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Apple、FlashやSilverlightに対抗するフレームワーク「Gianduia」を開発中

AppleによるiPhone OSデバイスからのAdobe Flashの締め出しの問題に端を発する両者の確執の話題が絶えないここ一月だが、新たな展開が浮上した。

AppleがFlashやマイクロソフトのSilverlightに対抗する新フレームワーク「Gianduia(ジャンドューヤ)」の開発に取り組んでいるというものだ。Gianduiaを利用すればFlashライクなリッチコンテンツを制作することができるという。将来のiPhone OSで利用できるかどうかはわからないが、遅かれ早かれ対応するのは間違いないだろう。

なお、GianduiaはすでにAppleのiPhone予約システムで利用されているという。


AppleはiPhone OSにおけるウェブに関してはHTML5、CSS、JavaScriptなどの標準技術を採用する方針だと表明しているが、Flash対抗技術を自前で開発し、それを普及させ、将来iPhone OSに組み込むつもりであれば、主張と実際にやっていることが食い違うことになりかねない。また批判を呼ぶことになるかもしれない。

しかし、Flashが時代遅れの技術と評される声にも一理あり、Operaのプロダクトアナリスト、Phillip Gronvold氏なども同意している。とはいえ、Flashが近い将来も存続することは間違いなく、今それを捨て去るのは早すぎると指摘する声もある。

それはさておき、Gianduiaも気になる技術の一つであることは確かだ。

Gianduiaの初出は昨年夏に開催された「World of WebObjects Developer Conference(WOWODC)」。すでに紹介済みの技術であり、6月に開催されるAppleのWWDCではその続報が発表される予定になっている。

AppleとしてはHTML5だけではカバーできないリッチコンテンツの制作がGianduiaを利用することで可能になると考えているようだ。コンテンツの呼び出しはJavaScript経由で行えるという。

現時点では詳細は不明なので、WWDCでの発表を待ちたい。

ちなみにGianduiaの名称はイタリア「Caffarel(カファレル)」社のヘーゼルナッツチョコレートから来ているという。同社のGianduiaのページはこちらだ。
http://www.caffarel.co.jp/contents/gianduia/

情報元:AppleInsider/Apple developing Flash alternative named Giandui
Photo by fugzu.

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