左:Smart TV K91のプレス写真。右:2012 CESにおけるレノボブース
ハードスペックとしてCPUにはQualcommの1.5GHzデュアルコア(Snapdragon APQ8060)を搭載している。このテレビは3つの表示モードを持つが、それは「アプリモード」、「テレビモード」、「メディアモード」になる。この切替はリモコンのカーソルあたりを指でスライドすることで切り替えることができる。
左:ブースに展示されたスペック表示パネル。右:リモコン
ビデオコンテンツなどを楽しめるコンテンツモード |
■3Dはパッシブ方式
テレビはパッシブ方式の3Dに対応し、ゲームからビデオまでを3Dで見ることができる。2D>3D変換機能も搭載する。この変換はゲームではけっこう有効だ。日本の多くの3Dがアクティブであるのに対して、LG電子などはパッシブをメインとしている。レノボもパッシブの方が優位性があると考えているそうだ。
ちなみにレノボブースで話を伺った担当者は日本人の方だった。
モード切替でさまざまな表示が可能 |
■アプリモード
アプリモードはユーザーが自分で好きにダウンロードしたアプリを動かすことができるスマートTVならではのモード。このアプリはレノボのストア「Lenovo App Shop」からダウンロードすることができ、アプリには有料のものと無料のものがあるという。アプリの中には「Asphalt6」のような人気ゲームも用意されている。
リモコンは3軸センサーを搭載し、テニスゲームなどをプレイする場合に便利だ。しかし、さすがにレーシングゲームなどはプレイしづらいので、ほかにゲームプレイ用のコントローラも付属する。
アプリモード |
ゲームコントローラ |
■カメラ機能
K91ではカメラが画面下に設置されている。このカメラはビデオチャットにも使えるが、顔認識でアプリの購入をロックすることもできる。認識しない状態ではアプリを購入できないようにすることが可能ということだ。
画面下部にカメラを搭載する。有効画素数約500万画素。 |
顔認識機能を使って、認識しない状態ではアプリが買えないようにロックすることもできる。 |
■MagicShare
さすがはレノボなのは、レノボ製タブレットのアプリ「MagicShare」を使うことで、コンテンツをタブレットから見られることだ。タブレットからのメディア視聴は今後の世界的なトレンドになりそうだ。
■日本発売はあるか?
AndroidをOSとして選んだのは、オープンなOSで開発がしやすいためだという。日本での発売も気になるところだが、このスマートTVは、ビデオコンテンツを中国での大手メディアサプライヤーから提供を受けることができて成立しているため、日本をはじめ、他の国への参入などは現時点ではあまり考えていないという。
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
Lenovo/CES 2012展示製品