ARROWS NX F-06E |
NTTドコモ(以下、ドコモ)の夏モデルのスマートフォンのなかでは富士通の「ARROWS NX」だけが、唯一このフルセグチューナーを搭載してきた。シャープは7インチタブレット「AQUOS PAD」にフルセグを搭載するものの、スマートフォンにおいてはARROWS NXオンリーとなった。
しかも、Arrows NXは5インチ超えとなる5.2インチのフルHDディスプレイを搭載してきた。ソフトバンク版は5インチなので、ドコモ版のほうが大画面ということになるのだ。ドコモの発表会でこのARROWS NXに触れる機会があったので、そのファーストインプレッションをご紹介したい。
ARROWS NX F-06Eの展示パネル |
■5.2インチとは信じられない意外なサイズ感
5.2インチというサイズはさすがに大きいと予想したが、手に持ってみるとそれほどの大きさを感じない。握った感じのサイズ感はAQUOS PHONE ZETAあたりと変わらないのだ。
まず、70mmと幅が狭く、これはGALAXY S4と変わらない。さすがは日本メーカーの狭額縁技術と言えるだろう。そして、厚みも9.9mmと薄い。さらには3020mAhという大容量バッテリーを搭載して、防水、防塵でこのサイズを実現しているのは、さすが日本メーカーと言えるだろう。
なお、ディスプレイの表示クオリティは悪くはないが、抜群に良いという感じでもない。ちなみにブルーライトを低下させるブルーライトカットモードも搭載しているので、目が疲れるという人には良さそうだ。
ブルーライトカットモード |
5.2インチ・ディスプレイの割にスマートなボディ。「GALAXY Note」との比較。 |
■フルセグのポテンシャルは?
フルセグ対応チューナー搭載が、このARROWS NX F-06Eの大きなポイントだが、録画に関してはワンセグのみとなるのが残念なところだ。これはフルセグの録画容量の大きさや感度の安定性を考えて、ワンセグ録画のほうが実用的という判断なのだろう。
ちなみにアンテナは本体の内蔵アンテナのみが使え、外部アンテナには一切対応しない。ある意味、思い切りがいい端末だ。録画がワンセグにしか対応しないのは、これも理由の1つなのだろう。
卓上ホルダに乗せたところ |
フルセグ、ワンセグを感度に応じて自動切り替えも可能。 |
■ヒューマンセントリックエンジンの進化
得意のヒューマンセントリックエンジンもやや進化し、ディスプレイを下にしておくと音が消える機能が追加された。不意に電話がかかってきて、音を消したい場合などに便利そうだ。
「ふせたらサウンドオフ」機能 |
■大画面が魅力なフルセグマシン
5.2インチフルHDの大画面液晶を搭載しながら、スマートなボディを実現しているのはナイスだ。そして、この大画面はフルHD映像が表示できるフルセグ地デジチューナー搭載によって活きる。ヒューマンセントリックエンジンも地道に進化しているなど、日本ならではという感覚のスマートフォンだ。
なお、発売は6月中旬の予定となっている。
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/ARROWS NX F-06E製品紹介ページ