、思い切って購入してみると、手放せなくなる性能を誇る製品だ。とても工夫されていることが分かるデキで、単なる保護カバーに留まらない性能を持つ。

ちなみに筆者は合皮製のグレーを購入した。ライムイエローと悩んだものの、グレーは前面、背面がグレー、側面(プレート本体。背面の内側)がホワイトになっていて、色の組み合わせが好みだったので選択した。

ORIGAMIカバーは、実は文章や写真を見るだけでは正確に伝えにくい部分がある。そのため、できれば動画でチェックしてみてほしい。解説は上手くないものの、見るだけ、音を聞くだけでも文章よりもよく伝わると思う。



また、以下、写真を中心に文章でも紹介したいと思う。



≪パッケージ≫

パッケージは至ってシンプル。厚紙のスリーブの中にORIGAMIカバーが収納されているだけだ。カバーには折り畳み方が記載されたカードが挟まれている。

パッケージの表と裏

ORIGAMIカバー本体には折り畳み方が記載されたカードが挟まれている

ORIGAMIカバー本体を開いた状態と閉じた状態


≪ORIGAMIカバーの外観≫

続いてORIGAMIカバーの外観をチェックしたい。

ORIGAMIはKindle Fire HDXをセットするプラスチックのプレート(ホワイトの部分)と、前面のディスプレイを覆うカバーで成り立っている。プレート背面は前面カバーの生地の延長部分と接合されている。

背面はグレーだが、音量(ボリュームキー)と電源ボタンに被るパーツ部分、側面はホワイトとなっている。

電源ボタンのパーツはKindle Fire HDXの電源ボタンの上に重なるようになっている。

プレートがホワイトなので、横から見るとグレーとホワイトのツートンカラーとなる。


≪折り畳み方、立て掛け方≫

折り畳み方、立て掛け方をチェックしたい。ORIGAMIカバーは前面の折り目が斜めに入っているので、一見折り畳み方が分かりにくいかもしれないが、一回やってみるとすぐに覚えられるほど簡単だ。折り畳み方は1通りのみで、立て掛け方は4つある。縦横がそれぞれ上下どちらでも構わないので4つとなる。

また、折り畳んだ状態はマグネットでしっかりとくっついているので、安定度は高い。前面カバーをめくって、背面側に回したときもマグネットでくっつくようになっている。

中央のラインが窪むような形に折り曲げていく。

このように折り畳んで完成。マグネットでくっつくので、しっかりしている。

前面カバーを背面側に回したところ。背面ともマグネットでくっつくので、この状態である程度固定できる。

左は横向きに立て掛けたところ。右は縦向き。それぞれ上下を逆にしても構わない。

横向き状態で後ろから見たところ。上下逆にしてもしっかり立て掛けられている。


≪Kindle Fire HDXへの取り付け≫

Kindle Fire HDXとの取り付けもマグネットで行う。スマートフォンやタブレットの一般的なカバーケースは、サイドの衝立部分のエッジがカギ状になっていて、端末の前面の4辺、角に引っ掛かる形で嵌め込むようなものが多いと思う。このORIGAMIカバーの場合はそうなっておらず、マグネットの力で取り付ける。ホワイトのプレート部分とKindle Fire HDXを近づけるとマグネットでピタッとくっつく。

マグネットの力は十分あり、カバーを持ってブラブラと動かしてもKindle Fire HDXが落ちることはないくらいだ。

このホワイトプレート部分にKindle Fire HDXを近づけるとピタッとくっつく。

前面カバーを閉じた状態の前面と背面。

側面

こちらも側面

後ろ側は若干隙間が空いており、カバーを背面側にひっくり返すのも楽だ。右の写真はカバーを背面側に完全にひっくり返した状態。このときカバーと背面側はマグネットでくっつくので、カバーがブラブラすることはない。

前面カバーの裏面はマイクロファイバーになっているので液晶画面を保護しつつ綺麗に保てるということだ。

立て掛けた状態。横向きで上下を変えたもの。

立て掛けた状態。縦向きで上下を変えたもの。

横向きで上にスピーカーがある状態で立て掛けたもの。


≪音≫

このORIGAMIカバーは、Kindle Fire HDXの保護と、立て掛けるためのスタンドとしての役割だけでなく、サウンドの強化という機能も請け負っている。Kindle Fire HDXはDolbyデジタルプラスに対応し、デュアルステレオスピーカーを搭載していて、本体だけで聞いてもドルビー非対応のタブレットと比べると明らかにサウンドのクオリティが違う。

しかし、ORIGAMIカバーを付けると、より迫力が増すので、一度付けた状態での動画・音楽視聴に慣れてしまうと、外した状態には戻れないはずだ。

一体どういうことかというと、Kindle Fire HDXのスピーカーは背面上部にある。この部分は斜めになっている。そして、カバーのプレートはその斜めの形状に完全に添うようにはなっておらず、ストレートだ。そのため、ORIGAMIカバーとKindle Fire HDXのスピーカー部にはキチンとその角度分の隙間ができるようになっている(下図参照)。

