日本経済新聞は22日、KDDIとグリーが米Googleの開発するプラットフォーム「Android(アンドロイド)」関連の事業を手がけるベンチャー企業の支援に合わせて5000万ドル(約41億円)を拠出すると報じた。KDDIは昨年来、自社で販売するスマートフォンにおいて“Android au”というキャッチコピーを掲げ、Android搭載端末をプッシュしてきた。また、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手のグリーも既存のフィーチャーフォン向け事業だけでなく、スマートフォン市場にも力を入れ始めている。
同紙の報道によれば、両社は優良ベンチャーに先行投資し、KDDIのスマートフォンやグリーのゲームサービスなどとの連携による相乗効果を狙うという。
投資形態は両社が対象ベンチャー企業に対して直接行うものではなく、米ベンチャー投資ファンドDCMが22日に立ち上げるAndroid関連の投資ファンド「A-Fund」に対してになるようだ。KDDI、グリーそれぞれ各2500万ドルずつ拠出する。また、A-Fundへの投資は両社のほか、中国や米国の企業も複数参加し、1億ドル程度の総額になるとされている。
A-Fundは集めた資金を今後5年間で米国を中心に日本、中国などのベンチャー20~30社に出資するという。金額は1社あたり100万~1000万ドル程度になる模様。
国内では現在、スマートフォン市場が急成長しており、毎週の携帯電話端末の販売ランキング調査でも上位は基本的にスマートフォンが占めている。この傾向は昨年4月にNTTドコモがソニー・エリクソン製スマートフォン「Xperia」を発売した頃から兆しが見え始め、当時高い人気を誇っていた米Apple製スマートフォン「iPhone」に肩を並べる好セールスを見せた。その後、ソフトバンクモバイルから「iPhone 4」がリリースされ、秋にはNTTドコモから「GALAXY S」、auから「IS03」、冬にも各社から最新モデルが続々と投入され、現在の流れが形成された。
関係各社は揃ってスマートフォンに関するサービスの拡充に取り組んでいるが、通信事業者の中でコンシューマ向けコンテンツを揃えることに最も注力しているのはKDDIかもしれない。同社はIS03投入後から立て続けにAndroid向けの様々なサービスやコンテンツを発表、投入してきた。
今回の投資がどのように実を結ぶのか、今後明らかになってくるはずだ。
また、グリーも同様で、フィーチャーフォンで事業を拡大した勢いそのままにスマートフォン市場に打って出ている。フィーチャーフォンで人気を博したソーシャルゲームもスマートフォンへ順次対応し、さらにはスマートフォンならではのサービスやゲームタイトルの登場も期待されている。ベンチャーへの投資からどのような相乗効果が生まれるのか期待したいところだ。
【情報元、参考リンク】
日本経済新聞
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