Xperia AX SO-01E |
≪外観≫
Xperia AXも中央がアーク状に凹んだアークフォルムをしているのだが、さすがに多くの機能を詰め込んでいるので、この凹みも「Xperia arc」のような極端なものではない。“ややアーク”という感じで、ちょっと目には気づかないかも知れないが、手に取るとよくわかる。ホールドしやすいフォルムだ。
最近の大型化の波にも飲まれず、約4.3インチという(720×1280)あまり大型過ぎないサイズのディスプレイを搭載し、扱いやすいサイズを保っている。カラーラインナップはピンク、ターコイズ(青系)、ブラック、ホワイトという同社らしいもの。
Xperia AXのカラーラインナップと、NFC対応スピーカー「SRS-BTV5」 |
≪ディスプレイ、基本スペック≫
ディスプレイの発色の良さ、コントラストの高さはXperia独特のものがある。Xperia SXのディスプレイは暗い部分が沈みすぎるなど、写真表示の忠実な再現性という面では疑問を感じるところがあったが、Xperia AXではより忠実性が高くなっている印象だ。
なお、CPUはデュアルコアのQualcomm MSM8960(1.5Ghz)を搭載し、操作レスポンスもいい。相変わらず実用的な範囲のCPUを搭載するというポリシーは変わらないようだ。気になるのはバッテリー容量が1,700mAhとあまり大きくないこと。テザリング時などに少し心配だ。
今までにないUIとして、タブレットでも搭載されているスモールアプリ機能を搭載する。他のアプリを使用中でも、電卓やボイスレコーディング機能などを呼び出せるのが便利だ。
防水と防塵、おサイフケータイ、赤外線通信にも対応する。
バッテリー。あまり大容量ではなく、1,700mAh。
スモールアプリを使えば、唐突にボイスレコーディングの必要に迫られてもOK。 |
≪メディア的機能の強化≫
今回のXperia AXではカメラ機能、オーディオ機能が強化されている。カメラの有効画素数は実に約1,300万画素まで引き上げられ、撮影モードとしてサイバーショットなどでもお馴染みの「プレミアムおまかせオート」を搭載、自動でよりナイスな映像を撮影できるはず。
また、オーディオ機能としてはウォークマンでも搭載されている「ClearAudio+」を搭載。要するにステレオ再生時の音の分離をよりクリアにするという機能。Xperia SXあたりでも十分に高音質だったが、それがより強化された格好だ。Xperia SXよりボディの質量が大きいこともあり、音質的には期待できそうだ。
また、NFC機能を搭載する。「NFC簡単接続」アプリを使えば、自社の対応スピーカー「SRS-BTV5」などではNマークをあわせるだけでBluetoothのペアリングができるのが便利だ。
対応スピーカのNマークをXperia AXのNFCの位置と合わせることで Bluetooth接続のペアリングができる。写真は「SRS-BTV5」。 |
≪統合的進化は正しいか?≫
クアッドコアCPUを搭載する最新機種が増えてきたなか、デュアルコアはやや残念。ソニーのさまざまな機器の機能を統合することでAV的に高機能を実現している総合力は確かに素晴らしいと思うが、スマートフォンとして見た場合、Xperia AXは、必ずしも卓越しているものではない気がする。
それがXperiaのカラーだと言われれば仕方ないが、ユーザー層を自ら狭めていないだろうか? という気がしないでもない。
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
・NTTドコモ/Xperia AX製品紹介ページ
・GAPSIS/ドコモ、2012年冬モデル新商品を16機種発表。スマートフォン・タブレット10機種、iモードケータイ4機種、ルーター・フォトパネルラインナップ