米Googleは現地時間20日、フランス・パリで開催したイベント「Google Atmosphere」においてGoogle Docsに関する新たな展開を発表した。
同社は企業向けに今後数週間を目処に、Android端末及び米AppleのiPad向けのGoogle Docsに編集機能を提供開始する。併せてGoogle Apps向けに二段階の認証システムを提供することも明らかにした。
従来の認証システムはIDとパスワードを入力するだけでログインできる一段階のものだったが、新システムではスマートフォンの端末自体を認証に利用する二段階システムが採用される。
Googleは6月28日にGoogle Docsのビューワ機能をAndroid端末、iPhone、iPadに対応させたが、今回は編集機能を導入する。Google DocsのビューアはウェブベースのオフィスサービスであるGoogle Docsにアップロードしたドキュメントをウェブ上で閲覧できるもの。今後はAndroid、iPadで編集も可能になる。
同社はGoogle Appsの採用企業数は全世界で300万を超えていると発表している。うち、3000万人を超えるユーザーがサービスを利用している。
次に二段階の認証システムについて説明したい。
まず、従来の一段階の認証システムではIDとパスワードが漏洩した場合、容易に不正アクセスされてしまう。そこでGoogleはアクセスできる端末を制限させるシステムを加えることにした。ユーザーは事前にスマートフォンへ認証用のセキュリティアプリをインストールし、Googleアカウントにスマートフォンを登録する。アカウントとの連動が取れた後には認証用のセキュリティコードが送られるので、それを使ってログインする。
要するに不正アクセスする為にはID、パスワードに加えて、ユーザーが登録したスマートフォンの端末自体が必要になってくる。これであれば、見知らぬ人間、特に遠隔地にいる者が不正アクセスすることは非常に難しくなる。
二段階認証システムは今後数ヶ月間をかけて順次提供されていく。対象ユーザーはGoogle Appsのプレミア版及び教育版、政府用のユーザーになる。ただし、最終的にはそれらのユーザー以外の全てユーザーにも提供される予定。
【情報元、参考リンク】
Official Google Blog/Three million businesses have gone Google: celebrating growth, innovation and security
Computer World/Google promises Docs editing for iPad
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