それがようやく判明した。KDDIは台湾HTC製のスマートフォン「HTC EVO 4G」を投入するようだと、ringo-sancoが9日に報じている。同サイトは主に米Apple製品に関する情報を扱うブログメディアだが、HTC EVO 4Gが昨年12月に技術基準適合証明を通過していることがわかったと伝えている。
KDDIは今後の取り組みとして、「Multi-Source」「Multi-Device」「Multi-Network」などを標語に掲げ、様々なコンテンツやサービスが多種多様な端末で利用できる環境の構築に注力する方針を示している。もちろん、様々なネットワークで使うこともだ。
このうち「Multi-Network」では、次世代通信規格「LTE」、現行の「3G」、UQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」、無線LAN(Wi-Fi)、「auひかり」(FTTH)など、自社/子会社/出資・提携先事業者の保有するネットワークインフラをIPレイヤー上で統合し、高品質なサービスをリーズナブルに提供することを目指すとしている。
3G/WiMAX対応スマートフォンは「Multi-Network」を体現する存在の一つになるだろう。
実際にau向けに「HTC EVO 4G」がリリースされるとしても、ある程度カスタマイズされる可能性が高いだろう。しかし、基本的なハードウェアスペックは同等と考えられるので、ベースモデルの情報を参考として紹介しておきたい。CPUはQualcomm QSD8650 1GHz、内蔵メモリは512MB RAM/1GB ROM、ディスプレイは4.3インチTFT液晶(解像度:480×800)、カメラは8メガピクセル、720p動画撮影対応。前面に1.3メガピクセルのインカメラも搭載する。そのほか、HDMI出力をサポートしている点も特徴の一つ。バッテリー容量は1,500mAh。
また、HTCは昨年、米通信事業者Sprint Nextel向けにHTC EVO 4Gを約300万台出荷している。
【情報元】
ringo-sanco/KDDI, WiMAXスマートフォン「HTC EVO 4G」発売へ