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【新機種レポート】 Sペンならではの機能とクアッドコア化で、より完成度が増した「GALAXY Note II SC-02E」

発表会場で展示されたパネル
2012年10月11日に行われたNTTドコモの2012年冬モデルの発表会において、Android 4.1を搭載したスマートフォン「GALAXY Note II SC-02E」(サムスン電子製)が発表となった。前機種である「GALAXY Note SC-05D」と同様に「Sペン」と呼ばれるタッチペン操作を継承した大画面スマートフォンである。

同日行われた展示会でSC-02Eの実機を触ることができたので、操作感や前機種との比較を交えてレポートしてみたいと思う。

まずは、GALAXY Note II SC-02Eのスペックから。CPUにはサムスン電子製のクアッドコアCPU Exynos 4412が搭載されている。デュアルコアの前機種からの一番のパワーアップ部分はここだろう。RAMは2GB、ROMは32GBと容量も倍増となった。バッテリーも3,100mAhとさらに大容量化。下り最大100MbpsのドコモLTE Xi、おサイフケータイ(FeliCa)にも対応している。

クアッドコアCPU搭載によって前機種の不満点である処理のもたつきが解消されただけではなく、様々な部分がパワーアップしたことで端末としての余裕が生まれたように思える。

カメラ機能は、メインカメラが有効画素数約810万画素、サブカメラが約190万画素のCMOSセンサーを搭載、動画はフルHDでの撮影も可能となっている。

次に外観をチェックしてみよう。一目見てインパクトを感じるディスプレイは、スマートフォンとしては最大級の5.5インチ HD Super AMOLED(1280 × 720ドット)。前機種の解像度1280 × 800ドットより短辺の解像度が低くなってはいるものの、実際に表示を確認してみたところ長辺の解像度、いわゆる縦方向の解像度は同じであるため、ステータスバーを含む全体の見え方、操作感は特に変わらないと言った印象だ。

大画面ディスプレイは視認性の良さはもちろんだが、Sペンを紙のように使用するにはできるだけ描画面積が大きい方が使いやすいというメリットがある。

ボディーサイズは約幅80×高さ151×厚さ9.7mm、重さは約185g。ディスプレイの縦横比が16:9になったことで前機種より横幅が小さくなったが、ディスプレイの大型化に伴い高さが増している。

ボディーカラーはマーブルホワイトとアンバーブラウンの2色。濃い方の色は、ブラックではなくブラウンとなっている。ブラウンの配色は側面がカッパー(銅)系の鏡面仕上げ、背面はヘアライン加工のような細かい模様の入った光沢仕上げとなっている。マーブルホワイト、アンバーブラウンともにボディーカラーと同色のフリップカバーが付属する。

本体正面(写真=左)と背面(写真=右)。
アンバーブラウンの背面はフリップカバーを付けた状態。

本体側面のボタンや端子類は、GALAXYシリーズでお馴染みのレイアウトとなっている。また、本体前面には押しボタン式のホームキーがある。殆どの端末がディスプレイ内のソフトウェアキーもしくはタッチセンサーのキーに変わっているが、スクリーンロックからの解除が側面の電源キーを押す必要がありやや面倒と感じる。その点、ボタン式のホームキーならより直感的に操作できて便利である。

左側面にはボリュームキー、右側面には電源キーがある(写真=左)。
本体上面には、ワンセグのアンテナとイヤフォン端子、
本体底面には、USB端子とSペンが収納されている(写真=右)


アンバーブラウンのSペンを引き出した状態。
配色と表面仕上げがマーブルホワイトと異なる。指紋はやや目立つ。

GALAXY Noteと言えばSペンと呼ばれるタッチペンと、Sメモ機能などへの連携が特徴だ。SC-02EのSペンは、前機種のSペンより一回り太く、長くなり、一般的なペンに少し近づいたという印象だ。この変更により握りやすく、サイドのボタンも押しやすくなっている。


アンバーブラウンのSペンを引き出した状態。配色と表面仕上げがマーブルホワイトと異なる。指紋はやや目立つ。

Sペン自体の進化の他に、ソフトウェアの方も進化している。Sペンを画面に近づけるとSペンの位置に「○」マーカーが表示される。このマーカーは、対応アプリでは画面に触れずにスクロールができるなど独自の機能が盛り込まれている。これらの新機能はSペンのみで反応し、指で触っても同じ機能にはならない。Sペンとソフトウェアによって単なるタッチペンではなく、GALAXY NoteならではのUIとなっている。

画面に触れずにスクロール操作などができる。

CPUがクアッドコア化したこともあり、Sペンのレスポンスも良くなっている。素早い操作にはまだワンテンポ遅れるという感じではあるものの、動かした軌跡への追従性は良くなった印象だ。

カメラ機能は、新たにフィルム効果などのエフェクト機能が追加されている。動画撮影は、スローモーション撮影やファストモーション撮影などの機能が追加されている。

エフェクト付きの静止画撮影が可能となった。

動画ではファストモーション(微速度撮影)も可能となっている。

Sメモや写真など様々なコンテンツを、Wi-Fi(無線LAN)を介してエプソン製のプリンタでプリントできるプリンタ連携も可能となった。ドキュメントのプリントなどビジネス用途は勿論だが、SC-02Eならではの手書きの年賀状作成など面白い使い方もできそうで楽しみな機能の一つでもある。

エプソン製のプリンタとの連携を連想させる展示も行われていた。

SC-02Eの発売は2012年11月中旬となっており、スマートフォンをもっと便利に、もっと楽しく使ってみたいというユーザーにオススメしたい一台だ。

(記事:mi2_303

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