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【中国Android雑記】 第1回 中国のAndroid事情

みなさん、こんにちは上海Androidの会の中尾と申します。

ご縁があって、GAPSISさまのサイトでコラムを担当させていただくことになりました。
主に中国のAndroid業界動向、傾向、各企業の取り組みなどを上海Androidの会会員の持ち回りで紹介していきたいと思います。

まず、本題に入る前に上海Androidの会についてお話させていただきたいと思います。

上海Androidの会とは中国上海を中心に華東/華中地域でAndroidやOPhoneに興味を持つ人が集い、日本語で技術やビジネスの方面での情報交換や中国のAndroid/OPhone情報を発信するコミュニティです。

原則として毎月1回、上海市内で勉強会も行っていますので、上海を訪れるようなことがあり、日程が合えばお気軽にご参加ください。

さて、では本題に入りましょう。

今回は中国のAndroid事情をまず大枠で説明したいと思います。

中国でAndroidは受け入れられているのか? または受け入れられつつあるのか? ではキープレーヤーは? など様々な観点がありますが初回はユーザーの観点からお話をしたいと思います。

まずはこの図を見てください。




これはZDC社というオンライン調査会社が「2011年にスマートフォンを買うか否か?」というアンケートを取った時の一部で、スマートフォンを買うなら、どのOSを搭載した端末を買いますか? という質問です。

上の図が既にスマートフォンを所有しているユーザーに聞いた結果ですが、実に半数以上の56.9%の人がAndroidを選択しています。下の図は現時点ではスマートフォンを持っていないユーザーですが、そこの層でも中国で今現在、スマートフォンを含む携帯電話市場全体で圧倒的なシェアを占めているSymbianを抜いて34.1%のシェアを占めています。

人気が出てきている原因はいくつか考えられますが、1つにはAndroidを搭載した端末が出揃ってきた、というのがあると思います。

(クリックして拡大)

こちらは2010年8月末時点での各社がAndroid端末を何種類提供しているか、という図です。モトローラはその後も現在までマイナーチェンジを含めて5機種以上中国でAndroid端末を発売してますし、中国国内メーカーで人気の高い、魅族(Meizu)や天語(K-touch)、酷派(Coolpad)なども続々とAndroid端末を発表しています。

中国国内で若年層を中心に人気の高い魅族(Meizu)の新機種"M9"。 
Android 2.2を搭載し2011年1月6日の発売を予定している。

実際に販売台数でもAndroid端末の人気は裏付けされており、コンサルティング会社「易観国際(Enfodesk)」の統計によると2010年第3四半期にスマートフォンは中国市場で1774.1万台が販売されたのですが、Android端末は861.2万台と半数近くの48.5%を占める販売実績であったと報告されています。

では、中国市場で人気の機種は? キャリア・端末動向などの動向は? 2011年及び以降は? などなどの疑問も出てくるでしょうが、こちらは次回以降にでも(^^;


記事執筆者プロフィール
Anhui OSS 董事長兼総経理 中尾 貴光
Twitter:@osschina

Linux/OSS業界に浸かり始めて早10年超。現在は中国安徽省馬鞍山市にてLinux、Android(Ophone)を中心としたOSSの教育、コンサル、開発などを行う会社を設立し、家族ともに同地滞在中。中国のAndroid/OPhone情報を綴ったブログも執筆中(リンク)。

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:1 件
  1. 中国って有料アプリを流通させるのが難しそう。

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