NECカシオモバイルコミュニケーションズは18日、新商品発表会を開催し、その中で同社代表取締役執行役員社長の山崎耕司氏が、Androidスマートフォンへの取り組み計画を明らかにした。ケータイ Watchが18日に速報的に伝えている。同社の計画では2010年度下期にまずは海外市場に向けて端末をリリース。その後、2011年度上期には国内外で投入。すなわち日本市場への投入は2011年度上期ということになる。
また、国内外に投入される2011年度上期のモデルは”スリム”、”タフネス”、”カメラ”、”モバイルクラウドサービス”がキーワードに挙げられている。言葉通りに受け止めれば、スリムかつタフネスで、高機能カメラを搭載し、何らかの、もしくは多種多様なクラウドサービスをサポートすることになりそうだ。さらに、将来的な携帯電話端末事業の目標として、2012年の総販売台数を1,200万台に設定。海外比率を4割とし、全体に占めるスマートフォンの割合を5割以上にするという。すなわち、2012年にはスマートフォンを600万台販売することを目指すことになる。
なお、同社がAndroidスマートフォンへの取り組みを表明したのは今年3月に遡る。
当時、NECの遠藤信博社長はSankeiBizの報道の中で、スマートフォンについて「早期に投入する」と意欲を見せた。その後、5月25日に開催されたNECカシオの夏モデル新製品発表会の席上で、より具体的な情報が明らかになった。同社は発表会の中で、年内にAndroidスマートフォンを投入予定だと明かした。
そのときの計画を考えると、やや遅れが生じているとも取れそうだが、とりあえず海外市場向けにはリリースされ、国内に関しても2011年度上期には出てくる。それほど遠い時期でもない。いずれにしても、来年は国内メーカー4社からAndroidスマートフォンが出揃う。シャープ、富士通東芝、パナソニック、NECカシオだ。海外メーカー製端末も含めて、来年は全体的にバラエティに富んだラインナップになるだろう。
このように多種多様なAndroidスマートフォン・ラインナップが揃おうとする中でNECカシオがどのような端末を持ってくるのか、期待したい。
【情報元、参考リンク】
ケータイ Watch/NECカシオ、2011年上期にもAndroid端末を国内投入
GAPSIS/NEC・カシオ・日立連合、年内に独自機能を搭載したAndroidスマートフォンを発売へ
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