先日米Qualcommからもクアッドコア版のSnapdragonプロセッサが発表されたばかりだが、モバイル端末向けプロセッサのハイエンド向け仕様はいよいよクアッドコアが現実味を帯びてきた。
Kal-Elの驚異的なスペックでは、1440pの超高解像度動画の再生までサポートされる。12コアのGPUのお陰で3Dコンテンツも快適に視聴することができるという。さらに、消費電力の効率化も図られており、長時間の動画視聴なども十分可能となっている。
ともかく基本処理能力、グラフィックスの能力面で大幅な向上が見られるKal-Elの登場はモバイル機器で得られるユーザー・エクスペリエンスを大きく変える可能性がある。ベンチマークデータで見ると、「Coremark」の測定結果は現行デュアルコアのTegra 2の約2倍、米IntelのPC向けCPU「Core 2 Duo T7200」(2GHz)よりも若干上、というものだ。
下に掲載したウェブブラウジングのデモをご覧頂ければ、驚異的な能力がわかるはずだ。
なお、今後の予定としては2012年に「WAYNE」、2013年に「LOGAN」、2014年に「STARK」が投入される予定。WAYNEは現行Tegra 2の10倍相当の能力、LOGANは30倍相当、STARKは75倍相当とされている。これらの後続モデルと比較するとKal-Elはまだまだ大人しいレベルかもしれない。
【情報元、参考リンク】
NVIDIA/TEGRA ROADMAP REVEALED: NEXT CHIP TO BE WORLD’S FIRST QUAD-CORE MOBILE PROCESSOR