米Wall Street Journal紙は米国時間6日、ソニーがスウェーデンの通信機器メーカーEricsson(以下、エリクソン)との合弁事業の解消を検討していると報じた。両社の合弁事業は、英国に本拠を構える携帯電話端末メーカー、Sony Ericsson Mobile Communications(以下、ソニー・エリクソン)で行われている。また、日本経済新聞も日本時間の7日、同様の内容を報道した。
ソニー・エリクソンは2001年10月1日に、ソニーが50%、エリクソンが50%出資して誕生した英国に本拠を構える携帯電話端末メーカーで、世界各国へ製品を供給している。日本においても近年はNTTドコモ、KDDI向けに端末を提供しており、昨年来、Android(アンドロイド)スマートフォン「Xperia」シリーズが好評を博している。
しかし、ソニーはエリクソンとの合弁解消を検討しているという。具体的にはエリクソンの持つ株式を買い取る形での交渉を進めているようだ。仮にこれが事実とし、さらに実現した場合、スマートフォンなどの携帯電話事業がソニー本体に取り込まれる形となる。
ソニーは様々な分野の製品でAndroidプラットフォームを採用しつつある。例えばタブレット端末「Sony Tablet」シリーズ、米国で昨年リリースしたAndroidベースのテレビ「Sony Internet TV」、ウォークマンのZシリーズなどだ。スマートフォンも含めて本体で開発されることになれば、Xperiaシリーズに関しても、ソニーの各サービスとの連携がより強化されることが期待される。
いずれにしても、業界において非常に注目の大きな動きになりそうだ。
【情報元、参考リンク】
Wall Street Journal/Sony Nears Deal to Buy Out Ericsson From Joint Venture
日本経済新聞
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