「LG、約212gの小型軽量モバイルプリンター「Pocket photo(ポケットフォト)」を発表。Blutoothで接続し、スマホの写真を手軽に印刷」
左:製品紹介プレゼンのスライド。右:Optimus Gとプリント中のPocket photo。
≪「Pocket photo(ポケットフォト)」≫
■概要
この製品はバッテリー駆動が可能なモバイルフォトプリンターで、スマートフォンとの接続はBluetoothで行う。まったくのケーブルレスでプリントできるところが便利だ。スマートフォンはAndroidでもiPhoneでも構わない。
充電はmicroUSB端子から可能で、約1時間30分でフル充電になる。フル充電状態で最大25枚プリントできるので、一般ユーザーの普通の使い方なら問題ないだろう。
本体サイズは約120.9×72.4×24mmなので、縦横はスマートフォン並み、厚さはスマートフォンの2倍程度。重さは約212gと、スマートフォンよりちょっと重いくらい。男性の上着のポケットにも十分入るし、女性であればカバンの中に余裕で入れて持ち歩ける感じだ。
よく見ないと気が付かないかもしれないが、ボディ前面と背面に小さなハートが敷き詰められたデザインになっていて、このプリンターのターゲットが女子をメインとしているらしいことが見て取れるが、ハートはあまり大きくないので、男子でも大して気にならないだろう。ちなみに市場予想価格は1万5800円だ。
Pocket photoのパッケージと本体。
表面を拡大したところ。小さなハートマークが並んでいる。 |
左:軽量&コンパクトであることを紹介した資料。
右:会場に設置されていたパネル。女子をターゲットにしていることがパネルからも分かる。
右:会場に設置されていたパネル。女子をターゲットにしていることがパネルからも分かる。
■インク不要のプリンタ用紙
このプリンターで面白いのはインクが不要であることだ。そのため、プリント用紙には「ポケットフォトペーパー(ZINKフォトペーパー)」という専用のものを使う。インクの交換などをしなくてもいいのは便利だ。ちなみに用紙は10枚×3パックのパッケージで市場価格1,580円で別途販売される。ランニングコストは1枚50円程度になる。
用紙パック。製品名は「ポケットフォトペーパー(ZINKフォトペーパー)」。10枚入りだ。 |
このように青い紙が1枚入っている。このことについては後述する。 |
≪タッチ&トライ≫
発表会では簡単に製品のプロフィールが紹介された後、使い方の説明を聞きながらのタッチ&トライとなった。なお、タッチ&トライにおいて、実際にBluetooth接続して写真を印刷するためのスマートフォンには、同社の「Optimus G」(NTTドコモ向け)が用意された。
左:冒頭で挨拶したLGエレクトロニクス・ジャパン マーケティング統括常務の李起旭氏。
右:製品紹介と使い方の説明を行った、同社商品企画&マーケティングの宇佐美夕佳氏。
右:製品紹介と使い方の説明を行った、同社商品企画&マーケティングの宇佐美夕佳氏。
質疑応答に対応した左から宇佐美氏、同社 次長兼経営管理チーム コーポレートPRマネージャー 金東建氏、 同社PR&デジタルマーケティングの竜野園子氏。 |
■用紙をセット
まずは用紙のセットだ。プリンタ用紙のパックを開けると、10枚の用紙が出てくるが、これに加えて青い用紙「スマートシート」が1枚ある。このスマートシートはプリンターヘッドをクリーニングするための紙で、最初にこれが排出されるように、プリンタ用紙と一緒にセットする。
青い用紙「スマートシート」も一緒にセットする。プリンター用紙が上、スマートシートを下側にする。 |
セットした状態。用紙はある程度奥まで入れれば大丈夫だ。 |
■Bluetooth接続
スマートフォンとのBuetooth接続はごく普通のBluetooth機器と同じように行える。また、「NFC」に対応したスマートフォンであれば、より手軽にワンタッチで接続できる。
■プリント
スマートフォン内の写真をプリントするには専用アプリの「Pocket photo」を使う。このアプリからプリント操作を行うと、まずはスマートシートが排出され、その後に普通のプリントが行われる。
1枚のプリントに要する時間は約45秒。1分を切っているので、あまり待たされる感じはしない。
インスタントカメラと比較しても速いプリント速度を実現。 |
写真を選択して、プリントアイコンをタップするだけでプリントされる。右はデータ転送中の画面。
プリント中。45秒程度でプリントされる。 |
■Pocket photoアプリ
このアプリにはちょっとした加工機能なども搭載されている。例えば、写真にテキストやQRコードを入れることができる。このQRコードにはメモ、個人情報などを入れることもできるので、自分の写真を使って、QRコード入りのパーソナル名刺なども作れる。飲み会などで写真をとって、その場で自分の名刺を作って渡すこともできる。
様々なデコレーションが可能だ。フレーム、テキスト、QRコード挿入などができる。 |
画像加工は一般のアプリを使用してもいい。これは「プリプリまろん」というアプリを使って加工した例。 |
とても小さいプリンターの上、プリントも手軽なので、イベントなどにおいて、楽しそうなシーンを撮影してその場でプリントして人に渡すこともできる。また、旅行中に誰かと知り合って、その人たちと写真を撮って、その場で渡すということもできる。
Pocket Photoはコミュニケーションを広げるツールとして活躍してくれそうだ。女の子へのプレゼントにするのもいいのではないだろうか?
名刺代わり、そしてパーティやイベントの招待状にも使える。
複数プリントも手軽にできる。 |
左:女子向けっぽいデバイスを持っても平然とドヤ顔ができるギークの星、長田MAX(GAPSIS編集長)。
彼女へのプレゼントに買う気だろうか?
(※長田注:そんな妄想を僕もしてみましたが、考えてみたら相手がいませんでした)
右:タッチ&トライでプリントした写真。
彼女へのプレゼントに買う気だろうか?
(※長田注:そんな妄想を僕もしてみましたが、考えてみたら相手がいませんでした)
右:タッチ&トライでプリントした写真。
Pocket photoは全国の家電量販店などで販売される。下はAmazon.co.jpにおける商品リンク。
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
LGエレクトロニクス/Pocket photo製品紹介ページ