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【島田純のMobile×Travel】第2回:SIMロック解除したモバイルWi-Fiルータ「L-03E」をマレーシアのプリペイドSIMで使う!

前回はSIMロック解除したモバイルWi-Fiルータ「L-03E」を海外で利用するメリット/デメリットについてご紹介しました(前回の記事はこちら)。

今回は、SIMロック解除したL-03EをマレーシアのプリペイドSIMで使う方法についてご紹介します。

SIMロック解除したL-03EをマレーシアのプリペイドSIMで使う

SIMロック解除したモバイルWi-Fiルータを海外のプリペイドSIMで使う際の流れは以下のようになります。

  • (1) モバイルWi-FiルータのSIMロックを解除する
  • (2) 海外でSIMカードを購入する
  • (3) インターネット定額プランに申し込む(必要な場合)
  • (4) モバイルWi-Fiルータ上でAPNを設定する

上記の4つの手順について具体的に説明していきます。


(1) モバイルWi-FiルータのSIMロックを解除する

SIMロックの解除については、前回の記事でも紹介しているため簡単な説明となりますが、NTTドコモ(以下、ドコモ)の端末であるL-03EはドコモショップにてSIMロックの解除手続を行います。

この際、手続に1週間前後の時間が必要になるため、SIMロック解除は早めに行っておくことをオススメします。


(2) 海外でSIMカードを購入する

SIMカードの購入については、基本的には空港内での購入をお勧めします。理由は単純で、外国人を相手にすることが多い空港内のスタッフは、英語でのコミュニケーションが成立する確率が(空港の外に比べると)高く、空港外でSIMカードを購入するよりも購入のハードルが低いことが多いのと、現地に着いたらなるべく早くSIMカードを入手した方が、空港からホテルなどへの移動の際にも役に立つからです。

マレーシアのクアラルンプール国際空港 LCCターミナルでは、入国審査前にCELCOMのカウンターがあり、プリペイドSIMカードが購入できます。

クアラルンプール国際空港 LCCターミナルにあるCELCOMのカウンター

また、入国審査を通るとmaxis、DiGiなどの大手キャリアのほか、日本国内線にも就航したLCCである「エアアジア」が提供するTuneTalkなどのSIMカードがLCCターミナル内で販売されてます。

入国審査後にはmaxis、DiGiなどのカウンターがある

今回はCELCOMのプリペイドSIMカードの購入&設定についてご紹介します。

購入したCELCOMのSIMカード

CELCOMのプリペイドSIMカードは20マレーシアリンギット(約610円)で販売されており、初期残高として15マレーシアリンギット分(約450円)が利用可能でした。

CELCOMのプリペイドSIMでのインターネット定額プランの料金は以下のようになります。
  • 1日定額・・・500MBまで5マレーシアリンギット(約150円)
  • 1週間定額・・・1GBまで18マレーシアリンギット(約550円)

利用可能な通信データ量に制限がありますが、各社の提供する海外でのパケット通信定額プランと比べると、非常に安い価格でモバイルインターネットを利用することが可能です。

SIMカードの購入時に自分の欲しいSIMカードの種類を伝えるのに迷った場合、ブログなどで紹介されている画像を予め保存し、オフラインでも閲覧できる状態にした上で、店頭でSIMカードパッケージの画像を見せると、どのSIMカードが必要なのかすぐに伝わるでしょう。


(3) インターネット定額プランに申し込む(必要な場合)

SIMカードの購入が終わったら、インターネット定額プランへの申込を行います。

インターネット定額プランの申込は店頭で行ってもらえるため、どのプランが必要になるのかを店頭で伝え、その場で定額プランへの申し込みます。

インターネット定額プランへの申込は、店頭にあるコンピュータから登録を行うか、携帯電話のSMSを使って申し込む場合が多くなっていますので、店頭で登録してもらうと良いでしょう。

申込が終わると、直ちにインターネット定額の登録が完了し、インターネット定額プランでの利用が可能になりますが、まれにシステム障害によって登録が受け付けられなかったり、登録までに時間がかかることがありますので注意が必要です。


(4) モバイルWi-Fiルータ上でAPNを設定する

インターネット定額プランへの申込が終わったら、L-03E上でAPNを設定します。APNの設定方法については第1回の記事でお伝えした通りです。

CELCOMのプリペイドSIMでは、以下のAPN情報を設定しましたが、実際にはAPN設定をしなくても接続が可能でした。このように、海外のキャリアによっては、APN設定に関わらず接続可能な事業者があります。

[APN設定情報]
APN:celcom3g
ユーザ名:空白
パスワード:空白

マレーシア渡航前にCELCOMを利用することがわかっている場合、APNについては事前に設定することができますので、事前に設定しておくのも、現地での貴重な滞在時間を有効に活用するために役に立ちます。


■通信速度は? エリアは?

クアラルンプール市内にてスピードテストを行った結果は、Ping 58ms、下り 1.74Mbps、上り 1.15Mbps。国内でLTEやWiMAXなどの高速通信に慣れていると通信速度は遅く感じました。

スピードテストの結果

今回のクアラルンプールの滞在中は「通信や通話ができない」エリアは地下鉄トンネル内を含めて無く、エリアの問題を感じることはありませんでした。

今回はクアラルンプール滞在が1日と限られていたこともあり、CELCOM以外のSIMカードを使うことはありませんでしたが、次回の渡航時はmaxisやDiGiなどの会社のSIMカードも購入して試してみようと思います。

【情報元、参考リンク】
Celcom


記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler

ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。

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