Androidニュース&アプリ情報メディア

【取材レポート】基礎技術と華麗なディズニーモデルに感心した「富士通ARROWS新商品内覧会」

富士通は16日、都内でスマートフォン「ARROWS」シリーズの新商品3モデルの内覧会を開催した。先にNTTドコモ(以下、ドコモ)の夏モデル発表会で披露された「Disney Mobile on docomo F-07E」や「ARROWS NX F-06E」、そして、ソフトバンクモバイル(以下、ソフトバンク)の夏モデル「ARROWS A 202F」などの新機種に使われた技術がいくつかのブースで説明されていた。

Disney Mobile on docomo F-07E (C)Disney.

■フルセグチューナー

ARROWS NX、ARROWS Aの注目の機能の1つがフルセグチューナー。フルセグ映像とワンセグ映像を並べて画質の違いを見せていたほか、フルセグ機能について説明してくれた。もっとも興味深かったのは、フルセグを視聴しているとバッテリー駆動時間は4~5時間という話。ARROWS NXは3,020mAhの容量のバッテリーを搭載し、2日間バッテリーが持つと公称しているが、それは使い方次第というわけだ。

録画についてはなぜフルセグ録画を搭載しなかったかについて質問したところ、「録画データの容量があまりに大きくなってしまうことと、移動時に継続的にフルセグを視聴し続けるのが難しいため」というような回答をもらった。何しろ地デジ・ハイビジョン映像は1時間録画すると約8GBにもなってしまう。

また、アンテナ感度に関しては山手線を回ったりしても、常時フルセグで受信できるわけではないなど、戸外であろうともフルセグで安定して受信できるわけではないという話だ。

フルセグに関する紹介パネル

映像比較。テレビ番組のため、モザイクを掛けているので分かりにくいが、精細さが全く異なる。


■ダイヤモンドタフコート

ARROWS NXの塗装は従来機種と比較して、約3.5倍摩耗に強くなっているという。その秘密がダイヤモンド粒子を使ったダイヤモンドタフコートと呼ばれる塗装技術。普通に使っていても角や側面が何度も擦れることで塗装がはげてしまうが、それを軽減することができるという。

ダイヤモンドタフコートと通常塗装による試験サンプル。

デザインに関する紹介パネル。


■Miracast

「Miracast(ミラキャスト)」は、Wi-Fiアライアンスが策定したワイヤレスディスプレイ転送技術だ。Wi-Fiを使ってスマートフォンの映像を対応テレビに転送表示できるというもの。ちなみにAndroid OSでは4.2から標準対応しており、ARROWS NX、ARROWS A、Disney Mobile on docomo F-07Eも対応していて、このデモも行われていた。

Miracastを使ってWi-Fi経由で映像をテレビに飛ばしている。


■ドルビーデジタルプラス

ARROWS NXが搭載するオーディオ技術「Dolby Digital Plus(ドルビーデジタルプラス)」の技術デモも行われていた。映画、音楽などモードを切り替えることで、それぞれのメディアに適した音響効果を加えることができるのが便利だ。以前はタブレットに搭載していた技術だが、今やスマートフォンにも搭載されるようになった。

ドルビーデジタルプラスのデモ。

ドルビーデジタルプラスの紹介パネル。


■使いやすさの進化

より使いやすくする技術として、ディスプレイ表示を下にスライドし、片手で操作しやすくする「スライドディスプレイ」、手書き文字入力技術「NX!Input」などが紹介されていた。人によっては便利な技術だろう。

スライドディスプレイなどに関する紹介パネル。

「田中」が認識できなかった例。この手書き入力技術では一文字ずつ入力してほしいそうだ。

「中」1文字なら正常に認識される。

光の強い屋外などでバックライトを強める「スーパークリアモード」のデモも行われていた。この機能は少し便利そうだ。

スーパークリアモードに関する紹介パネル。

スーパークリアモードのデモ風景。

スーパークリアモードのデモ。


■リモートアクセス

今期の新機種はDLPA Playerを搭載しており、IOデータ機器のDLPA対応NASを使って、レコーダー内の録画データをネットワーク経由でリモートアクセス再生するデモも行われていた。

リモートアクセスの紹介パネル。

リモートアクセスのデモに使われた機器。


■ディズニー・モバイル

「ディズニー・モバイル」モデルに搭載される様々な機能のデモも行われていた。

動作に対応して背面をイルミネーションさせることができる機能は、なかなかに美しい。また、ミッキーピアス、ミニーピアスを刺すことでそれに対応した壁紙がアニメーション表示されるのも遊び心がある。

このディズニー・モバイルのモデルは、ジルスチュアート・モデルのような女性向けのスペシャルモデルの流れを受け継いでいる端末。細部までディズニー的な工夫がなされているのが素晴らしい。より詳細にチェックしてレビューする機会があれば改めて紹介したいと思う。

背面のイルミネーション。イルミネーションのカラーはユーザーが設定変更することもできる。(C)Disney.

ピアスを挿すとアニメーションが流れる。(C)Disney.


■ARROWSを支える技術に感銘を受ける

このようなイベントでARROWSを構成する様々な技術を紹介してもらうことで、以前よりもこのシリーズに対する理解が深まった。何よりもARROWSのこの約1年の急速な進化にも驚かされる。今回のARROWS NX、ディズニー・モバイルは期待できそうだ。

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/ARROWS NX F-06E製品紹介ページ
NTTドコモ/Disney Mobile on docomo F-07E製品紹介ページ
ソフトバンクモバイル/ARROWS A 202F製品紹介ページ

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件