C117、C118については別記事で詳しく紹介するとして、ここではAndroidタブレットCherryPad America C515について見ていきたい。
米Cherrypal社は、カリフォルニア州パロアルトにおいてスタンフォード大学の学生らによって設立されたベンチャー企業。「99ドルPC」を発表したことで世界中に衝撃を与えた注目のスタートアップだ。同社がCherryPadを米国で発表したのは10月に入ってから。それを考えるとレッドスターの動きはとても早いといえる。
ともかくCherryPad America C515がリリースされるわけだが、価格は送料込みで19,800円(税込)。完全予約販売制が採られており、一般の家電量販店などでは購入できない。レッドスターの公式ウェブページから予約フォームを介して注文する。予約の受付は22日より開始しており、商品の発送は12月13日以降。
スペックは価格なりといったところで、やや物足りない部分もあるが、Android Marketを利用できる点はこの上ない魅力。安い出費でAndroidを手軽に楽しむには手頃だろう。チップセットはTelechips ARM11 800MHz、搭載OSはAndroid 2.1。しかし、米国では年内に2.2へのアップデートが提供予定で、国内に関しても準備が出来次第リリースされる計画。
低価格の影響が現れてしまっているパーツは特にタッチパネルで、抵抗膜圧方式になる。AndroidスマートフォンやiPhoneなどで静電容量方式に慣れたユーザーの場合はやや戸惑う可能性もあるが、値段を考えれば我慢できるかもしれない。少なくとも慣れれば十分それなりに使うことができる。サイズは7インチ。解像度は800×480。
CherryPadはもともとの商品コンセプトが米AppleのiPadのサブタブレット市場を狙ったもの。ディスプレイサイズや価格設定などはそれを踏まえてのもの。CherrypalのCTOを務めるMax Seyhold氏はCherryPad発表の際、次のように述べている。
「CherryPadはiPadキラーでもiPadクローンでもない。異なるマーケットに向けて開発された完全に異なる製品だ。CherryPadのディスプレイは7インチで、プロセッサの力はやや劣る。また、OSはAppleのiOSではなく、Android 2.1だ」
レッドスターは今回のCherryPad発表にあたり、リリースの中で次のように述べている。
「従来、Android Marketアプリは、スマートフォンにしか搭載できず、データ通信を主とするタブレット端末には利用不可能でしたが、『CherryPad America(C515)』は、その壁をやぶりました。『CherryPad America(C515)』はAndroid Marketが利用可能な希少なAndroidタブレットです」
ここ数日、レッドスターはAndroidタブレット製品を立て続けに発表しているが、出荷時点でAndroid Marketを利用できるものはこのCherryPadのみ。何でもありの万人受けするハイスペック端末ではなく、やや特殊な部分もあるが、価格とAndroid Marketの魅力は大きい。どれほどの注文が集まるのか気になる商品になりそうだ。
注文は下記ウェブページより可能。
http://www.redstar.co.jp/cherrypal.htm
下はハンズオン動画。
端末の主なスペックは次の通り。
- プロセッサ:Telechips ARM11 800MHz
- OS:Android 2.1(2.2アップデート提供予定)※Android Market利用可能
- ディスプレイ:7インチ抵抗膜圧式タッチパネル液晶、解像度800×480
- 内蔵メモリ:256MB(DDR2)
- 内部ストレージ:2GB(NAND型Flash)
- 外部ストレージ:microSD(最大16GB)
- 外部接続端子:USB2.0
- ネットワーク:無線LAN(IEEE802.11 b/g/n)
- オーディオ:ステレオスピーカー、マイク、ヘッドフォン端子(3.5mm)
- 対応言語:日本語、英語ほか
- その他:加速度センサー搭載
- バッテリー:リチウムポリマー充電池(3,200mAh)
- 連続使用時間:6~8時間(※Cherrypalの公称値)
- 本体サイズ:132×202×12.5mm
- 本体重量: 520g(バッテリー含む)
レッドスター/CherryPad America C515公式ページ
Cherrypal公式ページ
現時点でまだ発送されていない。不安だ。
返信削除