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【au 2013冬モデル】「isai」(LGL22)は異彩を放つか? ハイレゾ音源の再生も可能

LGエレクトロニクスのスマートフォンはポテンシャルは高いが今まで日本国内ではあまり高い評価を得られていなかったのが残念だ。そんなLGエレクトロニクスが、ついに完全に日本向けにチューンした端末をリリースする。それがau向けスマートフォン「isai」(LGL22)だ。この端末のベースは「LG G2」だが、日本向けに様々なチューンがなされたモデルとなる。このisaiに、KDDIが開催した新商品発表会で少し触れることができたので、そのレポートをお届けしたい。

isai LGL22

このisaiは、ハードウェアのベースがG2ということで、現時点ではトップレベルのスペックを持つ。搭載するディスプレイは約5.2インチ、CPUはQualcomm Snapdragon 800の2.3GHz(G2は2.26GHzだが、四捨五入したのか?)と、ベーシックなハードでは最強レベルになる。その高速なCPUのおかげで動作は実にスムーズだ。

ボディサイズは約72(W)×144(H)×9.1(D)mm(暫定値)となり、厚さは10mmを軽く切り、幅もディスプレイサイズの割りには狭い。これによって、比較的持ちやすくなっている。重さは約145gだ。

プレス画像。カラーバリエーションはこの4色

展示されていたデモ機

実際に手に持つと、幅が広い(ディスプレイサイズの割には狭いが)せいか、ボディが非常に薄く感じる。また、重さも軽く感じるが、これは150gを切ると感覚的に軽く感じるという話もあり、女性にも持ちやすいだろう。LGエレクトロニクスの製品らしく、ディスプレイは明るく発色がいい。

気がかりなのはバッテリー容量がG2の3,000mAhから2,500mAhへと減っていることだが、これは薄さを実現するためだろうか? まあ、十分に大容量ではある。

また、G2のハードを引き継いだため、ハイレゾオーディオの再生にも対応している。これは発表会のプレゼンでは触れられていないし、プレスリリースにも出ていないので、気が付いていない人も多いだろうが、isaiの魅力の1つだ。

isaiのロゴ

モバイルプリンタも新機種が展示されていた。用紙のセットなどの使い勝手が向上している。
また、旧モデルではハートマークがデザインされていたが、それがなくなり、男性にも買いやすくなった。


■独自の情報表示「isaiスクリーン」

このisaiの特徴はホーム画面「isaiスクリーン」だ。一般的なホーム画面と異なり、はじめから大画面で情報を表示するようになっており、フリックでそれを切り替えることができる。その情報とは、トレンド、ニュース、SNS、動画などだ。フリーなホーム画面を含めて、この4画面をフリックで切り替えることができる。

isaiスクリーンのイメージ。ホーム画面に4種類の良く使うスクリーンを配置。

多くの人のスマートフォンの用途は大抵はある程度決まっている。その中で大きな要素がSNSや動画、ニュースのチェックなどなので、それをはじめからフリックだけで表示させるというのは便利なのではないかと思う。

また、イヤフォン端子にイヤフォンを挿すと、自動的に使用できるアプリの選択肢が表示される「プラグ&ポップ」も便利だ。

「ニュース」画面

「トレンド」画面


■LGの製品作りのコンセプトとは?

LGエレクトロニクスがG2を作ったときに、ユーザーがスマートフォンを実際に使っている用途をリサーチし、それに合わせてG2を作っていったという話がある。LGエレクトロニクスはマーケティングからの製品作り、あるいは製品作りしながらのマーケティングが得意な会社なのだ。

このisaiは日本向け端末ではあるが、その製品作りのコンセプトを受け継いでおり、デザイン的な部分や使い勝手などについては日本向けに作り込まれているのを感じる。isaiスクリーンなどは、人々がよくチェックする情報をはじめからホーム画面に表示し、素早くチェックできるようにしているのが便利だ。

「Optimus G」は良く出来た端末だったが、そのボディデザインなどが日本人の感性には会わなかったのか、あまりヒットしなかったのではないかと思う。これに対し、isaiはデザイン的な部分も日本人向けに仕上げた製品であるのを感じる。死角が少なく、使いやすいこの端末にはヒットの予感を感じる。

発売日は11月下旬になる予定だ。

なお、ドコモ向けのG2(L-01F)のレポートは下記リンク先でチェックしてほしい。
【ドコモ2013-14冬春モデル】背面コントロールで使いやすさを追求したLG「G2」(L-01F)

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
au/isai製品紹介プレスリリース

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