筆者は実際に購入する前にはこの部分が気になっていた。Kindle Fire HDX本体の形状にピタリと合う形のカバーの場合、スピーカーを覆ってしまうじゃないか、と心配していたが、それは杞憂に終わった。

Kindle Fire HDXのスピーカー搭載部分は斜めになっている。

スピーカー部とORIGAMIカバーのプレート間にはしっかりと隙間がある。

この隙間のお蔭で、スピーカーから出力された音がプレートに反響し、音量が若干増し、広がりが大きくなる効果が得られている。しかも、カバー無しでは後ろ向きに出るはずの音が、カバープレートの内側に反射する形となるので、音がより聞きやすい。

スピーカー部を上にした状態で立て掛けたとき。右写真はスピーカー部を上から見たもの。

スピーカー部を下にした状態で立て掛けたとき。上の状態と違い、この場合はプレートに反射した音がテーブルにも反響するので、さらに音量が上がり、音の広がりが増す。


この辺りの音の違いは、冒頭に掲載した動画の後半で実際に確認できるので、チェックしてみてほしい。音については、どの状態がよいか好みもあると思う。


≪良い点・気になる点≫

基本的にはとてもオススメだ。4辺、角を上手く保護できているので、本体を守る能力も十分だし、カバーの開け閉めでスリープ状態の解除/移行ができるのも楽だ。そして、何よりサウンドが強化されるのが魅力的。スピーカーの能力が一段階上がったかのようになるので、Amazonインスタント・ビデオはもちろん、YouTubeやHuluで動画を楽しむ際、音楽を楽しむ際にも嬉しい。

ただ、気になる点もある。

それは重さだ。実はORIGAMIカバーの重さは約172g。Kindle Fire HDX本体が約303gしかないので、とても重く感じてしまうことが分かると思う。カバーを付けると一気に約475gにまで達してしまうわけだ。もちろん、他社のタブレットでも同じようにカバーを付けると重さが増すものの、303gに対して172gだと、体感的にとても重く感じる。

これだとカバーを付けない状態のKindle Fire HDX 8.9よりも重いので、軽量性を重視する場合にはORIGAMIカバーは考え物かもしれない。

ただ、本体とカバーの取り付けがマグネット式なので、いつでも簡単に取り外すことはできる。カバーを付けた状態で満員電車の中、30分~1時間片手で持ち続けるのは厳しいと思うが、簡単にカバーを外せるので、その時は外してしまって本体だけを持ち、電車から降りるとき、もしくは降りた後に再びカバーを付けて鞄に戻す、というような使い方でもいいのかもしれない。また、家でしか使わない場合には重さは特に気にならないだろう。

とはいえ、他社のカバーとそれほど重さが変わらない場合は、いっそORIGAMIカバーの方が音の面を考えても満足度が高いように思う。

第3回以降ではKindle Fire HDXの機能面などについて紹介していきたい。


第1回第2回/※/番外編
※第3回目以降は今しばらくお待ちください。


【シリーズ記事】
第1回:そもそもKindle Fireって何?~概要、パッケージ、本体など
第2回:純正ORIGAMIカバーを動画と写真で徹底チェック! 縦横置き可能&音も強化!
番外編:8.9はiPad Airキラーか!?


下はAmazon.co.jpでのKindle Fire HDXとORIGAMIカバーの商品リンク。

  

  


 
Kindle Fire HDX用ORIGAMIカバー。左は本革製、右は合皮製。


 
Kindle Fire HDX 8.9用ORIGAMIカバー。左は本革製、右は合皮製。

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:10 件
  1. 折り紙カバー、面白いな。結構気になる人もいるかも。

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  2. コメントありがとうございます。記事中にも書きましたが、このカバーは凄くよく考えられていると思います。正直に言って、立て掛けられる機能よりもサウンド強化の方がメインではないかと思うほど、音の魅力が増します。Hulu、YouTube視聴でも他のタブレットより音がいいです。スピーカーの質が一段階上がったかのような感じなので、動画ファンには嬉しいです。何かご質問あればお聞き下さい。お答えできる範囲でお答えしたいと思います。

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  3. 要望なのですが、
    動画で本体の紹介をしてください。

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  4. コメントありがとうございます。動画での本体の紹介は第3回目で公開予定です。12月8日頃を目処に公開できるように準備しますので、今しばらくお待ち頂けますと幸いです。宜しくお願いします。

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  5. 遅くなりまして大変申し訳ございません。動画での本体紹介は今しばらくお待ちいただけますようお願いいたします。

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