KDDIが6月中の発売を予定しているau初のAndroid端末「IS01」の発売日が6月30日になる可能性が高まっているようだ。12日の記事で30日以降の可能性がある、とお伝えしたが、21日に東京秋葉原にある大手家電量販店ヨドバシ Akibaで問い合わせたところ、確定情報ではないとしつつも30日が濃厚だとの回答が得られた。何らかの事情で遅れない限り、30日に発売される見込みとの話だ。
また、バッファローコクヨサプライ製のIS01用液晶保護フィルムの発売時期も今月下旬や7月1日と予定されている。
現時点では30日発売予定と考えてよさそうだ。そして、いずれにしても発売時期は近い。
価格はヨドバシ Akibaではシンプルコース一括の場合で36,750円。
実際に30日発売の場合、今週中に正式な発表があるだろう。
なお、ヨドバシ Akibaにはホットモックが2台用意されているので、事前に試してみたい方は端末の動作やデザインを確認することができる。私もチェックしてみたが、最大の売りは5インチの高精細ディスプレイだと感じた。一般的スマートフォンのディスプレイと5インチの間にはやはり大きな差がある。ただし、もう一つの大きな特徴であるQWERTYキーボードは癖があるので注意が必要だ。パンタグラフ式のキーボードが搭載されているのだが、キーストロークが筐体サイズの小ささの割には若干深く感じる。このあたりのフィーリングは人により異なるはずだが、明らかに人を選ぶと感じた。このキーボードを好ましいと感じるユーザーもいれば、そうでないと判断するユーザーもいるはず。一般的なストレートタイプのスマートフォンよりも事前のチェックが必須の端末だと思うので、購入予定者の方は手にとって確認されることをオススメしたい。
しかし、キーボードさえマッチすればまずまずの端末だ。もちろん1台目として使うには明らかに難しい端末だが、2台持ちするのであれば悪くない。少なくとも重さ約227gというスペックにも非常に魅力を感じた。かなり軽い。
他には、当然だがこの端末は完全に両手での操作を要求する。
ブラウザなどの一部のアプリではマルチタッチに対応しており、ウェブサイト閲覧時にピンチイン/ピンチアウトでのズーム操作が可能だ。だが、これは片手の親指と人差し指などで行うことは困難。まあ片手で使う方はいないとは思うが、基本的に両手の親指を使って行うことになる。また、物理キーを使うときとディスプレイでタッチ操作を行うときに端末を持つ位置を若干変えざるを得ないところがある。これは手のサイズや慣れもあるだろうが、慣れないうちは持ち変えることを面倒な一手間だと感じるユーザーもいるかもしれない。
さらに、個人的な主観だが、UIが使いにくい。これも慣れが必要だと思う。加えて、動作が全体的にややもっさりしている。現状ではAndroid端末の動作の軽快さはソフトバンク向けの「HTC Desire」がトップで、NTTドコモ向け「Xperia」が2番手、そして僅差でIS01という順かもしれない。だが、極度にもっさり、という訳ではないので、実際に購入したら次第に慣れるようにも思う。
UIが微妙な一方で、トラックボールの存在はメリット。軽快に操作できる。
結局、良い点悪い点、どちらも混在している端末だと感じたが、そう思ったのは短い時間しか使わなかったためかもしれない。あくまでも参考程度の話に留めて欲しい。個人的には難点はありつつも、十分な魅力も感じる。それでも、人を選ぶ端末であることと、操作にある程度の慣れを要求することは間違いないため、重ねてになるが、やはり購入前のチェックは必須だと思う。
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