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【CES特集】 世界最大の家電見本市「2012 CES」ラスベガス取材旅行記 ~俺はぜったい怪しくない~ 第3回

Androidマスコットの飴。これは一体?
米ラスベガスで1月10日から開催された世界最大の家電見本市「2012 International CES」。CESの取材のためラスベガスへ飛び立ったライターの一条真人さんの旅行記第3回目。

1回目では羽田空港から出発し、現地へ到着。WiMAX対応モバイルWi-Fiルーターを入手して通信環境の準備も完了した一条さん。2回目ではCES前日イベントのUnveiledへ繰り出します。

そして第3回目ではいよいよCES開幕初日から帰国までをお送りします(ここまでは編集部コメント、以下、取材記となります)。

■CES初日はヤバイぜ

さて、翌日はCES初日である。この日は本当にデンジャーだ。

何しろ、午前8時ごろから午後8時ぐらいまでいろいろなメーカーのプレスカンファレンスやキーノートがあって、話を聞いて回らなければならないのだが、さらにその後に原稿を書かなければならない。

そんなに話を聞いて歩き回って疲れていないわけはないので、ホテルに帰ると自動的に寝てしまう。しかし、そのまま朝まで寝ているわけにはいかない。その日のイベントの原稿は、遅くとも夜が明けるまでに送らなければならないからだ。

そして、翌日もプライベートな発表会に行ったり、コンベンションセンターのブースを見て回ったり、キーノートに行ったりしなければならないので、当然ゆっくり寝ているわけにはいかない。

これが毎日繰り返されるわけだが、プレスカンファレンスのある初日は最もハードで危険な日だ。

CES取材の帰りでは、多くの人がやつれたり、顔色が悪くなったりしているのは、こういう理由があるからだ。

ClearのWiMAXモバイルルータのおかげでストレスなく通信できて仕事が速い

ソニー・エリクソンのXperiaの発表会ではなぜかテーブルにドロイド君のアメが

■午前3時のストリップ通りは危険だ

そんなCES取材も最終日。その日は昼頃に出発する便でラスベガスを離れるため、午前9時ごろにはチェックアウトする予定だった。その日の午前3時頃、いまだに原稿を書き終えていない僕は24時間営業のスーパーに買い物に行った。食べ物や飲み物以外にお土産なども買いこんだ。その帰り道のことだが、アメリカ人(たぶん)の大男が近寄って来て、僕の二の腕をつかんで、

「I Love you!」

と叫んだ。

僕は速攻で腕を振り払ってホテルに走るような早足で帰った。単なるよっぱらいなのかもしれないが、男に言い寄られるのはなかなかにブルーな体験だ。ラスベガスはイケメンが深夜に歩くのは危険な街なのかも知れない(編集部注:この文章には一部、間違いがあります)。

結局、僕が原稿を書き終えて送ったのは午前7時頃のこと。

それからほとんど不眠で荷物をパッキングして予定通り午前9時頃にチェックアウトしてタクシーで空港に向かった。

そして、ラスベガス~サンフランシスコ間を移動する飛行機の中で、ほとんど記憶がないほど眠ってしまった。

帰りの空港

■妙に厳しいセキュリティチェック

さて、サンフランシスコについたのは午後1時半頃だが、日本への便は午後6時頃に離陸なので、かなり時間をつぶさなければならない。空港のレストランで妙に量の多いシーザーサラダとかと戦った後に、そのへんの椅子に座ってThinkPadで原稿を書いていると、僕より遅い便で移動して来た音元出版(編集部注:オーディオビジュアルのポータルサイト「ファイル・ウェブ」を運営)の一行3人と遭遇する。

「ところで、そのバッグに何が入ってるんですか?」というO嬢の問いに対して、

「パソコン3台」と答えると、

「バッカじゃないの!」というナイスなリアクションを頂いた。何か一線を超えたのを感じた。

「いや、正確にはパソコンを2台とタブレット1台ですよ」と補足したが、あまり意味はないようだった。一般ユーザーにはパソコンを3台持ち運ぶのが普通ではなく見えるのだろうか?

その後に、セキュリティチェックを受けたとき、妙に入念にチェックを受けた。普通のゲート型の金属探知機ではあきたらず、手持ちの金属探知機で全身をスキャンされ、さらにポケットの小物を持っていかれて入念なチェックが行われた。僕がそんなに怪しい人間に見えるのだろうか?

「一条さんは怪しいですからね。無理もないですよ」と自分も十分に怪しいA君に言われたのはショックだった。

それにしても、音元出版の取材陣3人も見るからに顔に疲れがでている。

羽田に着いて荷物を待ちながら、ハマーが「原稿書かなくていいなら、CESって楽しいんですけどね」とか言っていたが、それはきっとCES取材に来ているプレスみんなが思ってることなんだろう。

深夜着の飛行機が遅れたせいで、帰宅の交通手段がかなりデッドになる。水天宮までリムジンバスで移動したあと、タクシーで帰ろうと思ったが、Google マップで調べると、歩いて1時間ぐらいなのでスーツケースを引きずりながらとりあえず歩いてみる。

たしかに歩いて1時間ぐらいで自宅に着くが、CES取材からホテルに帰ったときと比べれば、たいして疲れていない。

CES恐るべしである。

サンフランシスコの空港で食べた、やたらにデカいサラダ

頂上を回って出発するリムジンバスを待つ




(記事:一条真人

なお、CES特集と題して、一条さんの取材によるCESのレポート記事をいくつか公開しています。

【CES特集】
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