Google、ブラウザ「Chrome」のAndroid版をリリース。高速表示や設定同期、シークレットモードなどを搭載

GAPSIS編集部 2012年2月8日

グーグル（Google）は8日、これまでデスクトップ向けに提供してきたウェブブラウザ「Chrome」のAndroid版、「Chrome for Android Beta」をリリースした。Chrome for Androidはデスクトップ版で好評の特徴や機能を引き継いだ、高速ブラウザとなっている。もちろん、デスクトップ版での設定や履歴などとの同期機能も備え、デスクトップとスマートフォン/タブレットなど、端末を問わずに同じChrome環境を利用することができる。

ただし、残念なことに動作要件が高く、Android 4.0（開発コード「Ice Cream Sandwich」）でしか動かない。価格は無料で、Android Market上のこちらのページからダウンロードできる。

Androidのブラウザ市場は標準ブラウザに加え、Firefox、Opera、Dolphin、Sleipnirなど各社の有力ブラウザが台頭する面白い市場だが、そこにChromeが加わることで、今後のシェア争いにどのような影響があるのか注目だろう。

Chrome for AndroidはChromeの最大の特長であるスピード、そして操作性に注力されている。ウェブページを非常に速く表示することは当然として、タッチ操作でのページ操作もストレスなく行うことができるよう工夫されている。さらに、Chromeで表示されたGoogleの検索結果では、一番上の結果がバックグラウンドでロードされ、クリック（タップ）した瞬間にページを表示させることができる。検索でGoogleを常用しているユーザーにとっては重要な機能といえる。

また、デザインはスマートフォン、タブレット、どちらにおいてもフィットするように設計され、どちらでも利用可能だ。

スマートフォンの小さな画面でのウェブブラウジングの際のサポート機能として、リンクプレビュー機能も搭載する。これは、リンクが小さなエリアに複数並んでいる場所がタップされたときに、自動的にズームアップしてくれる機能だ。

他にも、デスクトップ版と同じく、他人に履歴を見られたくない場合に使える「シークレットモード」や、詳細なプライバシー設定なども可能だ。

また、自分のアカウントを使ってログインすることでデスクトップでのChromeの設定がそのまま反映される。

なお、試用レポート記事も公開しているので、あわせてチェックしてほしい。

Android版Chrome、画像と動画による試用レポート。見ると欲しくなる！まさに次世代のブラウザ