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Xperia、HTC Desireでの将来的なAdobe Flash Player 10.1導入を検証

ソニー・エリクソンの開発者の一人、Rikard Skogberg氏がブログ上で「Xperiaのマルチタッチ対応はない、問題はソフトウェアだけでなくハードウェアにもあるようだ」と答えたことで急激に熱が下がった方もいるだろう。

しかし、「Androidスマートフォンの魅力はマルチタッチのみにあらず! 今後予定されているAdobe Flash Player 10.1があるじゃないか!」と自らを慰めている方もいると思う。もちろん、マルチタッチ対応が本当にないのかどうかは不明だ。

しかし、ここではモバイル向けに開発が進んでいるFlash Playerについて確認してみたい。

まず、Adobeは現在モバイル・プラットフォーム向けのFlash Player 10.1を開発中であり、すでにベータ版はリリースされている。正式版のリリースも世界的に2010年上半期中に行われる見通しだ。対応しているモバイル・プラットフォームはAndroid、Symbian、Palm webOS、BlackBerry、Windows Phone 7となっている。AppleのiPhone、iPod Touch、iPadの対応予定はない。

では、具体的にAndroid OSのバージョンはいくつからの対応なのか? というと現在はOS 2.0以降の対応とされている。

その為、ソフトバンクから4月下旬に発売予定の「HTC Desire」はFlash Player 10.1がリリースされれば即座に導入できるはずだが、ソニー・エリクソンの「Xperia」は現状では導入できない。XperiaのAndroid OSは1.6であり、今後2.0以上にアップデートされない限り、Flash Playerの導入は実現しない。しかし、OSのバージョンアップはNTTドコモ、ソニー・エリクソン間で前向きに検討中とされているため、あると期待したい。

ここでは、仮に将来、無事にXperiaのOSがアップデートされた場合を考えてみよう。そうなった場合にはおそらく問題なくFlash Player 10.1を導入できる。また、HTC Desireは問題なくスムースに導入できるだろう。

それでは、実際にFlashが組み込まれた時、Androidスマートフォンにおけるウェブブラウジングはどのように変わるのだろうか?

Adobeがデモ動画を公開しているので紹介したい。HTC HD2(Windows Mobile 6.5)でのブラウザデモは1:05秒辺りから、Nexus Oneでのデモは2:21辺りから始まる。Nexus OneではFlashゲームのデモも行われている。



ご覧頂ければわかるように、ほぼパソコンでのブラウジングと同じといっていい。もちろんニコニコ動画も他の動画サイトも閲覧できるようになる。Flashゲームだってデモ動画のように問題ない。Flashの導入だけで端末の魅力は倍増する。

最低限、Flashを使えるようにAndroid OSのバージョンアップだけは何とかして欲しいところだ。ソニー・エリクソンとドコモの判断を期待したい。なお、HTC Desireはソフトバンクからの発売時からFlash Lite 4.0が搭載されているので一部のFlashは利用できる。

【参考リンク】
Adobeのプレスリリース「アドビ システムズ社、モバイル向けAIRを発表、Flash Player 10.1の公開準備を完了

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