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【新機種レポート】 蝶のような美進化を遂げた日本仕様端末「HTC J butterfly HTL21」

「HTC J」と言えばHTCが日本向け専用に開発したモデル(後に海外でも発売されるようになった)で2012年の春モデルとしてリリースされたものだ。今回の「HTC J butterfly HTL21」はその次世代モデルということになる。

HTC J butterfly HTL21

初代がAV機能に力を入れていたのと同じく、HTC J butterflyもメディア機能に力を入れているが、少し傾向が変わったようだ。ちなみに高速通信サービス「au 4G LTE」に対応する。HTC J butterflyをauの発表会で触ることができたのでファーストインプレッションをお送りしたい。

《外観》

5インチのフルHD(1920×1080)解像度液晶が、他を引き離すHTC J butterflyの特長だ。ディスプレイ周囲のフレームが狭く、5インチのディスプレイ搭載の割にサイズはコンパクトで縦横は約143mm×約71mmになる。



細長くスマートなボディ。


カラーリングは、この写真にあるホワイトとブラックに加え、レッドも用意されている。
レッドモデルの側面

手に持った感じも「GALAXY Note」のようなごつさは感じない。GALAXY Noteはそこはかとなく無骨で男性的な印象を受けるが、HTC J butterflyはマイルドでオシャレな印象を受ける。もちろん、GALAXY Noteのディスプレイの方が5.3インチで一回り大きいということもある。

さて、このディスプレイは発色がよくてコントラストも高く、表現力が高く、なかなかにナイスだ。カメラ機能で撮影した写真を表示させるのにもナイスだし、動画の再生にも威力を発揮する。メディア向けスマートフォンとしての方向性としては間違いのない進化と言えるだろう。

発色、視野角も悪くない。


《パフォーマンス》

CPUはクアッドコアということで、動作はスムーズでストレスがない。フルHDの大画面でもストレスなくスムーズに操作できる。カメラ撮影処理もスムーズだ。

コアチップはAPQ8064 (1.5GHz)というQualcommのチップで「Snapcragon S4  Pro」とも呼ばれるもの。つまりは「Optimus G」などにも搭載される最新世代のクアッドコアだ。現時点で最速レベルの処理が期待できる。


《カメラ機能》

カメラ機能はメインが有効画素数約800万画素、サブ(イン側)が約210万画素になる。サブカメラの画素数が他社製端末と比べても大きめだが、これはHTC J butterflyの特長の一つになる。自分撮りも高画質にできるので、女子向けには便利だろう。さらに、画角が88度と広いので、大勢での撮影などでも便利だ。

また、今回もカメラ機能には連写機能が搭載される。初代「HTC J」で初めてこの連写機能を見たときには凄いと思ったものだが、最近では多くのスマートフォンが搭載するので、あまり感動はなくなった。スマートフォン界の時間の流れに速さを実感する。

前述のように今回のカメラ機能での注目ポイントはサブカメラで高画質な自分撮り撮影がしやすいということになるだろう。

カメラ撮影時の画面。ディスプレイの表示が緻密で映像の抜けがいい感じ。

連続撮影機能は1シャッター20枚に制限することもできる。

フルHDの動画も撮影可能。


《強烈なスペックだが女性にもオススメ》

この端末は触ってみると、通常の操作にストレスになる部分があまりなく、画面表示も美しいので使っていて気分がいい。カメラ機能も軽快だ。それを支えているのが最新のクアッドコアCPUというわけだが、さらにワンセグやおサイフケータイや防水などにも対応する。この端末は実にスキが少ない。

それでいて、オシャレな外観を持っているので、女性にも馴染みそうな端末だ。自分撮り向けのサブカメラの画素数が高いのも、女性向けという感じ。「Xperia」の強力なライバルと言えそうだ。


《主な仕様のおさらい》
  • OS:Android 4.1(Jelly Bean)
  • CPU:Qualcomm APQ80640 1.5GHz クアッドコア
  • メモリ:2GB RAM/16GB ROM
  • ディスプレイ:5インチ Super LCD 3 FHD(1920×1080)
  • メインカメラ:約800万画素 裏面照射型CMOSセンサー。F2.0
  • サブカメラ:約210万画素。F2.0。画角88度
  • バッテリー容量:2,020mAh
  • Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)
  • Bluetooth:4.0
  • 本体サイズ:約71×143×9.1mm(暫定値)
  • 重さ:約140g
  • その他:防水対応(IPX5)、おサイフケータイ、NFC、赤外線通信、ワンセグ、Wi-Fiテザリング対応、DLNA、HDMI出力対応

UPDATE
11月に開催されたHTCのプレスイベントのレポート「【取材レポート】 HTC J butterfly 「ひとめ惚れ」されるものづくりへの挑戦」も公開しました。

第1回目の記事第2回目の記事第3回目の記事

また、12月にITmediaが主催したイベントのレポートも公開しました。
GAPSIS/【取材レポート】 開発裏話が語られた、ITmedia主催「HTC J butterfly」タッチ・アンド・トライイベント

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
HTC J butterfly製品紹介ページ

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