また、別途「Xperia 購入前に注意したい点」も記したので、こちらもチェックしてみてほしい。内容的にはよくある質問の延長になっている。
*最終更新日時:2010年3月31日21時02分
【本体・基本機能】
●Q. SIMがない状態では何ができるの? 電話はかけられる?
SIM(FOMAカード)を挿していない状態では基本的に緊急通話以外は使えない。電話も緊急通話に限定される。例えば、従来ケータイとの2台持ちを考える方としては、SIMを抜いてXperiaをミュージック・プレーヤー兼Wi-Fiによるネット閲覧機に使いたい、という要望もあるかもしれない。しかしそういった利用法はできない。Xperiaを使うのであればSIMカードは必須となる。
●Q. SDカードは付属しているの?
microSDHC 16GBのカードが付属している。
●Q. バッテリー交換はできる?
できる。自分で裏蓋を外して交換できる。
●Q. バッテリーの容量は?
1500mAh。
●Q. 充電はどうやってやるの? 従来のFOMA充電器は使える?
FOMA標準充電器は使えない。Xperiaの充電はmicro USB端子経由で行う。ケーブル類は付属している。
●Q. ネットしながらBluetoothヘッドセットで音楽は聴ける?
できる。Bluetoothと3G回線の同時使用は可能。
●Q. マルチタッチできる?
現状では不可能。将来的にも対応の予定はないようだ。詳しくはこちらの記事を参照していただきたい。しかし、代替手法の開発が進んでおり、下のビデオのような操作が導入される可能性はあるようだ。長押し後に指を上下にスライドすることでズーム操作ができるというものだ。
モノラル。
●Q. ヘッドフォン端子の規格は?
3.5mm ステレオ端子。
●Q. インカメラはある?
ない。アウトカメラのみ。
●Q. カメラの性能は?
CMOSカメラ、810万画素、最大16倍デジタルズーム。
●Q. mp3ファイルは聴ける?
聴ける。MP3/AAC/3GP/MID/WMA/IMY/OTA/OGGに対応している。
●Q. Android OSのバージョンは?
発売時点では1.6。年内に2.1、もしくは2.2にバージョンアップする方向でドコモと検討中とされている。
●Q. おサイフケータイには対応している?
対応していない。
●Q. ワンセグは見られる?
できない。
【システム、アプリ関係】
●Q.日本語入力システムはどうなってるの?
初期状態では「POBox」という独自システムが設定されている。しかし、「Simeji」など他の入力システムをインストールすることもできる為、好みに合わせて様々な入力システムを選べる。
●Q.iPhoneみたいなフリック入力はできる?
初期設定されている「POBox」という入力システムでは不可能。しかし、「Simeji」というアプリを入れれば可能。POBoxとSimejiの切り替えも簡単にできるので、フリック入力したい方は購入直後にSimejiをインストールすることをオススメする。他にも入力システムは存在しているので、アプリマーケットで探して試すのも手。
●Q. インターネットブラウザアプリ「ドルフィン」でマルチタッチできる?
ドルフィンは基本的にマルチタッチに対応したブラウザだが、Xperiaではマルチタッチによる操作はできない。ただし、ハードウェアはマルチタッチに対応できる設計になっている為、今後のAndroid OSのアップデートで可能になるものと期待される。
【ネット関係】
●Q.iモードメールは使える?
使える。ただし、「iモード」、「iモード.net」というサービスに加入する必要がある。機種変更の方はiモード契約は解約してはならない。
iモード.netはパソコンのブラウザ上からiモードメールの送受信を行うことのできるサービスであり、Xperiaのブラウザから利用することも可能。ただし、このやり方ではあまりにも不便なので、「IMoNi」というアプリやモバセクという転送サービスを利用することで快適性を増すことができる。また、一応は「iモード.net モバイルアプリ」も使えるようだ。
モバイルアプリが今後どこまで使える仕様になってくるかはわからないが、少なくともIMoNiを使えば、従来のケータイとほぼ同様の使用環境を得られる。端末へのメールの保存も可能。ただし、リアルタイムにメール受信を知ることはできない(プッシュ未対応)。それでも最短3分間隔での自動問い合わせが可能なので、プッシュに近い環境を作り出す事は可能。また、モバセクの場合はGmailへ転送することで、Gmailでの一括管理が可能となる。好みに合わせて選択してほしい。
しかし、iモード.netの利用には大きな欠点もあるため注意が必要だ。かなりややこしいので、本記事だけを鵜呑みにせず、できれば公式のヘルプも参照して頂きたい。
まず、通常、iモード.netではサーバ上のメールを削除することができない。メールをサーバから消すためには従来のFOMA端末が必要になる。その為、機種変更時にFOMAの端末を処分するのは避けるべきである。手元に最低1台は残しておいたほうがいい。万一端末を処分してしまった場合、削除できなくなり、iモードメールの使用に支障が生じる可能性があるので注意が必要だ。
とは言え、サーバ上の保存上限数は1000件と決まっているので、1001件目以降のメールが来た場合、自動的に最も古いメールから削除される仕組みになっている。ただし、上限数によらず、受信メール最大10MB、送信メール最大4MBなどの容量制限もあるので注意が必要だ。その上、制限容量に関わらず、iモードセンタのメールBOXが一杯の場合等、iモード.netで受信できなくなることもある。iモード.netには様々な注意事項があるので公式ヘルプで事前にしっかり確認して欲しい。→公式ヘルプ
さらに、iモード.netはログインするたびに「ログインされましたよ」という「ログイン通知メール」が自分のiモードメールアドレスに届く仕様になっている。これはセキュリティ上の対策の一環としてだ。例えば、IMoNiで短い時間間隔での問い合わせ設定にした場合、1日に何通もの通知メールが届いてしまう。ところが、Xperiaからサーバ上のこのメールを消すことはできない。消す為には従来のケータイにSIMを挿入し、そこからメールを削除しなければならない。
結局、メール削除の問題があるので、Xperiaでのiモードメールの利用には厄介さが付きまとう。iモード.netでは1000件を超えた場合、自動的に古いメールから削除されるとはいっても、これを完全に当てにするわけにもいかない。ある程度定期的に自分で削除する方が無難だろう。
トラブルを避ける為にもFOMA端末は手元に残しておくべきである。
なお、ドコモ公式でのiモードメール対応は2010年中の予定となっている。やはり一番良いのは一般のアプリやiモード.netに頼らず、公式にサポートしてもらうことだろう。正直な話、iモードメールに関するこの注意書きを書いている時点で自分自身「複雑。面倒……」と思ってしまうので、記事の内容に間違いがある可能性も否定しきれない。その点ご了承頂きたい、Xperia購入前にご自身で公式の注意事項を確認されることはもちろん、不安ならばショップでも確認して欲しい。
IMoNi作者ブログ:http://www.grandnature.net/blog/
モバセク公式サイト:http://mobaseku.net/
●Q.iモードサイトは利用できる?
