左図:GS02を手に持った状態。
右図:GS02はホワイトカラーモデル1色の展開だが、ピンクのリアカバーも同梱される。
右図:GS02はホワイトカラーモデル1色の展開だが、ピンクのリアカバーも同梱される。
Vision 007HWは高級感あるラウンドガラスと質感の高いアルミボディを採用し、大人向けの魅力あるデザインを持つスマートフォンだったが、GS02はそれとは異なる特長の端末だ。
より幅広い層へ訴求できる、良い意味で尖がった特徴のない万人向けのデザインのスマートフォンに仕上がっている。その上でボディの質感を高め、ソフトウェアも上手く調整された快適な動作性能を持つ端末だ。
イー・モバイルのスマートフォン・ラインナップ中では過去最高のスペックの端末であり、ハイエンド向けと言っていい。
詳しいスペックは第4回で紹介しているので、そちらを参照してほしい。第4回では概要の紹介に加え、ファーウェイ・ジャパンの広報担当者によるプレゼンのまとめも掲載している。
それではまず最初にハンズオン動画を紹介しよう。
テキストのレビューを読むよりも動画の方が特徴を手軽に掴めるはずだ。端末の外観、ホームアプリ、ロック解除機能、ブラウザやGoogle マップ、カメラなどの主要アプリの動きをじっくりと収めている。特に序盤の外観チェックではクロースアップした撮影も含めているので、質感も伝わると思う。
≪全体的な感想≫
筆者はGS02を11月24日から約1週間に渡って使用したが、正直に言ってデキが良い端末だ。ファーウェイはこの端末の特長に主に次の点を挙げている。
・大容量バッテリー搭載による長時間駆動
・高速CPUによる快適な動作性能
・手軽かつ長時間利用できるPocket WiFi機能
・ワンステップで基本アプリを起動できるロック解除画面
・美しい写真を撮影できるHDR機能搭載カメラ
・持ちやすいサイズ
・多機能日本語入力アプリ「FSKAREN」による入力のしやすさ
これらの項目には嘘偽りはない。実際1,880mAhのバッテリーを搭載することと省電力性能によって長時間駆動が可能で、動作速度も十分、ロック解除画面もそれなりに便利で、HDR機能はiPhoneでも定評あるように美しい写真が手軽に撮影できる。また、サイズも大きすぎず小さすぎずという適度なもので、おそらく女性や手の小さい方でも無理せず持てる範囲だ。そしてこれは筆者の好みでもあるがFSKARENはとても使いやすい。
デザインについても前述したように万人向けのシンプルなスタイル、かつ質感も高いので、人を選ばないはずだ。プラスチックのチープな感じもなく、適度な光沢の仕上がりになっている。欲を言えばカラーラインナップにブラックもあれば、と思うが、前面はブラック、背面がホワイト、という構成なので元より性別を問うデザインやカラー構成ではない。さらに、ピンクのリアカバーが同梱されるのは女性ユーザーにとっては気軽に着せ替えができる嬉しさもあるだろう。
中身もシンプルで、プリインストールアプリは少ない。ピュアなAndroid端末に近いので、初期状態でアプリがてんこ盛りの端末を嫌う方には最適だと思う。それでいてホームアプリのアニメーションはスムースで、デザインも良いので、押さえるべき所はシッカリ作りこまれている。
オーソドックスなデザインで質感の高いボディ、シンプルかつ快適なソフトウェア、長時間駆動が可能な大容量バッテリーが魅力であり特長だ。これらの要素を求める方にオススメの端末。
あまり欠点らしい欠点のない端末なので、べた褒めしがちになってしまうが、他の通信事業者の端末も含めて比較した場合のマイナス要素や、ユーザーによっては合わない点を挙げると、国内定番機能の未搭載、プリインストールアプリの少なさ、カラーバリエーションの少なさなどだろう。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信には非対応で、サードパーティ製(厳密な意味では表現が適切ではないかもしれないが、ここではGoogle、端末メーカー、通信事業者以外の企業からのアプリを指す)プリインストールアプリの少なさ、ホワイトとピンクという、どちらかと言えば女性向けのカラーバリエーションしかない点は人によってはマイナス要素であり、合わない点かもしれない。
逆にそれらの要素をマイナスと思わない方にオススメできる端末ということになる。
≪デザイン≫
デザインは写真をご覧になって頂くのが一番だと思うので、下に掲載したものをチェックしてほしい。前面はブラック、背面はホワイトもしくはピンクのリアカバー、側面はリアカバーによるホワイト/ピンクの部分とシルバーのツートンカラー構成。ボタン類もシルバーカラーだ。
なお、リアカバーは光沢あるコーティングがされているタイプで、側面やボタンのシルバー部分はつや消しで仕上げられている。シルバー部分も光沢だったらチープな印象を与えた可能性があるので、GS02のデザインは細部まで手が行き届いていることが感じとれる。
持ちやすさ・操作性、動作性能などは下記リンク先の後編へ。
第1回/第2回/第3回/第4回/第5回/第6回
【情報元、参考リンク】
ファーウェイ・ジャパン
GS02製品紹介ページ