Androidニュース&アプリ情報メディア

Android 2.2(Froyo)、予想される新機能・改善点リスト

米Googleは19日、20日に米サンフランシスコで開発者向けイベント「Google I/O」を開催する。

両日とも午前中にキーノートが予定されており、そのいずれかでAndroid 2.2(Froyo)が発表されるのではないかと噂されている。これらのキーノートはYouTubeでライブ配信もされる予定だ。両日とも大きな発表があることは間違いないだろう。また、Google本社にフローズンヨーグルト模型が到着していることからもAndroid 2.2の発表が間近に迫っていることは確実だ。

では、Android 2.2(Froyo)には具体的にどのような新機能、改善点が盛り込まれるのだろうか?

以前こちらの記事で、これまでに噂された内容をお伝えしたが、その後新たに判明した情報もいくつかある。そこで、現時点で予想できるアップデートの内容をまとめ直しておきたい。これらの内容全てが実際に盛り込まれるかどうかはわからないが、その可能性は十分にあるだろう。

【アプリの自動アップデート機能】

2.1まではアプリのアップデートはユーザーが手動で行う必要があった。多くのユーザーはアップデート通知を受けた後、Android Marketでアップデート作業を行っていることだろう。これが自動化される。アプリ毎に「自動アップデート」を許可するかどうか、という項目が加わる予定だ。許可すればそのアプリは更新がある場合には自動的にアップデートされる。


【Android Marketのアップデート】

先に述べたアプリの自動アップデート機能が追加されることを含めて、Android Market自体も更新されるようだ。


【タッチパネルの誤作動修正】

これは「Nexus One」に関する話と見られている。マルチタッチの誤認識が軽減される措置が取られる模様。


【UIの改良・修正】

ホームスクリーンを始め、UIに関しての変更があるようだ。


【FMラジオ】

FMラジオに対応するようだ。「Nexus One」でもFMラジオを利用できるようになる見込み。「Nexus One」の場合はハードウェアは対応しているものの、機能が有効化されていなかった。この問題が解決されるようだ。


【IEEE 802.11n】

無線LANの規格、IEEE 802.11n に対応する予定。「Nexus One」でも利用できるようになる見込み。「Nexus One」はハードウェアは対応しているものの、機能が有効化されていなかった。この問題が解決されるようだ。


【OpenGL ES 2.0への対応】

最近になって、GoogleがAndroidのゲームアプリに力を入れ始めようとしている気配が伺えるが、これもその助けになるだろう。3DグラフィックAPI「OpenGL ES 2.0」に対応する。3D性能が向上することが見込まれる。また、すでにOpenGLを使ったソフトを開発しているデベロッパーにとってもAndroidへの移植がより楽になるだろう。


【トラックボールのLEDカラー追加】

これは「Nexus One」に関するもの。メール受信時など、トラックボールを点灯させられる仕様になっているが、その発光カラーのバリエーションを増やす、ということのようだ。


【RAMの解放】

これも「Nexus One」に関するもの。Nexus Oneはメモリの全てを認識できていない状態にあったが、これを解決するというもの。これにより512MBのRAMの大部分を利用できるようになるということだ。


【USBテザリング】

USBケーブルを使ったテザリングの機能が搭載される見込み。ノートパソコンやその他コンピュータ機器をUSBケーブルでAndroid端末と接続することで、Android端末側の携帯回線を介して他の端末をインターネットに接続できるようにする、というもの。


【Wi-Fiホットスポット】

Android端末を無線LANルーターとして使用できるようになる機能。クライアント側の端末はAndroidの契約回線を介してインターネットに接続することができるようになる。


【Adobe Flash Player 10.1のサポート】

AdobeのFlash Player 10.1に対応する。Flashを使った動画サイト、ゲームなどをAndroidスマートフォンでも利用できるようになる見込み。Flash Player 10.1も6月中にリリースされる予定。


【アプリのSDカードへのインストール】

アプリを端末の外部メモリであるmicroSDカードにインストールできる機能。内蔵ストレージの容量を気にせずアプリを大量にインストールすることが可能になるだろう。


【アプリの高速化】

JIT Compilerを導入することでアプリの動作が高速化される見込み。


【Gmail、YouTubeなどのGoogleサービスアプリをOSと分離】

Gmail、YouTubeなどのGoogleサービスのアプリはAndroid OSにデフォルトで組み込まれているが、これが分離される見込み。分離することによってAndroid OS、それぞれのサービスアプリを個別にアップデートしやすくなるという。


なお、これらの機能や改善点は現時点では噂の域を出ないものだ。正式発表で実際の内容を確かめたい。

キーノートの日程は次の通り(現地時間)。

・5月19日 9:00~10:30
・5月20日 8:30~10:00

キーノートが配信されるYouTubeアカウントはこちら。
http://www.youtube.com/GoogleDevelopers

Photo by (nutmeg).

読者&編集部コメント欄

この記事のコメント:0 件