【取材レポート】マイクロソフト Surface 2/Surface Pro 2発表会前編

日本マイクロソフトは24日に都内でプレスカンファレンスを開催し、国内向けに「Surface 2」と「Surface Pro 2」を発表した。翌25日より一般向けの販売が始まったため、既に購入した方もいると思うが、ここでは発表会の模様と会場に展示されたデモ機とアクセサリー類をご紹介したいと思う。

左写真：日本マイクロソフト代表執行役社長樋口泰行氏

右写真：Microsoft Surface and Windows Hardware部門

Sales and Marketing General Managerを務めるBrian Hall氏

Surface 2とSurface Pro 2をお披露目し、プレゼンを進めていったのは日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏だ。

まずは発売日のアナウンスから。樋口氏は、第一世代のSurfaceでは米国から大きく遅れての発売になってしまったこととSurface RTとSurface Proも間を空けてしまったことを振り返りつつ、今回の第二世代の製品では、米国から3日遅れに留めることができたことと、Surface 2とSurface Pro 2を同時発売できることを明らかにした。

Surface 2及びSurface Pro 2はどちらも一般向けと法人向けに展開されるが、一般向けは10月25日、法人向けは11月1日に販売開始となる。ただし、Surface Pro 2の512GBモデルの一般向けも発売日は11月1日。

発売日と価格

一般向けはMicrosoft Storeの他、エディオン、100満ボルト、ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、ヨドバシカメラ、ケーズデンキ、ヤマダ電機、ベスト電器で取扱い、法人向けでは大塚商会、キヤノンマーケティングジャパン、日立システムズ、富士ソフト、リコージャパン、ウチダスペクトラムで扱う。

法人向けに関しては認定リセラーが今後拡大される予定で、現在準備中とのこと。将来的にはより多くのリセラーが取り扱うことになる。

販売価格は下記の通り。

Surface 2（32GB）：一般向け44,800円、法人向け44,800円
Surface 2（64GB）：一般向け54,800円、法人向け54,800円
Surface Pro 2（128GB）：一般向け99,800円、法人向け：無し
Surface Pro 2（256GB）：一般向け129,800円、法人向け：109,800円
Surface Pro 2（512GB）：一般向け179,800円、法人向け：159,800円

なお、法人向けのSurface Pro 2ではOfficeは別途購入の形となるため、本体価格は一般向けよりも低くなっている。それ以外のモデルではOfficeがバンドルされる。

Surfaceシリーズの魅力とSurface 2の特徴

Surface Pro 2の特徴と新しいキーボードについて

キーボードは「Type Cover 2」と「Touch Cover 2」が用意された。Type Cover 2はメカニカルキーボード搭載モデルで、Touch Cover 2はタッチタイプのキーボード。前モデルでは「Type Cover」よりも「Touch Cover」の方がカラーバリエーションが多かったが、売れ行きは7対3程度でType Coverの方が良かったので、今回はType Cover 2に4色のカラーバリエーションが用意され、Touch Cover 2はブラック1色のみの展開となる。Type Cover 2のカラーはブラックとシアンブルー、マゼンタピンク、パープルの4色。

どちらも進化しているが、Touch Cover 2では基本的な入力の快適性を向上させるため、センサーの数が80から1092に増設されている。これにより入力しやすくなっている。Type Cover 2では前述の通りカラーバリエーションの要望に応えた。さらに、両モデルともバックライトが付いているので、暗い所でも打ちやすい。近接センサーを搭載し、手が近づくと光るようになっている。また、どちらも薄型化されている。

ちなみにTouch Cover 2は防滴仕様なので、ちょっと飲み物をこぼしたとしても安心だ。

左：Type Cover 2の特徴。右：Touch Cover 2ではセンサー数が大幅増

樋口氏の紹介に続き、米MicrosoftでSurface and Windows Hardware部門でSales and Marketing General Managerを務めるBrian Hall氏が登壇し、改めてSurface 2とSurface Pro 2の紹介を行った。

Hall氏はSurface 2とSurface Pro 2の進化やアクセサリー類、使い方などをデモを交えて紹介した。

Type Cover 2を披露するHall氏

例えば、大きな進化点としてSurface Pro 2ではバッテリーの駆動時間が前モデルに対して約75％延びている。さらにアクセサリーの「パワーカバー」を使えば追加で50％延ばせる。パワーカバーは30Whのバッテリーを搭載したキーボードで、このバッテリーのおかげで駆動時間が延びる。ただし、パワーカバーにはバックライトは非搭載。

パワーカバーはバッテリー搭載キーボード。バッテリー分、厚みを増している。

Surface 2、Surface Pro 2のボディはアルミニウムの約3分の1の超軽量マグネシウム合金でできているので強度を確保しつつ軽さを実現した。また、キックスタンドは24度と40度の2段階にセットできるので、利用シーンに合わせて使える。

キックスタンドは2段階にセットできる。

デモでは最初にデジタルタッチペン「Surfaceペン」の機能と便利さが紹介された。SurfaceペンはSurface Pro 2に付属する。このSurfaceペンを使えば、各種文書などにも手書きメモを書き込めるので、色々な用途に使えそうだ。

左：Arc Touch Mouseを紹介するHall氏。

右：Surfaceペンで手書きメモを入れるHall氏。

また「ドッキングステーション」を使えば、Surface Pro 2がデスクトップPCに変身する。

ドッキングステーションにはポートが多数搭載されている。

他にはOfficeの魅力、そして、Surface 2もしくはSurface Pro 2を購入したときの特典が紹介された。購入特典にはSkyDrive（200GB）を2年間無料で使えること、Skypeで世界61ヶ国の固定電話へ1年間かけ放題かつ「Skype Wi-Fi」を1年間使えることがある。

左：OfficeはSurfaceシリーズの大きな魅力。

右：購入特典の一つとしてSkyDrive 200GBを2年間無料で使える。

左：購入特典としてSkypeのサービスもある。右：アクセサリー類

なお、Surfaceシリーズのアクセサリーは、キーボードのほか、ドッキングステーション、「カーチャージャー」、「ワイヤレスアダプター」、パワーカバー、「Arc Touch Mouse Surface edition」がある。価格は下記の通り。ワイヤレスアダプターは、キーボードをSurfaceと離した位置で使いたいときに利用するアダプター。これを付ければ、Type Cover 2/Touch Cover 2をSurfaceと離した位置で使える。

Type Cover 2：12,980円
Touch Cover 2：11,980円
ドッキングステーション：19,980円
カーチャージャー：5,480円
ワイヤレスアダプター：4,980円
パワーカバー：価格未定
Arc Touch Mouse Surface edition：6,980円

また、今回Surfaceシリーズの第二世代モデルが登場するが、前モデルの販売も継続されることが明らかにされた。Surface RTは34,800円から、Surface Proは79,800円から、の価格で販売される。Surface Proは通常89,800円からだが、12月末までの期間限定で1万円割引の79,800円からの価格で提供される。