サイトによる。従来のケータイのフルブラウザで利用できるiモードサイトの場合はXperiaのブラウザからも可能と考えられる。ただし、端末やFOMAのIDを使ったログイン認証を利用しているサイトの場合はXperiaからの利用はできないだろう。もちろん、ブラウザに対応していれば認証の必要ないコンテンツは見られるはずだが。
●Q.Flashが使われたサイトは利用できる?
Flashには現状では対応していない。しかし、2010年前半に世界的にAndroid OS 2.0以降対応でFlash Player 10.1がリリースされる予定。今後XperiaのOSアップデートが実施されれば、Flashも利用できるようになる可能性がある。詳しくは「Xperiaでの将来的なAdobe Flash Player 10.1導入を検証」を参照。
●Q.YouTubeは見れる?
専用アプリからの利用が可能。また、ブラウザからも可能。ブラウザからの場合は、YouTube動画が埋め込まれたホームページを閲覧中に動画をタッチすれば、自動的にアプリが起動して動画を閲覧できる仕組み。なお、高画質動画の閲覧も可能。
●Q.ニコニコ動画やその他の動画サイトは見られる?
現状では不可能。ただし、Flash Playerが対応されれば可能になると期待されている。
【アクセサリー、付属品関係】
●Q.本体保護ケースやジャケットは取り付けられる?
いくつかのタイプの販売が予定されており、可能。下記アクセサリーサイト参照。
http://www1.jp.sonystyle.com/Qnavi/Main/phone_acc_000001/
●Q.画面保護シートは必要?
指先に汗、水分がない状態ではタッチにおける滑りは問題ないが、そうでない場合にはやや引っかかりを感じる方もいるはず。そういう方は滑りがいいタイプのシートをオススメする。傷に関しては画面が硬いため、保護シートなしでも傷はつきにくいと思われる。
●Q.ストラップはつけられる?
できる。本体下に取り付け部が用意されている。
●Q.バッテリーの持ちが心配。バッテリーチャージャーみたいなものはある?
ある。下記アクセサリーサイト参照。
http://www1.jp.sonystyle.com/Qnavi/Main/phone_acc_000001/
●Q. 説明書はついているの?
グローバルモデルでは詳細な説明書が付属しておらず、簡単なスタートガイドのみとなっている。しかし、日本仕様では取扱説明書が同梱される。
>IMoNiで3分間隔での問い合わせ設定にした場合、1時間で20通の通知メールが届いてしまう。
返信削除IMoNiはできるだけ接続を保ってくれるので、通知メールは 1日数回です、他のソフトの重さによりますが。
情報ありがとうございます。早速記事を修正します。
返信削除大変わかりやすい記事、参考になります。
返信削除一つ指摘なのですが、
>通常、iモード.netではサーバ上のメールを削除することができない。メールをサーバから消すためには従来の端末が必要。その為、機種変更時にFOMAの端末を処分するのは避けるべきである。万一端末を処分してしまった場合、削除できなくなってしまう。しかし、サーバ上の保存上限数は1000件と決まっているので、1001件目以降のメールが来た場合、自動的に最も古いメールから削除される仕組みになっている。その為、致命的な問題になることはない。放っておいてもよい。
とありますが、1000件目以降の自動削除は.netサーバのみの仕様で、iModeセンターは1000件目以降、受信が拒否される仕組みのはずです。(720時間を過ぎたときの自動削除を除く)
iModeセンター側がパンクしていると、.netサーバ側も残り容量に関係なく受信を拒否します。
imodeメールセンターがログインメールを拒否すれば、芋煮&webからの.netログインは行えず、運用に支障をきたすと思われます。
この点の注意書きがあったほうが親切なように思います。
また、.netサーバの容量に関しては最大1000件(10MB)、という表記のほうが適切かな、とも思いました。
(添付などによるメール容量によっては、1000件未満で自動削除が働く事も考えられるため。)
情報ありがとうございます。先の匿名の方もそうですが、こういったアドバイスは非常に助かります。重ねて御礼申し上げます。
返信削除もう一度公式ヘルプも確認し、アドバイスを参考に記事は修正しましたが、依然として説明不足だったり、わかりにくい点があればご指摘頂ければ助かります。
正直な話iモードメールに関しては書いていてうんざりします。早く公式に対応して欲しいですね……。それでもXperiaは魅力的と思いますが、こういうネックがあるとゲンナリするのも確かです。