島田氏 |
島田氏のブログ「shimajiro@mobiler」では、モバイルWi-Fiルーターやスマートフォンなどのモバイル端末、そして格安航空券などの話題が主に取り上げられています。特にモバイル端末を徹底的に安く購入するコツ、安く運用するコツについては同ブログは多くの方に参照される情報源として広く知られています。
その島田氏がケータイを安く購入・維持するコツをこのセッションで紹介していますので、できるだけ安く購入・維持したいと思いつつも、そのやり方が分からない、という方はぜひ参考にしてみて下さい。
≪概要≫
ケータイ購入の際に役立つ、少しでも安く購入・維持するためのTipsの紹介となります。ケータイ、ここではスマートフォン、タブレット、モバイルWi-Fiルーターも含めての話になりますが、それらの端末をできるだけ安く購入し、購入後の月々の運用費もできるだけ抑えるためのワザの紹介です。前編では「ケータイを安く購入するには?」を、後編では「ケータイを安く維持するには?」をご紹介します。
≪ケータイを安く購入するには?≫
◆基礎知識◆
まず、基礎知識から入ります。現時点での一般的な話ですが、端末の購入の仕方では、販売価格や月々の運用費用は下記の順に優遇される(安くなる)傾向があります。
①MNP(乗換)
②新規契約
③機種変更
次に、端末を購入するショップについてですが、一般的に下記の順に安い傾向があります。
①併売店(複数キャリアの端末を販売)
②家電量販店
③キャリアショップ
まずはこの2つの知識を押さえておきます。
◆安く購入するコツ1:情報収集◆
次に、実際に端末の購入計画を立てるにあたり、情報収集を行っていきますが、主に以下の3点が重要になってきます。
①キャンペーンを活用して安く購入する
②情報を収集して価格相場を掴む
③販売価格が安い店舗を探す
以下、この3点について掘り下げて説明していきます。
まず、キャンペーンには主に次の4つの種類があります。
- キャリアが実施するキャンペーン
- メーカーが実施するキャンペーン
- 代理店が実施するキャンペーン
- 特定店舗が実施するキャンペーン
キャリアが実施するキャンペーンは購入戦略の基礎になります。中にはスゴイお得なキャンペーンが提供されることもありますのでとても重要です。キャリアのキャンペーン情報は基本的にキャリアの公式ウェブサイトに掲載されますので、それをチェックします。また、キャンペーンの更新は商戦期や月が変わるタイミングに行われることが多いので、そのことも頭に置いておいて下さい。
例えば、NTTドコモ(以下、ドコモ)には「ご愛顧割」というキャンペーンがあります。このキャンペーンは、端末を安く購入できる施策です。ただし、「ご愛顧割」の対象端末には「月々サポート」が付きません。「月々サポート」は月々の利用料金から一定額を割り引くキャンペーンです。そのため、「ご愛顧割」対象端末を購入する場合、端末自体は安く購入できますが、月々の利用料金は安くなりません。
他には「セット割タブレット」というキャンペーンもあります。これはタブレットを同時購入すると「月々サポート」が増額される、または端末代が割引されるというものです。
このようにキャンペーンは、端末代を割り引くものや、月々の利用料金から割り引くものなど様々です。
キャリアのキャンペーンをどのように組み合わせればよりお得か? どう利用すればよいか? などの実用情報については個人のブログやSNSなどから得ることができます。大手ニュースメディアではそこまで突っ込んだ情報は提供されず、あくまでもキャンペーンの告知ニュースがメインとなります。
次にメーカーが実施するキャンペーンですが、これはあまりありません。それでも、例えば去年「GALAXY」シリーズの新規購入で5,000円の商品券がプレゼントされるという企画が、九州及び首都圏の一部ドコモショップで実施されていました。これはサムスン電子の端末限定のキャンペーンです。
また、特定の店舗限定で実施されるキャンペーンもあります。例えば一昨年8月にドコモショップ浜田山店において、「GALAXY Tab 7.0」を機種変更一括10,000円くらいで投げ売りしていることがありました。当時、近隣の店舗や同一代理店でもこのような販売はされていなかったので、おそらく店舗限定のキャンペーンでしょう。
