ドイツ・ベルリンでは31日から世界最大のエレクトロニクスショー「IFA 2012」が開催され、ソニーの新商品も展示・公開される。
今回発表されたXperiaシリーズのスマートフォン3機種はいわゆるグローバルモデルで、順次各国で発売される予定だ。Xperia Tが近いうちにリリースされ、Xperia VとJも今年の第4四半期(10月~12月)中に発売される見込み。
3機種とも側面から見た場合に背面側がアーク形状をしている点が特徴で、日本でNTTドコモ向けに提供されている「Xperia GX」等と同様にNXTシリーズのデザインの流れを継承している。アーク形状の他にも、背面は中央を境に左右対称のデザインをしており、他のシリーズモデルと同じ特徴だ。ただし、Xperia Jについては左右非対称で、カメラのレンズ、LEDフラッシュが背面から見た場合、左側に設置されている。
Xperia TとVはどちらもHD解像度のディスプレイ、デュアルコアCPUを搭載したハイスペックモデルだ。一方、Xperia Jは一昔前の標準的スペックのレベルで構成された端末で、エントリー向けのモデルに相当する。ただし、3機種ともOSはAndroid 4.0(開発コード「Ice Cream Sandwich」)だ。少なくともXperia TとVについてはAndroid 4.1(開発コード「Jelly Bean」)へのアップデートの提供も予定されている。
まず、Xperia Tだが、3機種の中で最も大きなサイズとなる約4.55インチのHD Rality Displayを搭載する。解像度はもちろん1,280×720だ。プロセッサはQualcomm MSM8260 デュアルコア1.5GHzで、フラッグシップモデルとなる。従来のXperiaシリーズと同様に「Mobile BRAVIA Engine」も搭載され、映像を美しく再現する力は高い。
カメラは背面と前面に1基ずつの構成で、メインカメラは約13メガピクセルで、高速撮影に対応し、動画についてはフルHDの撮影も可能だ。
本体のサイズは約129.4×67.3×9.35mmで、重さは約139g。カラーラインナップはブラック、シルバー、ホワイトの3色展開だ。
Xperia T
続いてXperia Vだが、こちらは約4.3インチのHD Reality Displayを採用する。解像度はXperia Tと同じ1,280×720だ。プロセッサはXperia Tと異なりQualcomm MSM8960 デュアルコア1.5GHz。Xperia Tと違い、こちらはLTEにも対応している。また、IPX5/7相当の防水、IP5X相当の防塵性能を持つ点も特徴だ。
カメラは背面と前面に1基ずつでメインカメラは13メガピクセル、本体サイズは約129×65×10.7mm、重さは約120g。カラーラインナップはブラック、ホワイト、ピンクの3色展開だ。
Xperia V
なお、Xperia TとVは両機種とも近距離無線通信技術「NFC」に対応し、同日発表されたNFC対応スピーカーなどをワンタッチで利用できる。例えばNFC対応スピーカー「SRS-BTV5」「SRS-BTM8」などではスマートフォンをかざすだけでBluetoothの接続が完了し、手軽にスピーカーから音楽を楽しむことができる。
最後にXperia Jを紹介したい。この端末が採用するディスプレイは約4.0インチで、解像度は854×480。プロセッサはQualcomm MSM7227Aで、シングルコアの1GHz駆動だ。カメラは背面、前面に1基ずつで、メインカメラは5メガピクセルとなっている。NFCには非対応で、本体サイズは約124.3×61.2×9.2mm、重さは約124g。カラーラインナップはブラック、ホワイト、ピンク、ゴールドの4色展開だ。
Xperia J
3機種とも「WALKMAN」などのソニーならではのアプリもプリインストールされている。
【情報元、参考リンク】
・ソニーモバイルコミュニケーションズ/プレスリリース
・ソニー/プレスリリース(IFA)