まず、Optimus Pad L-06Cにはデュアルレンズ仕様のメインカメラが搭載されている。これは2つのレンズによって視差の異なる映像を撮ることのできる3Dカメラで、手軽に3D動画を撮影できる。ただし、撮影した3D動画を立体視するには、最低でもアナグリフ方式の3Dメガネが必要だ。Optimus Pad L-06Cのディスプレイは一般的な液晶パネルで、アナグリフ方式かサイドバイサイド方式でしか立体視できない。アナグリフ方式などの場合はOptimus Pad L-06Cに限らず、PC向け、テレビ向けなど一般的ディスプレイでも立体視ができる。
アナグリフ方式は赤青メガネを使って立体視するタイプで、メガネはカラーセロファンを使って自作することもできる。また、メガネ自体手頃な価格で販売されていて購入しやすい。サイドバイサイド方式は画面を2分割し、視差違いの映像を並べて表示するタイプ。前述したようにこの方式でも一応は立体視できる。ただし、Optimus Pad L-06Cでサイドバイサイド方式で立体視するのは、とても現実的ではないので注意して欲しい。寄り目にして左右の映像を重ね合わせれば、一応立体視が可能という話で、現実的にはアナグリフ方式を使うしかない。
そして、本格的に立体視を楽しみたいのであれば、HDMI出力を介して3D液晶テレビに映し出せばいい。
ここではアナグリフ方式のメガネと、Optimus Pad L-06Cでの3D動画撮影について紹介する。下に掲載した動画にこれら一連の内容が収められているので、関心のある方はチェックしてみて欲しい。
3D動画を撮影する上での注意点は主に奥行き設定だ。実は上に掲載した動画内でのデモ設定はいい加減なものだが、本来、動画に収めたように近い場所を撮影する場合は奥行き設定をできるだけ左側、すなわちマイナス側に設定する。そうしないとまともに立体視できない。逆に遠くのものを撮影する場合はできるだけ右側に設定する。プラス側だ。この設定は本撮影に入る前に、アナグリフメガネを掛け、プレビューの3Dモードを「アナグリフ」に設定した上で確認しておいた方がいい。せっかく撮影した動画を最適な形で立体視することができない可能性がある。
また、ヘルプにも記されているように、3D動画の推奨録画距離は2~7メートルだ。この距離内であれば、画面内の隅々まである程度満遍なく立体視できる。ただし、遠くのものの立体感はそこまで強くない。立体感を強く感じられる距離は1~2メートル程度の比較的近い距離のものを撮影した場合だ。この辺りは実際に端末をアチコチに向けながら、奥行き設定を変えつつ試してみて欲しい。
面白いのはアナグリフメガネでも意外とハッキリとした立体感を得られることだ。
さらに、アナグリフメガネを購入される方は、購入後に下記サイトもチェックしてみて欲しい。これは、YouTube上に設けられた3D動画チャンネルで、3Dの動画が複数リストアップされている。もちろんアナグリフ方式で見られる動画もあるので、それらを視聴してみて欲しい。この動画の視聴はOptimus Pad L-06Cに限らず、一般のテレビやPC用モニターでも構わない。逆に大きな画面で見るほうがわかりやすい。
http://www.youtube.com/user/3D
下に掲載したAmazon.co.jpのリンクは筆者が今回購入したアナグリフ方式の3Dメガネ。この3Dメガネは普通のメガネをした上からでも掛けることができた。ただし、幅の広いメガネの場合は入るかどうかわからない。とはいえ、一般的サイズであれば大丈夫かと思う。
アナグリフメガネの写真は下に掲載。
※本記事の作成にあたって使用したOptimus Pad L-06CはLGエレクトロニクスからお借りしたデモ機です。一般販売されている製品とは仕様等異なる可能性がありますのでご了承下さい。
【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/Optimus Pad L-06C製品紹介ページ
GAPSIS/国内初Android 3.0タブレット「Optimus Pad L-06C」実機レポート~開封編~本体・付属品など
GAPSIS/Android 3.0タブレット「Optimus Pad L-06C」実機レポート~基本動作確認編~ホーム、ブラウザ、マップなど
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