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マイクロソフト、Androidを特許侵害と批判。HTCはライセンス契約を交わし喧騒から逃れる

米マイクロソフトは27日、Googleの「Android OS」が自社の特許を侵害していると発表した。米CNETの報道によれば、Android OSはマイクロソフトの保有する特許のいくつかを侵害しているという。侵害の領域はユーザー・インターフェース(UI)からOSの基幹部分まで広範囲に及ぶという。また、Androidスマートフォンを数多くリリースしている台湾のHTCがこの問題から逃れるためにマイクロソフトとライセンス契約を交わしていることも明らかになっている。

しかし、マイクロソフトは訴訟を起こすつもりはないようだ。報道によればマイクロソフトの次席法務顧問であるHoracio Gutierrez氏は訴訟に発展させる意向はないと語っている。

彼らが考えている解決策はHTCが結んだようなライセンス契約にあるという。

お金を払わずにタダでマイクロソフトの知的財産を利用する行為を止めることを目的としている。そのため、今後はHTCと同様にAndroid端末の開発・製造を手がけるメーカーに対してライセンス契約を結ぶことを促していくようだ。

HTCに関してはマイクロソフトはライセンス契約によりロイヤリティを受け取ることができるため、HTCの全てのAndroid端末は法律上も問題なく販売できるという。彼らの端末にはGoogleが通販での販売を手がけている「Nexus One」も含まれている。マイクロソフトはこのような形でHTCと協業することができて光栄だ、とのコメントも残している。

今後、ライセンス契約を拒否するメーカーが現れた場合、マイクロソフトが強行な手段に訴えるかどうかはわかっていない。あくまでも穏便にことを進めたい意向を現時点では示しており、すでに複数のメーカーと交渉中とのことだが、具体的にどのような内容の特許侵害が発生しているのかも詳しいことはわかっていない。

いずれにしてもHTCはこの喧騒から早々に逃れることに成功した。

情報元:CNET/Microsoft claims Android steps on its patents

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