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KDDI、重野氏が明かす「IS01」の反響。そしてauスマートフォン戦略と第2弾端末の概要

ケータイジャーナリスト、石川温氏による座談会「石川温 初夏のスマートフォン祭」が21日に開催された。このイベントはUstreamでも配信されているので、関心のある方はこちらのページからご覧になってみてほしい。座談会にはKDDIのオープンプラットフォーム部長、重野卓氏、マイクロソフトのモバイルコミュニケーション本部長、越川慎司氏、Research In Motion(RIM)ジャパンのキャリア・マーケティング・マネージャー、松井崇氏、HTC日本法人のビジネス・ストラテジ&マーケティング本部ディレクター、田中義昭氏が参加した。

KDDIの話だけでも盛りだくさんだったため、本記事ではそれ以外の話題は割愛するが、東芝製Windows Mobile 6.5.3搭載スマートフォン「IS02」、RIMのBlackBerry、HTCの話題も豊富にあったので、スマートフォンへの関心の高い方にとってはオススメの動画だ。特にRIMは日本国内では一般にブランド認知度が低いこともあり、松井氏のプレゼンでは企業の成り立ちから説明されている。興味深い内容なので、重ねて言うがオススメだ。

さて、本題であるauのスマートフォン戦略についてチェックしてみたい。

まずKDDIは3月下旬に「IS01」と「IS02」を発表した。発売日は6月だ。発表会では同時に秋の第2弾スマートフォンの概要まで明らかにされた。少々異例だが、第1弾端末の不評ぶりを見る限り、秋の第2弾モデルを予め告知しておくことはKDDIのスマートフォン戦略への不満を抑えるためには有効だったかもしれない。

実際にIS01の反響は酷かったようだ。重野氏は率直な話を求められて次のように述べている。

「発表会直後のネットの反響は酷かったです。ある程度は想定していましたが、ここまで酷いとは思わなかったですので、ちょっと心配になりました。ただ、発表会に来ていただいた記者の方とかの反応は凄く良かったんです。で、何でだろう? と思ったら、ネットで写真だけを見ている方と実際に触った人の差なんだと思いました。触っていただくと楽しさとか便利さがよくわかります」

重野氏としてはやはり実際に触って体験して欲しいと語っていた。

しかし、端から2台目需要をターゲットにした場合、広く普及させることは難しい。拡販の役目を担う端末は最初から第2弾モデルと考えられていたようだ。

秋に登場する第2弾モデルでは1台目ターゲットながら、日本定番の機能が盛り込まれる予定だ。この辺りの話は既出の情報も多いが、重野氏は次のように述べている。

「ベースとしてのスマートフォンの良さはそのまま残したい。アプリの豊富さやインターネットの自由度などです。その上で普通のお客さんが移ってくるときの抵抗感をゼロにしたい。安心して使えるアプリを探しやすい環境も用意します。とにかく抵抗感をなるべく下げることで市場を拡大していきたいと思っています。秋の通常のスマートフォンタイプではメール、ワンセグに加えておサイフケータイに対応できるように検討を進めています。ここまでくると普通のケータイと何が違うのか? と思うくらいに区別することに意味がなくなると思います。ここまでやれば普通の方も、単純にこのケータイが良いと思っていただければ、より広い方々に使っていただけるようになると思います」

重野氏はスマートフォンの良さを残しつつ、日本のケータイの定番機能であるワンセグ、赤外線、ケータイメール、おサイフケータイに対応し、安心して使えるアプリを探しやすいアプリマーケット、ケータイ料金と合算して有料コンテンツ代を支払える徴収システムなどを導入する方向で準備を進めている、としている。

また、IS01のケータイメールへの対応も8月の予定だと述べた。

ちなみにIS01は独自のUIが搭載されているが、これにも理由があるようだ。さらに、今後のauスマートフォンではこのUIが基本的に標準になるという。

「UIは我々がオリジナルで作りました。全部ではありませんが、これから出てくるauのスマートフォンではずっと継承されていく予定です。このUIでauのスマートフォンの世界観ができてくればいいと考えています。これは、Androidの標準UIはあじけないと思うからです。iPhoneに比べると何か寂しいですよね。そこを強化するために作り変えました」

UIのこだわりの一つとして壁紙を紹介した。

「日本のお客さんは壁紙を大事にします。自分の好きな写真を貼ったり、こだわりがありますよね。しかし、標準UIだとアイコンで壁紙が隠れてしまいます。そこでそれを避けるために、最初の表示ではアイコンが何も映らないようにしました。触るとアイコンが表示されます。また、アプリのリストは標準UIでは画面の下から引き伸ばしてくる形になっていますが、IS01ではカード形式にしました。カードは10枚まで追加できますので、ゲーム用とかプライベート用とか自分で好きなようにアレンジすることができます」

まずは第1弾であるIS01、IS02のセールスに注目したい。もう発売間近だ。







【情報元、参考リンク】
Ustream企画:5/21石川温の初夏のスマートフォン祭
ウェブサイト・・・http://www.sv15.com/ust/summer.htm
Ustream・・・http://www.ustream.tv/channel/ivmikami

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