個人ブログ、Twitter、Facebookなども含めて情報収集し、販売価格の相場を掴んでいきます。
個人ブログについては、内容の細かさはブログによって異なりますので、検索しつつ、各自好みのブログを探してください。例えば、「shimajiro@mobiler」では、購入レポートなどを掲載しています。
また、Twitterについての補足ですが、ケータイショップなどがよく特価情報を流しています。そのため、「機種名 一括」などで検索すれば、情報を拾うことができます。
そして、情報を集めていくと、店舗によってそれほど極端な差がないことに気付きます。極端に安い場合は、別途フォトパネルの契約が必要だったり、複数の有料コンテンツへの加入が必須となることがあります。こうしたややこしい条件などに遭遇した場合は、そのお店には行かないようにしています。
このようにブログ、Twitterなどで収集した情報から購入条件の目星をつけて、ある程度価格と条件を絞り込みしていきます。
最終的にお店を選ぶ際には、私はいくつかの判断基準を設けています。実際には店舗での相談も不可能ではないですから、最安にはこだわりません。相場の中で安い方であれば構いません。また、やたらと価格を煽っているお店は経験上トラブル発生率が高いので避けます。そして、やはり普段の行動圏内にあるお店がいいです。近場のお店であれば、リピーターにもなりやすいです。
◆安く購入するコツ2:即時行動◆
情報収集を終えて条件の良いお店を見つけたら……いつ買うのか? それは……
今でしょ!
なぜすぐに買う必要があるのかというと理由があります。基本的に良い条件の場合はすぐに売れてしまいますので、即行動が必須となってきます。また、良い条件は短期間だけのことがあり、放っておくと条件が悪くなることがあります。逆に良くなることもありますが……。また、キャンペーンが突然終了することもあります。
キャンペーン内容が時期によって本当に変わるのか? というと、例えば「ご愛顧割」の場合、適用条件はかなり変化してきています。2012年の初めには端末購入期間の縛りはありませんでしたが、2012年半ばになると前回機種変更から1か月経過後、という条件がつきました。その後、2012年後半には3か月経過後という条件に変わりました。徐々に条件が厳しくなっていることが分かると思います。他にも「家族セット割」のキャッシュバック金額の上限なども厳しく変更されています。
販売条件が突然変わる例もあります。今回のAppComingのキャンペーンにおいて福岡へ行ったときのことですが、当初「L-03E」が機種変更一括6,800円で提供されていました。既にL-03Eは持っていましたが、予備端末&予備電池用として、余っているなら購入したいと考えていました。もちろん在庫に限りがあるので、関係者以外を優先させるために一旦購入せずに待ちました。ところが、何と翌日から価格が変更になってしまったのです。
結局、“最適な購入タイミング”を見極めることは難しいですので、納得できる価格・条件になった時点で、即時行動してしまうことがベターだと思います。
◆安く購入するコツ3:店舗相談◆
さて、行動をおこし、お店に来ました。ここでの価格交渉についての話ですが、一方的に「安くしてよ!」と訴えるのではなく、「どうしたら安くなりますか?」という相談の形で交渉する方がよいと思います。単純な値下げは店舗にとって一方的な負担になってしまいますので、相手からも条件を出してもらい、双方納得できる条件を探す方がいいですし、値段を下げられる可能性が出てきます。
例えば、もう1回線特定の端末を新規購入したり、別回線でのオプション加入、機種変更によっての値下げが可能など、何らかのお得な条件が出てくることがあります。もしかしたら、お店の在庫で長い間捌けない端末があり、それを買うことで全体的にお得にしてくれることもあるかもしれません。
とにかく、店員さんを困らせてしまうことや、必要以上に値切ろうとすることは避けるべきであり、気をつけて欲しい注意点となります。
後編のレポートでは「ケータイを安く維持するには?」をご紹介します。お楽しみに。
【情報元、参考リンク】
・AppComing読者キャンペーン2013 Spring公式告知ページ