米ラスベガスで10日から開催された世界最大の家電見本市「2012 International CES」の会場においてLGエレクトロニクスのスマートフォンブースでは「Spectrum」(米通信事業者Verizon Wireless向け)、「Nitro HD」(米通信事業者AT&T向け)などが展示され、主にIPS液晶の高い表示クオリティがアピールされていた。その発色性、再現性には実際に高いものを感じる。どちらも4G LTE(*VerizonなどはLTEを「4G」のサービスとして展開)に対応し、1.5GHzのCPUを搭載するが、この手の基本ハードスペックはどのメーカーの端末でも横並びになってしまうので、ハード的にも他の部分で差別化する戦いになっているのだろう。
LGエレクトロニクスのブース
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極めて高い表示クオリティを持つIPS液晶パネル。 |
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Spectrumスペック |
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Nitro HDスペック |
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ブースでは拡大鏡を使ったデモもあった |
また、Spectrumはディスプレイに米Corning社製化学強化ガラス「ゴリラガラス」を使って強化しているというポイントがNitroと大きく異なるが、ハイエンドのスマートフォンではゴリラガラスは標準的になりそうだ。
LGブースではN1A5などのクラウドホームサーバーも展示されていた。これは「My Cloud Share」というコンセプトを持っており、ネットワーク経由でリモートアクセス可能なNAS(ネットワーク対応ハードディスク)なのだが、専用アプリ「LG Mobile App2.0」でスマートフォンのデジカメ画像などを自動的にバックアップしたり、NASに接続したWebカメラに外部からスマートフォンなどでアクセスして映像を見たりすることができる。
また、Bluetoothでスマートフォンと接続して音楽サービス「Pandra」の音楽を再生できるカーオーディオシステムなども展示されていた。
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LGの家庭向けNAS製品 |
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パソコン、スマートフォンなど幅広い機器からの活用を目指すMy Cloud Share。 |
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Bluetooth接続でスマートフォンからPandraの音楽も再生できるカーオーディオシステム。 |
LGはテレビ、冷蔵庫、洗濯機なども手がける総合メーカーであるため、そのブースではスマートフォンも単体ではなく、総合的に活用するアプローチなようだ。