▲au版Xperia acro HDのカラーは3色。ホワイト、ブラック、ルージュを用意する
Xperia acro HDは、NTTドコモ向けとして「SO-03D」が、KDDI(au)向けとして「IS12S」が発売される。IS12Sは、CDMA2000方式に対応しているだけでなく、海外ローミング用として、W-CDMA(UMTS)方式にも対応。ただし、SO-03Dは下り最大14Mbpsに対応しているのに対し、IS12SのW-CDMA部は下り最大7.2Mbpsの対応となる(CDMA2000部は下り最大9.2MbpsのWIN HIGH SPEEDに対応する)。CPU、通信規格周りの違い以外のほとんどの仕様が同等だ。
1.5GHz駆動のデュアルコアCPUである「MSM8660」や解像度1280×720のHD液晶、1840mAhの大容量バッテリーなどを搭載したハイエンドモデル。しかも、今回発表の製品の中で、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信といった日本独自の機能をフル装備している。このように機能が「特盛」状態のため、厚さ11.9mm、重さ149gと、サイズも大き目だ。ただ、背面が丸くなっているおかげで持ちやすかった。
▲左側面には、電源ボタン、ワンセグアンテナ、ボリュームボタン、カメラボタンを装備
▲右側面には、SIMカードスロット、micro SDカードスロットがある
▲上面には、micro USB、イヤホン、micro HDMIの各端子。防水対応のため、すべてキャップ付き
▲底面には、ストラップホールがある
国内のXperiaシリーズとしては初めて防水に対応した。Xperiaシリーズでは、これまで端子が露出していることが多かったが、Xperia acro HDではキャップで覆われている。充電に使うmicro USB端子も覆われているため、キャップの着脱を繰り返して防水性能を低下させないように、充電用ホルダーが付属する。
▲キャップを外して上面の端子を出してみた
▲充電ホルダーが付属。
防水性能を長く保つには、端子のキャップをあまり着脱しない方がよい
1840mAhのバッテリーは着脱できず、バックカバーも外せない。このため、SIMカード(au ICカード)は側面から装着する。
▲SIMカード(au ICカード)スロットはmicroではなく通常サイズ
ワンセグやおサイフケータイといった日本独自の機能に対応している。ワンセグアンテナは側面のやや中央寄りに格納されている。もっとも、東京原宿のKDDIデザイニングスタジオでは、アンテナを引き出さなくても視聴することができた。
▲ワンセグに対応。アンテナは、側面のやや中央寄りから引き出す
カメラは画面が消えた待機状態(スリープ状態)でも、側面のカメラボタンを押すだけで、僅かなタイムラグで撮影ができるようになった。1枚目は、カメラボタンを押してから1.5秒後、2枚目はさらに0.5秒後に撮影できる。
ただし、スリープ状態からの起動時はシャッターを切った直後まで画面が復帰しないので、どのような写真を撮影できたかのかは後からの確認となってしまう点には注意が必要だ。2枚目以降は通常通り画面で確認しながら撮影できる(カメラ動作に関しては後ほど公開予定のNTTドコモ向け端末のファーストインプレッション記事にて動画を掲載するので、そちらを参照下さい)。
また、最新の「POBox Touch 5.0」は、ひらがなとアルファベットの手書き入力に対応した。認識はなかなか正確で、認識速度も早く、高速な日本語入力ができそうだ。
▼POBox Touch 5.0で「あいうえお」と入力。すぐさま、ひらがなを認識して変換候補を表示する
(記事:吉川敦)
【情報元、参考リンク】
GAPSIS/auにもXperia acro HDが登場。IS12Sとしてリリースへ。4.3インチHD液晶、デュアルコアCPU、国内定番機能に加え防水性能も