前回は中国のAndroidがどう受け止められているのか? を大枠で紹介しましたが、今回は少し掘り下げて「では、Android端末ではどういった機種が人気が高いのか?」を紹介していきたいと思います。
こちらはオンライン調査会社のZDC社が行った『2010年11月度Android端末人気調査(*実際のシェアではない)』です。
HTCと摩托罗拉(モトローラ)がトップ10のほとんどを占めるなか联想乐Phone(レノボ Lephone)や索尼爱立信X10i(ソニー・エリクソン X10)、三星 I9000(サムスン Galaxy S)などがランクインしています。
HTCとモトローラの2社は前回の記事で触れたとおり中国で群を抜いて数多くのAndroid端末を発売しており、しっかりとブランドを確立しつつあることは間違いないのですが、HTC HeroやモトローラMilestone(初代)など2009年に発売されたモデルが1年以上たっても上位にランクされていて、ロングランの根強い人気となっている、というのは中国市場の1つの特徴かもしれません。
また、サムスンのGalaxy Sは中国移動(チャイナ・モバイル)、中国聯通(チャイナ・ユニコム)、中国電信(チャイナ・テレコム)の中国3大キャリア全てに通信方式をあわせ発売されているのと(*詳細)、レノボLephoneも中国聯通、中国電信と2キャリアから発売されているのも大きな特徴と言えるでしょう(*詳細)。
さて、人気ランキングにランクインこそしていないのですが、注目すべき端末として夏普(SHARP)の『SH8128U』と『SH8118U』をあげておきたいと思います。
2010年9月に発表され12月に発売されたSHARP SH8128UとSH8118U |
日本でもGALAPAGOSのブランドなどでAndroid端末を展開していますが、中国では2010年9月にAndroidをベースとしたTapas OS(*詳細)搭載スマートフォンを2機種発表し、12月から発売しています。
SHARPはもともと中国市場でも積極的にマーケティングを展開して携帯電話市場で一定の認知度があるのですが、今回の両端末でも宝探し風な感じで10問のクイズを出し正解者には抽選で両端末や52インチのAQUOSテレビがあたるプロモーションなども行っています。
まだ、詳細な売れ行きやランキングなどの話題は聞こえてきませんが、上海・南京・広州などの都市圏を中心に『SH8128U/SH8118U』のデモ体験会なども行っているようですし、今後に期待したいです。
さて、最近とみに増えているAndroid搭載タブレットやチャイナモバイルなどキャリアの動向をと思うのですが、その辺は次回以降にでも。